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【日刊】2027エアコンが高くなる?

エネルギーと暮らし

凰建設の森です。

本日はリノベ現場の現地調査。
来年入社予定の学生さんも
一緒に来て勉強のために参加。
誘ったら来てくれるのは嬉しいですね。

お昼からは新築の打ち合わせ。
良い計画になるよう頑張ります。

今週末が消防団の操法大会ですが
私が訓練に参加できるのは今日まで。

今年の要員さんの役に立てるよう
そちらも頑張ってきます。

さて、本日の話題は、
今日お昼のインスタライブで
ちらっとお話したことになります。

エアコンの2027年問題というのが
ありまして、3年ほど前から業界内では
色々と噂されてきておりました。

今は普通に地上波でも取り上げられて
いるようでして、打ち合わせの中で
お客様から聞かれることもしばしば。

「2027年からエアコンが値上がりするから
今のうちに買っておいた方がいい」

という言説が一番普及しているのでは。
これは当てはまる部分もあるけれども
ちょっと結論としては乱暴かもしれない。

という事で本日はエアコンの2027年の
お話をしたいと思います。

まず、何が変わるのかと言うと
省エネ性の基準が引き上げられます。https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/air_conditioner_2026.html

この20年でエアコンの省エネ性は
随分と向上してきましたが、
それでも最上位機種とそうじゃない
機種の省エネ性能の幅はそれなりに
開いている状態でした。

APFという通年のエネルギー効率で
エアコンの性能を表しますが、
良いものだと7.0を超えます。
悪いものだと5.0を下回る。

それが2027年度からは壁掛けの場合
10畳用以下のエアコンは6.6以上。

それより大きなエアコンの場合は
6.84-0.210×(定格冷房能力-2.8)
以上の省エネ性を持たないとダメ。

3.2kWのエアコンだと
6.8以上になりますし、
4.0kWのエアコンだと
6.6以上のエアコンにしてね。

という計算になります。
3.2kW~3.6kWのエアコンが
なぜかその前後よりも厳しくなる
という不思議な計算式ですね。

ますますエアコンは
2.2kW、2.8kW、4.0kWの
3分類化が進んでいきます。

この性能足切りで大きく影響を
受けるエアコンは以下の通り。

・おしゃれモデル
・コンパクトモデル
・再熱除湿モデル
・廉価モデル
・冷房専用モデル

おしゃれモデルとコンパクトモデルは
どちらも室内機を目立たせぬように
大きさやデザインにこだわっている為
室内機が小さく作られており、
放熱効率が下がるため省エネ性も
低い傾向にあったので足切り。

再熱除湿モデルは再熱の為の冷媒経路
など様々な部材が増えていくので、
純粋な冷房効率は最上位モデルよりも
落ちがちなんですね。メーカーによっては
再熱除湿モデルは対応ができないため
販売中止という可能性もあります。

弊社もヘビーユーズしてきた
廉価モデルはそもそも省エネ性能が
足りてないから足切り。
これはどこのメーカーでも同じですね。

冷房専用モデルはごく一部のメーカーに
限られますが、コストダウンのために
三方弁を使わず冷気しか出さない機種。
所謂昔で言う「クーラー」ですけども
これも今年の基準で言うと足切りに。
ただ、こちらのモデルは部材数も少ないし
もう少し性能を向上させて来年以降も
対応できる可能性はあります。

という事で、安いエアコン、
かっこいいエアコン、再熱機能エアコン
冷房専用エアコンは来年以降、
高くなるか手に入らなくなる
という可能性が出てくるんですね。

他にも家庭用で使われるエアコンですと、
天井付けのエアコンやダクト式エアコンでも
足切りに合う機種が出てきたり、
寒冷地エアコンでも足切りに合う機種が。

壁掛け以外のエアコンや寒冷地用のエアコンは
少し基準が緩くなっていますがそれでも
それでも足切りとの戦いですね。

エアコンメーカー各社、頑張って2026年の
ラインナップを維持しようとしていますが、
どうしても足切りが発生するはずです。

という事で、一番安いエアコンが無くなるから
「エアコンが高くなる」という分かりやすい
言葉で周知が進んでいる事になります。

既に2027年の基準に達している、
上位機種のエアコンはそのまま販売が
続けられるはずですので、
値上がりするとしたらナフサショックの
影響を受けてという事になります。

カタログの定価は今更変えられないでしょうから
来年のカタログから、例年よりも高い値上がり率で
定価が表記されるのではと予想しております。

凰建設は高性能住宅なのに、
エアコンは廉価版を使っていたの?

と思われるかもしれませんが、
住宅が高性能になればなるほど、
エアコンへの依存度が下がります。

家の負荷とエアコンの容量さえ合えば
安いエアコンで十分暖かいし涼しい。

何だったら今住んでいる家に付いている
エアコンを移設するのでも構わない。

今まで6畳の寝室しか冷やしたり
温められなかったエアコンを移設したら
家中が暖かくなったり涼しくなった。

みたいな経験はそうそう誰でも
出来る物ではありません。

なので、廉価版エアコンが使えなくなる
というのは弊社にとってはちょっと
ネガティブな部分になりますが、
来年のラインナップの中で最も安い物を
選ぶという事だけですので、
エアコン費用が何十万円も上がるわけじゃない。

ニュースではエアコンが大変だと
騒がれていると思いますが、
高性能住宅にしておけば、
そんな話はどこ吹く風。
どうぞ、安心していただければ。

逆に言えば家が低性能で、容量の大きな
エアコンが沢山必要だという方は、
今後のエアコン交換のコストが
上がるんだと思った方が良いです。

ね、結局いつも言っているように、
住宅の断熱性能を上げておくのが一番
右往左往しないで済むんです。

だから悪い事は言いません。
断熱性能の高い高性能な家を
建てておきましょう。

#エネルギー自立

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー