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それを買っちゃうの?

住宅会社選びと業界構造

凰建設の森です。

本日は社内業務の日。
身近にインフルの足音が
聞こえてきたので、
戦々恐々としております。

せめて今週は乗り切らせてほしい。

さて、本日の話題は、
建築会社における
大事な権威付けのお話。

家を建てる依頼先を探す時、
その会社がそれなりに、
有名だったりすると、ちょっとは
安心して依頼できますよね。

業界紙のオピニオンリーダー。
色んな建築の賞を取っている。
その他にも色々な方法で、
うちの会社は凄いんだぞって
顧客に向けて権威をアピール
するのが建築会社経営に
とっては意外と有効なんです。

しかし、業界内からも認められる
実力や名声を持った会社というのは
そうそうありません。
ランダムに100社の建築会社を
ピックアップした際に、
業界内から、その会社知ってるよ
という声が上がるのは10社もない。

今は住まい手の立場の人が、
沢山の建築会社を探せるような
仕組みが出来ておりますので、
逆にイメージが出来辛いですが、
世の中の殆どはネットに出てこない
無名に見える建築会社です。

建築会社探しをしたことがある
人であれば分かるかと思いますが、
こんなところにそんな名前の会社が
あったんだね、みたいな事はよくある。

そんな、全然存在を知らなかった
建築会社に行った際に、事務所に
何やら盾や賞状、トロフィーが
沢山飾ってあったとしたら。

あれ、私が知らなかっただけで、
実は業界の中では有名な会社なのかも?

みたいに思いますよね。

その賞がどんなにマイナーな
物だったとしても、業界の外に
居る人からは分かりませんので。

私だって、建築業界以外の事は
何も分かりませんので、
こうやって書いてあると何か
凄そうだなと思い、
ポチってしまう訳です
↓    ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/12/1d2ab3abea1bb0287b138611fc6b428d.png}

本来、賞などの権威付けは、
まず実力を磨く事から始まる。
それなりの時間を掛けて、
業界内での評判や地位を築き、
誰もが認めるようになった時に
賞が貰えて権威が付くわけです。

しかし、したたかな人もいます。
実力や実績が溜まるまで待てるか!
権威が無いなら作ればいいじゃない!

という仕組みが世の中にあったりします。
以前もメルマガで書いたことがありますが、
横浜で仕事をしていた時代、
とあるコンサル会社のセミナーに
行ったことがあります。

脱サラをして建築会社を興して
一発当てた人の体験談みたいなもの。

そのコンサルが提携するFCがある。
一攫千金を夢見て工務店の社長が、
そのFCに集まりますが、どの会社も
実績がある訳じゃない。

という事で、みんなで実績作りを
しましょうという企画が立ち上がる。

一年に一回、全国大会という
名目で、どこかに集まります。

すべてのFC会員が、自己申告で
私はこんな賞が欲しいというのを
事前にFC本部に伝えておくと、
その賞の内容が書かれた、
盾や賞状、トロフィーなどを
用意してくれるんですね。

大きな会場を埋め尽くすFC会員。
そこで賞状を貰う建築会社の社長。
スポットライトを浴びて満面の笑み。

快挙を成し遂げたように見える
写真や動画が出来上がるんです。
↓     ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%202019-06-05%2017.24.20.png}

施工品質がネックな会社であれば、
施工品質の賞を貰えば、顧客の安心に
繋がっていきます。

顧客対応が良くない会社は、
顧客満足度No.1の賞を貰えば、
住まい手は、なんか対応が良くない
気がするけど、住んだ後が手厚いから
顧客満足度の賞を貰うんだろうな、、、
って自分を納得させて契約に進む。

この話を聞いた時には、私は本当に
田舎の出の人間なんだなと感じました。

賞というのは、本当に頑張った人だけが
貰えるもので、賞を貰った人は凄いんだ。

という考え方を疑った事などそれまで
一度もありませんでした。

捏造、と言いたいのですが、
仕組み上、捏造とは言えない。
正確には賞の創造ですから。

でもそれをやってしまったら、
業界全体の信頼性を損う事に
なりかねません。

田舎に行くほど、そういう
権威付け作戦は効きます。

どうぞお気をつけて。
聞いたこともない団体から
賞を貰っていたり、
賞を貰った事に対して、
凄いですね!詳しく話を
聞かせてください!
と掘り下げようとしたら、
なんとなくお茶を濁した感じで
話が終わったりしたら、
その賞、ひょっとして買ってない?

という疑惑が生まれたりします。

さて、なぜ本日がその話題なのか
というと、まさに私が聞きに行った
賞を創造する事をやっていた会が、
なくなるという話を聞いたから。

ここまで情報が発信も受信も
し易くなった世の中においては、
そういうビジネスは炎上しかねない。

今もそれをやっていたのか、
なくなる原因はそれだったのか
等は分かりませんが、
色々思う所はありますね。

会社の権威付けが本物なのかどうなのか
まで調べないといけないなんて面倒。

でも、そういう事もしないと
自衛にはならないのかもしれない。

どうぞお気をつけて。

#本質的な家づくり

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー