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大工無くして家も未来もあるかい!

住宅会社選びと業界構造

凰建設の森です。

昨日お知らせしたAR6。
8/9に発表されるそうです。

タイムリーに本日、
ニュースリリースがありました。
8年ぶりの報告書は
どうなっているのか。

楽しみです。

本日は質問箱からhttps://peing.net/ja/q/189e30c2-a235-4eb0-b5c7-3360daadc42e

お返事が遅くなり
ごめんなさい。

質問箱にお返事をしようか
メルマガにしようか、
悩みましたが、
メルマガでお答えを
させていただきます。

YouTubeでも一度、
お話をさせていただきましたが
職人さん不足は建築業界に
とっても大きな課題です。https://youtu.be/HpWzcl4r0p4

今後、家が建たなくなるので
建築会社の数は減って
しかるべきなのですが、
技術職の人が、それ以上の
ペースで減っているため
業界は今後もずっと、
職人不足になるはずです。

その昔、大工さんは、
自分で家を請け負い、
自分で弟子を育てる
というサイクルで生活を
していました。

しかし、家づくりが複雑化し、
大工さんだけでは完結しない
仕事が増えてきたため、
建築会社というものが誕生し、
大工さんは家づくりの
トップの立場から、
下請けの立場になりました。

今までは、お施主さんからもらう
手間賃の中には、弟子を育てる
為の分も入っていましたが、
元受けの建築会社からすると、
そういう間接的な経費は、
払いたくありません。

親方の分だけしか払わない。

それに加えて、最低賃金。
昔の大工さんの小僧って、、
どんな職人さんでも同じかと
思いますが、住み込みで働き
お小遣いにもならないほどの
給料でこき使われる。

早く一人前にならないと、
全く自分の人生を好きに
生きられない。

だから早く仕事を覚えて独立。

という仕組みでしたが、
最低賃金というものが。

例えば門外漢のあなたが、
大工さんの修行を始めたとして
何かできる事があるか?

物を運んだりするくらい?
適正な対価はいかほど?

だけど最低賃金が決まっている。
仕事の分からない人を
雇う余裕はなくなってしまった。

そうして、弟子を取るという
仕組みは崩壊し、次第に、
大工さんの教育システムは
廃れていきました。

今現在、新たに大工さんを目指すなら
親戚の人に弟子入りするとか、
大工さんの学校に行くとか。

まずはそういう事になります。
そこで基礎を学び、
地域の建設会社の中でも、
自社大工を採用している会社や
志ある一人親方の元に、
就職致します。

しかし、前述の通りで、
今の時代、大工の小僧を
一から育てるというのは、
会社経営にとっては、
マイナス要素の方が多い。

多くの会社が大工育成を諦め、
「どこかで育ってきた」大工を
奪い合う、傭兵制度を採用。

大工さんを育てている会社だと
大工さんの引き抜き話は、
ひっきりなしにやってきます。

じゃあ、大工さんを育てている
会社は貧乏くじしかないのか。

残念ながら貧乏くじの方が
割合としては多いです。

だけど、なぜ育成をやめないか。
それは5年10年先ではなく、
20年30年先を見ているから。

例え自社でずっと働かなくても、
確実に地域で減っていく
大工さんを育て続けるのは
社会的に意義のあることだし、
自社の事を考えても、
30年後に家を守ってくれる
職人さんを育てるのは
必須だからです。

保証された給料や休みなどの待遇。
その中で自分の技術向上に
じっくり打ち込める環境は
需要の割にはすごく少ない。

大工さんを育てるという、
未来への投資をしない会社に
果たして先はあるのか。

大工さんという枠ではなく、
普通に人材という面で見ても、
自社で人材を育てられる会社と
人材を育てられない会社だと、
後者に未来があるかは甚だ疑問。

20年くらい前が一番辛かったはず。
育成制度は崩壊しつつも、
世の中には大工さんが溢れていた。

当時、大工さんの育成という
経費を使っている会社は、
変人とか変わり者扱い。

しかし当時30代でバリバリ
やっていた大工さんも50代。

その大工さんの後釜がいない会社は
外国人研修生制度などを使い、
急場をしのいだりしています。

でも、3年で帰る彼らでは、
技術は残りません。

そうして、今はほぼ全ての
建築会社が大工さん引き抜き合戦に
身を投じています。

大工さんの少ない地域になると、
どこの建築会社で頼んでも、
結局同じ大工さんが入っている
みたいな笑い話もあります。

窓口が違うだけで、結局この地域の
家は俺が作っているんだみたいな。

その大工さんがいなくなったら、
地域の建築会社は終わりです。

全然持続可能じゃない。

凰建設は20代30代の大工さんが多い。
なぜかというと、変人扱いされながら
ずっと自社大工にこだわってきたから。

弊社の大工さん採用は

父や私が県の大工育成学校の教壇に立つ


授業をしながら、いい子をピックアップ

凰建設で働いてみないか?

という流れです。
この採用モデルは圧倒的に
効率が良いです。

毎回の授業が面接です。
リクルートにお金を払って
採用活動をするのではなく、
お金をもらって採用活動。

誰にでもできる事ではないから、
誰よりもいい人材を確保できてます。

地域の家々、特に弊社のお施主さんを
守っていくためにも、大工さんの採用と
育成を意地でもやってきたこの60年は、
私が受け継いだ会社の資産の中でも、
最も大きく、そしてお金で表せない物。

今後、確実に言えることは、
大工さんとして身を立てた人が、
食えなくなることはありません。

スーパー工務店と言われる人が
いるのと同じように、
スーパー大工さんという人も
世の中にはいらっしゃいます。

自分で図面を描き、自分で
構造計算をして自分で温熱計算をして
自分で現場を進める人たちです。

大学を出てホワイトカラーの
仕事に就いたって、今の収入は
400万円代くらい。

大工技能と設計技能を身に着ければ
日当は3万円くらいになります。

完全な売り手市場が、
もう見えているんです。

年収1,000万円も夢ではない。

是非、お子様の夢を大事に育てて
あげてほしいと思います。

すみません、ちょっと
文章が飛び飛びでまとまりが
無いのですが、大工さんについては
言いたいこと沢山ありましたので。

お読みいただきありがとうございました。

#本質的な家づくり #温熱は物理 #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー