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これをヒアリングしたい。

日本人の暮らし

凰建設の森です。

本日は打合せ。
夕方は新築のご契約もあり、
事務所内はそれとなく大忙し。

この不景気にありがたい話です。

午前中はこれから始まる家の
ヒアリングをしておりました。

お昼抜きで4時間近くのお話。
すみません私が時間を見ておらず
お腹の虫が大変だったかと、、、

シンケンさんの雰囲気も好き
という事で、シンケンさんの話で
少し盛り上がりました。
鹿児島に行って良かった。

さて、本日の話題は、図面を
書く前のヒアリングについて。

色んな建築会社さんで、
重要視する部分というのは
様々だと思います。

会社のカラーとして、
譲れない部分をお持ちの
会社さんや、設計者さんも
おられるかと思います。

弊社、そのあたり比較的自由。
耐震と断熱を高いレベルで
まとめて後でお金が掛からない
家にする事を押さえておけば、
お施主様の希望がかなり通る。

希望がかなり通るという事は、
間取りやデザインにおいて、
お施主様の要望を聞くのが、
非常に大切になってきます。

「施主の希望なんか聞くから
自分の思い通りの建物が
出来なくなるんだ。
ヒアリングなんて必要ない」

と豪語する建築家もいますが、
私、そこまでのレベルでは
ありませんので、やっぱり
ヒアリングは大事です。

で、様々なヒアリング項目が
ありますが、毎回毎回私が、
お施主様に対して根掘り葉掘り
聞く項目があります。

それが、来客の種類と頻度。
新しい家が出来上がった時、
どんな人がどのくらいの頻度で
新居に訪れる予定なのか。

これを事細かに伺います。

なぜか。この質問の答え如何で
その家の性格が決まるからです。

コロナ禍を経て、人の行き来は
ぐっと減りました。家を建てる
人の中では、新居に家族以外の
人が入ったことが無い、これからも
入る予定はないという人が
一定数おられるようになりました。

来客を想定しないのであれば、
家の中を誰かに見られるという
事は一切無いわけですね。

そうすると家の作り方というのは
家族が使いやすい事だけに、
全振りをすることができます。

間取りの打ち合わせをする時に
玄関の脇にトイレがあるのは、
誰か来た時にちょっと、、、

みたいな話が出るのはよくありますが
そういう「誰か来た時に」
という心配は一切しなくても
済む様になるという事です。

お客様用に特別に手を洗う為の
洗面を付けたりすることも、
考慮する事すらしなくて済む。

キッチンから洗面脱衣につながる
動線にすると、手を洗う時に
キッチンの中身が全部見られる。
そんな心配も要らなくなります。

年頃のお姉ちゃんがお風呂から
出た時に来客の人と目が合うのは
避けたいです。とかも、
要らない心配になっていきます。

だって、家族以外、その家に
入らないんだから。

来客用の布団も勿論不要です。

家族以外入らないと言い切る人は
少数派ではありますが、来客を
想定しないのであれば、
動線計画はより実用的になるし、
収納だって家族の為だけに使える。

これは、来る来ないの二元論じゃなく、
どんな人がどんな頻度で来るのか
というシームレスに繋がる問題です。

実家の両親がたまに来る。
ご主人のご両親が来られるのなら
奥様はあまりキッチンは見られたく
ないものになりがちです。

自分がお風呂に入っている時に、
義理のお父さんの気配が洗面脱衣で
するというのは気になります。

奥様のご両親が来られる時に、
リビングにご主人のお金をかけた
趣味のものがどーんと鎮座してると
なんだかちょっとばつが悪い時も。

ママ友と子ども達のお友達が
よくやってくるという場合、
リビングに高価なものを
飾っておくとちょっと心配。

数十年来の気心知れた、
お友達が来るという場合、
キッチンや洗面脱衣は
見られても恥ずかしくないか。
それともちょっと恥ずかしいか。

ご家族が思う、来客者の属性や
頻度によって、どこまで家の
プライバシーを重視するかが
決まってきます。

プライバシーを重視するほど、
目隠しをする部分が多くなり、
通路的な空間も増える。

同じ大きさの家であっても、
使えるスペースが少なくなる。

全くプライバシーが要らないなら
ワンルームでいいんです。
30坪の家であれば、
各階20畳くらいの大きな部屋が
2つあるだけという家でもいい。
後は収納や水回りという事ですね。

来客に対しての、住まい手の
心持ちもすごく重要です。

例え来客が年に1回しかなくても、
ぜ~ったいにプライバシーは
守られなきゃ嫌だと思うと、
やっぱり来客想定の家づくりに
なっていきます。

週に1回くらいの頻度で、
色んな人が来るよという家でも、
散らかってても全然気にしない。
キッチンや脱衣が見える間取りでも
全然ストレスを感じません。
という性格の人であれば、
比較的オープンな空間の家を
作っても問題ありません。

このヒアリングを失敗すると、
その住まい手さんにとっては、
恥ずかしくて仕方がない家が
出来てしまったりしますし、
逆に目隠しの壁などが沢山
あって、抜け感もないし、
やたらと動線がクランクする
と感じてしまう家が出来たりもする。

基本的には、開放的で、
抜け感のある家を勧めたい。

だから、その住まい手さんの、
パーソナルスペースの感覚や
プライバシーの感覚を、
正しく把握しておきたい。

来客時のストレスがない範囲で
目いっぱい開放的にしてあげたい。

ちなみに、我が家は来客が
多い家です。私の友達も、
妻の友達も、子どもの友達も、
しょっちゅう遊びに来ます。

子どもの友達が来たときは
お風呂入って行きなよ~。
ってお風呂に入ってもらう事も。

岐阜は田舎とはいえ、それでも
来客時に見られる範囲は
とても多い方だと思います。

それに慣れているから、
家族ぐるみで、かなり
来客ストレス耐性が強い方。

私と同じ感覚で住んでください
と言うのはとてもお勧めできる
ものではありません。

私自身が来客ストレスが鈍い
からこそ、その人その人の、
感覚を知ろうとしております。

今後、弊社にてヒアリングを
受けられる方、来客の種類と
頻度、そしてプライバシー確保の
強さをこれでもかと伺いますが、
どうぞご容赦くださいませ。

#家族の距離感 #流行より普遍性 #本質的な家づくり

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー