凰建設の森です。
本日は午前中、
子どもの発表会。
保護者二人まで
参加しても良いと
なりましたので、
数年ぶりに私も
参加することが可能に。
お昼からは間取りの打合せ。
そしてその合間に、
溜まった問い合わせのお返事。
すみません連絡が
大変遅くなってます。
さて、本日の話題ですが、
省エネの進捗状況について。
日本全体のデータや、
家庭の部門別データは
色んなところで見たことが
あるかもしれませんので、
今日はベクトルを「自分」
に向けていただけたらと思い、
家庭部門のうちで、
一人一人が輩出している
CO2量の30年分の推移を
見てみたいと思います。
はたして、私たち一人一人は
家庭内で省エネな生活を
送れるようになったのか。
ちなみに、先に日本全体の
CO2排出量の推移を
見てみたいと思います。
↓ ↓
%url1%{https://www.jccca.org/download/65455?p_page=3#search}
そうなんです。
まあまあ頑張っている。
この30年で1割弱、
CO2排出量は減っています。
では、家庭に戻った際に
私たち一人一人が出している
CO2の量はというと
↓ ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/02/783b160b9e31cf35d41f7b497b85bfdb.png}
11年おきに似たような
排出量の年がありましたので
内訳の数字を掲載しておきました。
お判りでしょうか。
日本の省エネの足を
引っ張っているのは、
家庭人としての、
私たち一人一人なんです。
家庭のCO2排出のうち、
変わっていない、もしくは
減っているのが、
自家用自動車による排出と
給湯器による排出です。
暖房冷房、照明、調理
それらで排出される
CO2は増えております。
おかしい、高気密高断熱が
ブームで省エネ住宅が
普及しているはずなのに
増えているってどういう事?
LED照明は?省エネテレビは?
なにやってたの?
まず、暖冷房について。
これは完全に業界のミスリード。
高断熱住宅にすると、
家中が暖かくなりますよ。
そんな謳い文句で、
家中を暖冷房する文化を
日本に教えてしまった。
日本の暖冷房使用量は、
国際的に比較しても、
かなり少ない方だった。
10畳用エアコン1台分の
暖房出力の器具を
間欠運転しながら
家の中でガタガタ震えて
我慢をする省エネを
日本人は続けてきました。
結果的に省エネだった暮らしを
「暖房しようぜ~」って、
寝た子を起こしてしまった。
6畳用エアコン1台を
間欠運転して家中暖める。
それなら昔の暖房と変わらない
エネルギーで済むので、
CO2排出量は変わりません。
しかし、家中を暖めるために、
14畳用が必要だったり、
6畳用のエアコンが複数台
必要だったりして、
更に24時間つけっ放しにすると
当然、増エネになっていきます。
中途半端な性能の家が
無理して全館暖房をする。
それが一番よくない。
等級6に満たない家は、
局所間欠暖房で我慢。
全館連続暖房を
してもいいのはそれ以上の
家に限るという事にしないと
日本の家の省エネは進まない。
震災前までは一人の
エネルギー使用量は
暖房<給湯だった。
震災~2016年までは
その年の気温などにより、
給湯が多い年もあれば
暖房が多い年もある。
そして2017年以降は、
給湯よりも暖房の方が
沢山のエネルギーを使っている。
冬の平均気温は上がっているのに
暖房で使用するエネルギーが
増えているのはおかしいですよね?
冷房だって同じです。
1990年から2020年までの
30年間で1.3倍以上の
エネルギー使用量に。
こちらも寝た子を起こした。
24時間連続で除湿を
し続ける事の快適性。
それを国民に教えてしまった。
通風して扇風機でしのいでて
くれれば省エネだった。
しかし、私を含め、全館空調から
その暮らしに戻れる人は
そうそういません。
この間、夏の猛暑日は増えましたが
エアコンの効率は大幅に上昇。
家の断熱性能も上がっているので
使用する冷房エネルギーは
減っていて然るべき。
しかし上がっている。
使っている時間が延びたから。
調理も増えている。
同じ熱量を得るのであれば、
ガスコンロよりも
IHの方がCO2排出量は上。
地球環境の為には、
エコキュート+ガスコンロ
の方が良いのですが、
オール電化に釣られて
ガスコンロがどんどん
IHに変わっていったので、
調理は少しずつ伸びてます。
その他家電も増えている。
テレビは省エネになってるけど
どんどん巨大化してきました。
世の中にはプラスアルファの
家電製品がどんどん登場し、
家の中には30年前には
無かった各種の電気製品で
溢れかえっています。
日本人は企業になると強い。
どんどん省エネな物を作り
企業活動から排出される
CO2を減らしてきました。
車の燃費も向上著しい。
車の運転技術は変わらずとも
車自体が低燃費になっているので
自動車から出るCO2は減った。
家庭環境はどうか。
省エネ住宅は普及し始めたが、
それ以上に暖冷房を使いまくるので
結果として省エネになっていない。
日本人は個人個人になると、
怠惰で傲慢な民族なのでしょうか?
今後義務化されるレベルの断熱の家なら
死なない程度の温度に暖房して
震えながら眠らないと省エネとは言えない。
極端な事を言うと法律で、
家の中に付けてもいい
暖房の出力は2.5kWまで、とか
一か月に一人当たり使ってもいい
一次エネルギー量は0.5GJまでとか
その与えられたエネルギーの中で
工夫しなさいみたいな事をやらないと
家庭の省エネは進まない。
今後もエセ高断熱住宅に住んで、
全館連続暖冷房をする人が
生まれ続けると、暖房から出る
CO2は増え続ける事になります。
全館連続暖房をしたいなら、
暖かい家に住みたいなら、
6畳用エアコン1台でそれが
可能な家じゃないと、
あなたの暮らしは世の中に
不利益をもたらすものになる。
今は個人の自由だから、
好きにしてもいいという空気。
しかし、いよいよ気候変動が進み、
エネルギーの奪い合いが始まると、
「誰が」エネルギーを無駄に
使っているのか?という
犯人探しと魔女裁判が始まる。
それに巻き込まれるのは、
私たちよりも後の世代です。
使ってもいいエネルギーの上限が
決められた時、電気メーターが
一定数を超えると勝手に止まるような
時代なってしまった時
果たして今と同じ暮らしが出来る
住宅がどれほどあるでしょう。
家庭の省エネはこの30年で
殆ど進んでおりません。
車業界はエコカーを作り、
家庭の省エネに貢献した。
住宅業界は、エコハウスを
作ろうとしているけど、
結果として暖冷房に使われる
エネルギーを増やしてしまった。
エコカーだから、
急発進急ブレーキ、急カーブで
運転した方が気持ちいいですよ。
なんていうキャンペーンを
車業界がやるはずもないですが、
住宅業界は、エコハウスだから
暖房は入れっぱなしにしましょう。
と、作っている住宅の断熱レベルに
合わないことを堂々と言ってしまった。
私たち、住宅業界を飯のタネに
している人はこの現状を
重く受け止めねばなりません。
中途半端な性能の家に住んでいる人は
18℃の暖房で我慢してください。
なんて言えませんよね?
でも、今のままで行けば、
そういう時代がやってくる。
さて、困りました。
私たち日本に住む個人は、
日本の省エネの敵のようです。
今後、どのように家庭のエネルギーと
向き合っていくべきか、
考える時が来ているのかもしれませんね。
