凰建設の森です。
本日はリノベの打合せ。
遠隔での打ち合わせです。
築100年超えの家を
暖かく過ごせるように。
これはやりがいのある仕事。
頑張りたいと思います。
さて、本日は災害のお話。
能登の地震から1年。
復興が進まないという声も
よく聞こえてきますが、
3万棟の建物が全半壊しています。
そんな簡単には普通の暮らしは
戻ってきません。
仮設住宅の建設数は7千戸弱https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenju/saigai/documents/241224_oukyukasetsu.pdf
よくここまで頑張れたと
思いますが、能登の仮設住宅も
色々と大変なことがありました。
まず、石川県内の建設業者に
災害に対する準備が出来ていなく
発災して以降、仮設住宅の
建設が進まない。
全国木造建設事業協会という組織が
全国の都道府県と災害協定を
結んで被災後の迅速な復旧に
努めていきましょうという取り組みを
進めておりますが、石川県との
協定が結ばれたのは2024年1月18日
泥棒を見て縄を綯う。
にこれ以上当てはまる出来事は無い。
結局仮設住宅建設の主幹事工務店を
務めたのは遠く離れた熊本の会社さんhttps://www.s-housing.jp/archives/374740
災害が起きた際、県内のどの工務店が
旗を振って予算の確保や人員手配を
行うのかという事をやるのが主幹事工務店。
災害協定を結んではいるけど、
主幹事工務店が定まっていない
という都道府県もそれなりにあった。
災害時に自社のみならず地域全体の
事を考えて動けるためには、会社自体に
それなりに余裕が無いと務まらない。
また、ほぼボランティアみたいな
感じになっちゃいますので、
自社の利益の方が大事な会社は、
主幹事工務店なんてやりたがらない。
地震が起きて沢山家が壊れたら
仮設住宅なんて作っているより、
元々建て替えようと思っていた
普通の新築住宅の需要を
狙いに行った方がはるかに儲かるから。
そして何より、教科書通りの
家づくりを自信もってやれる、
指導できるという建築会社は
実はそんなに多くないんです。
世の中には教科書を無視した、
我流の家づくりが沢山あります。
HPやSNSでは、わが社のやり方が
一番いい、みたいな事を言ってるけど
それ、公の場で堂々とやれるの?
と聞かれると下を向くみたいな
会社は沢山あるんですね。
そういう会社に主幹事工務店を
任せると、とんでもないことに。
だから担い手は少ない。
弊社、熊本地震が起きて以来、
県の応急仮設住宅の設計や、
建設実証実験などで、岐阜県型の
仮設住宅の在り方を県と模索
し続けてきました。https://www.pref.gifu.lg.jp/page/25642.html
で、昨年末に応急仮設木造住宅建設の
主幹事工務店に任命されています。https://www.ohtori.net/info/50761/
仮設住宅には、学校のグラウンドなどに
設置されるプレハブ小屋などの、
短期型と、県や市の所有する土地に
建てられる長期型の二種類があります。
長期型はそのまま県営住宅や
市営町営住宅に転用されます。
石川県の資料が分かりやすい。https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kenju/saigai/r6oukyuukasetsujyuutaku.html#seibi
短期型は壊しやすいプレハブで。
長期型は地場工務店などで作るもので
というのが一般的になります。
短期型が6割、長期型が4割
という感じになりますので、
弊社は災害が起きた時には
長期型の4割のうちのどれだけかを
作る手配をするという形になります。
岐阜県で能登半島地震クラスの
災害が起きたとすると、
1000戸単位の仮設住宅供給の
責任が回ってくると予想されます。
年間10棟そこそこの会社が、
1000棟単位の供給管理を。
大変なのは目に見えています。
全部自社で建てるのは到底無理なので
県内外各地の建築会社さんに
助けてもらいながらの住宅供給。
折角弊社が関わるのですから、
仮設住宅と言えども昔住んでいた
古い家よりも暖かくて快適な
物にしていきたいと思います。
本当は、こういう災害が
起きたとしても、壊れる家がなく、
そのまま家に住み続けられる
という社会を作るのが理想。
倒壊しなかったらOK
じゃないんですよね。
直して使い続けるという選択が
できる家にしていかねばならない。
4月の法改正で、その状態に
かなり近づくと思いますが、
やっぱり構造計算をしておいた方が
良いと思います。
壁量だけ増えても片手落ち。
基礎や水平構面だってしっかり
それについて行かねばなりません。
日本中の家が、許容応力度計算以上の
構造計算を行った耐震等級3の
家になることを願いつつ、
来る大災害の為の準備を
していきたいと思います。
