凰建設の森です。
今日は完成現場の社内検査。
みんなで完成した現場に行き
良かった点、改善点を話し合う。
今回の現場は、弊社若手大工、
篠田君のほぼデビュー現場。
手刻みの階段周りなども
頑張って仕上げてくれました。
階段などもプレカットで
対応することが増えている今、
只の板材から階段の加工が出来る
大工さんというのは減っている。
特に20代半ばでそれが出来る
大工さんというのは、本当に少ない。
彼は学生の時から知ってますが、
しっかり成長したなぁと、
感慨深いものがあります。
屋根裏のグラスウールを
一緒にやり直したのがもう
5年も前になります。
これからが楽しみですね。
さて、本日の話題は、
建設費高騰について。
↓ ↓
%url1%{https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76853320R11C23A2QM8000/}
資材高は一段落。
これからは遅れてきた
人件費の上昇がやってくる。
簡単に言うと、仕事量に対して
職人さんの数が少なすぎる。
しっかり手間賃を出さない会社は
いくら仕事を抱えていたとしても
職人さんからは見放される時代に。
これ、面白いですね。
今は建売を中心に住宅が建たなくて
建築会社がバタバタ倒産をしている
時代になっています。
大きな建材会社や材木問屋も苦しい。
しかし、それ以上に職人さんが少ない。
仕事量の減少以上に職人の減少が厳しい。
建築会社にとって、職人さんというのは
言わば商品になる訳です。
劇場にとっての役者さんみたいなもの?
観劇人口が減って収入が減る以上に、
そもそも役者さんが揃わず幕が上がらない。
それが今の建築会社が置かれた状況。
仕入れもままならない、売り上げも建たない。
あれあれ、なんだかおかしいですね。
そうです、今世の中にダブついて
余っているのは建築会社という組織の数。
家を建てたい人の数と、職人さんの数は
大体受給が一致しているんです。
職人さんは引っ張りだこなので、
ちゃんとお金を払ってくれる会社に行く。
お施主さんは少しでも安くやってくれる
建築会社に行く。
そりゃ、建築会社の大淘汰が進みます。
お施主さんに対して、適切に価値を
提供できない会社は原価高騰売り上げ減少
に打つ手がない状態。
そういう状況において、
価格でしか勝負できない建築会社が
依頼できる職人さんって、どんな人?
ええ、素人に毛の生えた程度の人です。
数年前まで全然違う仕事をしていた人を
連れてきたり、普段は違う仕事を
やっている人に作業を依頼したり、、
当然現場の質は低下していきます。
だから、これからは今まで以上に
施工品質の低下によるトラブルが増える。
素人管理や素人施工が招く訴訟なども
増えて行くと思います。
こんな事例がね。
↓ ↓
%url2%{https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00154/01961/?n_cid=nbpnxt_fbbn&fbclid=IwAR2b5eN30mT_YRnPnEQIyzdSG_Bp_9GRczsIGRPDowy6t-QGOARZJ_bnU5Y}
これから家を建てる人は、
今まで以上に難しい判断を
迫られることになります。
依頼先は本当にまっとうな
職人さんがいる会社なのか?
実は素人が家を建てているのでは?
そんな事から疑ってかからないと
いけない時代になります。
職人さん達だって馬鹿じゃない。
今までは建築会社が上、自分たちが下。
しかし今はもう自分たちは仕事を
選ぶことができる時代になったと
気づいております。
より待遇の良い会社を、横のつながりを
使って探し始めています。
誰が好き好んで低収入な環境で働くか。
多分、あなたも同じでしょう。
普段は会社勤めで、あなたもお金を
貰う立場になっているからよく分かるはず。
しかし、施主の立場になると、途端に
あなたの会社の社長さんの立場を味わう。
少しでもいい物を安く手に入れたい!
世の中、売っている物が全て一定の
品質があると思ったら大間違い。
特に建設業界というのは、
手抜きの限界があって無いようなもの。
同じ様な建物を建てようとしたときに、
他の会社の半額じゃないか、っていう
会社があった時に、掘り出し物を当てたぞ
と思うのか、なんか怪しくない?
と思うのか、経営センスが問われる。
掘り出し物を当てたぞ!ってあなたの会社の
社長が新しいプロジェクトを持ってきた時、
多分あなたは、「また怪しい物を、、、」
って思っているはず。
だけど、自分が見つけた掘り出し物は、
間違いないと思ってしまう。それが人間。
あなたの会社の社長が持ってきた
掘り出し物の成功率が低いように、
あなたの見つけた掘り出し物もまた
そんなに成功率は高くないんです。
世の中はそんなにうまく行きません。
そして、自分は高収入を求め、
自分の家は安さを求めるという、
自分さえ得をすればよい考え方で
今までの日本人がやってきた結果、
今の時代に家づくりをするあなたは
とんでもない職人不足による
価格高騰に直面することになる訳です。
あなたも同じように、自分だけが
得をすればいいと行動するのなら、
更なる職人不足の世の中を、あなたの
後輩が家づくりをする時代に作ることに。
職人さんは何処かで勝手に育つわけじゃない。
最低賃金が上昇する中、必死の思いで、
若手を育てる個人や会社があるから、
世の中に職人さんがいる訳ですね。
恐らく、10~20年後には、大して
勉強をすることなく何の能力も養わずに
大学を卒業した人材よりも、10代の頃から
手に職をつけてきた職人さんの方が、
収入が多い時代になっていきます。
やりたい事が無いならとりあえず大学。
よりもやりたい事が無いなら手に職を
の方が進路選択としては正解になる。
今から家づくりをする人は
本当に大変です。
どっからどう見ても逆風。
でも、逆風で苦しいのは分かるけど、
おかしな会社に家づくりを
頼んでしまうともっと大変。
どうか、良い会社選びを
していただければと思います。
