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こうして予算が上がる

住宅会社選びと業界構造

凰建設の森です。

本日は浜松の空調講座
の三重回になります。

愛知県を横断して
静岡から皆さんが
お集まりいただきました。

私は愛知県を縦断です。
浜松の講座も7回目。

一番面白いところに
やってきました。

ぜひ、引き続き頑張って
いただきたいと思います。

さて、本日の話題は、
お金の話になります。

住宅はとっても高い買い物。
普通の建築会社は、高いのを
如何に割安に見せるのか
ということに腐心します。

最も一般的なのは坪単価
でしょうか。

この坪単価というものは、
得に表記の取り決めや
ルールがあるわけではない。

住まい手の方からのイメージは、
諸々の総額を、確認申請の
床面積で割った数字でしょうか。

しかし、現実には、
本体工事価格を、吹き抜けや
ロフト、中二階、ポーチや
縁側などの申請面積には
含まれない部分の面積で
割った数字が使われる。

申請面積が100m2(30坪)でも
吹き抜けが2坪、ロフトが2坪
ポーチが2坪、縁側が2坪
あったとすると全部で38坪の
建物になります。

本体価格の総額が4000万円
だとすると、申請面積で
坪単価を計算すれば133万円。
色々含めた面積で割れば、
105万円ということに。

ちょっと割安に見えます。

しかし、まだまだ落とし穴は
続きます。大抵、この金額には
消費税が入っていない。
実際には4400万円の建物なので
坪単価は147万円と116万円に。

そして、家を建てるのに、
本体価格だけで収まるなんていうのは
ライフラインを繋がないモデルハウスでも
難しいことになります。

実際には上下水道を繋いだり、
各種届出の手数料がかかったり、
家具工事を行なったり
外構工事を行なったりなどで
まだあと数百万円の金額がかかる。

仮に本体価格以外に700万円
いろんなものが入ったとしますと、

5400万円÷30坪=170万円

住まい手さんのイメージは、
総額を申請面積で割ったのが
坪単価であることが多い。

だから、ユーザー目線で表記を
すると坪単価170万円。

しかし、業界の多数派は、
この建物は105万円だと表記する。

30坪で105万円/坪なら、
3150万円くらいか、
なんとかなりそう!

ってスタートした計画が、
あれよあれよという間に
4000万円を超えて
5000万円を超えて
というのは珍しい話では
ありません。

そして、この話が珍しいか
そうでないかというのは
意見が分かれるものです。

そんな話聞いたことない
という人もいれば、
ああ、たまに聞くよね。
という人もいる。

なぜかというと、
そういう話を聞く人は、
大概年収の高いグループに
属しておられるかと。

建築会社の営業は、
そのお施主さんの
世帯年収を見ています。

人は家を建てる際には、
大体世帯年収の3〜8倍
程度の範囲で家を建てる。

上限については、もっと
すごい金額になる例も
あることはありますが、
下限については、
これより下というのは
ほぼ聞きません。

世帯年収2000万円の人が
総額4000万円で家を
買いましたというのは
あり得ないみたいな
イメージをしていただければ。

家が4000万でも土地は別で
3000万円掛かってるよ。
とかもよくある。

住宅に限らずの話ですが、
人は自分が経済的に買えると
判断する金額の中で、
予算の半分以下で済む買い物で
満足をするということは、
あんまり無いんですね。

予算20万円で旅行に行こうと
思ったのに10万円で済んだとする。

この時に10万円も浮いた!
ラッキー!ってなる人は、
どちらかというと少数派。

もう少し便利な宿に
泊まれたんじゃないかとか、
あの時食べなかったあれって
どんな味なんだろう?
って思っちゃう物です。

なんだかんだで結局
予算をいっぱいまで
使い切る人の方が殆どだし、
なんだったら予算を
ちょっとオーバーしちゃったね
っていう人の方が多数派。

それが人の心理です。

だから、住宅の営業は、
あなたの言った予算は聞いてない。
あなたの年収から予想される、
この人はこのくらいの家を
建てることになるはずだ。
という予算で物を言っている。

ごく稀に、3倍の下限いっぱいで
予算を組んで本当にその金額で
家を実現しようとする、
手堅い人もおられます。

世帯年収1000万円の人が、
総予算3000万円にきっちり
こだわるみたいな感じですね。

そういう時に営業は、
結局この人は総額5000万円
くらいの買い物をするんだから
そうやって話を持っていこう
って考えてそのように行動する。

仮に営業本人が3000万円で
収めようとしても、上司から
怒られたりします。
もっと予算上げられるだろうと。

予算をきっちり守りたいという
人からすると、それは大きな
ストレスになります。
で、私3000万円って言ったの
聞いてました!?みたいな
クレームに発展していきます。

契約しないでそこで終われば、
それまでですが、契約が
終わった後にそういうのが
起きるケースもあるのが
家づくりの怖いところですね。

そういうレアな方が
家づくりをすると、
多くの建築会社で
予算を上げようとする
営業に会いますので大変。

そういう方こそ、
営業のいない会社が
向いているかと。

話が逸れました。
かくて年収の高い人は
営業の手練手管に
巻き込まれることに
なりますので、
その年収の人が
普通に買うよという
予算までは引き上げられがち。

冒頭に話した、
38坪105万円/坪が
30坪170万円/坪に
変わっていくのも
予算を上げる手管の
ひとつになります。

その手練手管が全部
悪だというつもりは
ありません。

家づくりの中では、
珍しい後悔では
ありますが、
頑張って予算を抑えた
結果、もう少し大きな
家にしてもよかったな
とか、もう少し豪華に
してもよかったな。

という後悔がないわけでは
ありませんから。
↓ ↓
%url1%{https://youtu.be/tfTQT7M-lbQ?t=13m00s}

結局どんな家づくりが自分にとって
しっくりくるものなのかというのは
終わってみなければ分かりません。

しかし、予算の感覚や家づくりの
価値観などがうまく合う依頼先と
家づくりをすることによって、
しっくりくる可能性を高めることは
できていきます。

ぜひ、いろんな建築会社を見に行って
自分に合った会社を見つけていただければ。

いい建築会社ほど、困っていないので
宣伝広告にお金を掛けません。
あなたが私のことを知ったのは、
どんな媒体からでしたでしょうか

SNSの宣伝もしていないし、
紙媒体の宣伝もしていない。
TOTOさんが作ってくれた、
地方TV局で弊社(というよりTOTO)
のCMを見る事はあるかもですが、
大きなメディアには出していない。

いいところほど、隠れています。
頑張って、見つけてくださいませ。

#本質的な家づくり #未来コストを考える #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー