凰建設の森です。
先にお知らせになります。
真夏のリノベ内覧会を来月
開催予定です。https://www.ohtori.net/info_list/55810/
あの建物、夏はどうなん?
西側にめっちゃ大開口を
作ってたけど、、、、
が気になる方、ぜひお越しください。
本日はリノベの打ち合わせと
新築の打ち合わせになります。
新築の打ち合わせは、
プランの初回提示。
何度も何度も書いておりますが、
新築のデザインをさせていただく
時間は、私にとってはご褒美。
図面を描いている時間が、
人生の中で一番楽しいと言っても
過言ではありません。
だから、プラン依頼が重なると
一気に帰りが遅くなったりします。
ホワイト企業であらねばと
思いますけども、家のデザインを
考えている時間は別腹。
何時間でもずっとやっていたい。
という事で、今日はプランの
打ち合わせについてお話を
させていただきたく思います。
ちなみに、間取りの打ち合わせ
という言葉はあまり好きでは
ありません。
私たち設計者が考えているのは
間取りじゃないんです。
勿論間取りも考えますが、
間取り、構造、省エネ、空調、
ファサード、耐久性、暮らし
それらの要素をトータルに
考えているんです。
平面ではなく立体で考える。
外観デザインと間取りは同時に
考えていくようにしております。
構造断熱空調も合わせて
考えるようにしております。
全部のバランスが取れる一点を
探し求めて狙い、デザインをします。
で、よく間取りの打ち合わせで
起きるパターンがありますが、
お施主様が、この間取りを、
こう変えたいと言って図面に
線を入れたりする事。
やってはいけないとは言わない。
ただ、その線一本で空調計画が
グズグズになってしまったり、
残念な構造になってしまったり
することは良くある話です。
え、そんなこと言ったって、
自分の好きなように家を
作りたいんです!
そうです。その通り。
あなたは自分の好きなように
家を作りたいんですよね。
しかし、平面の間取りは
ギリギリ分かったとしても、
立体的になると分からないし、
骨組みを想定しながら間取りを
考えることもできないし、
空調がどう作用するのかを
考えることもできないはずです。
だから、私たち設計者に
依頼をされるのだと思います。
お施主様の役割は、要望を
しっかり伝えることになります。
実現可能かどうかは二の次でいいので
とにかくやりたいことを全部出す。
無責任でいいので言いたいことを言う。
口だけ出す立場でいいのがお施主様。
設計者の役割はそれを形にする事。
お互いがお互いの領域を超えていくと
あまりうまくいきません。
お施主様が間取りを描き始めたり、
設計者が要望に口を出し始めたり。
例え無茶な要望だと思ったとしても、
設計者はまず受け止めねばならない。
玄関ホールに、
・パントリー
・洗面脱衣室
・リビング
・客間
・トイレ
の5つが隣接していないと
いけない。みたいな要望が
あったとします。
普通の設計者であれば、
玄関ホールや廊下が8畳くらいの
スペースになるのではと
想像ができるものですが、
1階の16坪のうち、
8畳4坪がそれらの空間に
取られてしまうと、残りの
スペースが非常に厳しい
という事が発生します。
図面を描く前から、いやいや
お客さん、それは現実的では
ありませんよ。みたいな事を
言ってお客様の要望を変えようと
する設計士さんもおられます。
実際に現実的ではないので、
それが絶対ダメとは言いません。
でも、お客さんはそういう要望が
あるんだから、まず要望通りに
家を設計したらどうなるのか
という事を見せてあげた方がいい。
と私は思います。
なるほど、これはもったいない
空間だねと理解していただければ
じゃあ、客間とリビング以外は、
玄関ホールから直接じゃなくても
いい事にします。みたいな話し合いに
なっていく可能性もあります。
面倒だと思ってもその手順を
踏んだ方が上手くいきやすい。
と私は思いますが、その点は
設計者さんのやり方や考え方に
よって変わりますので、
お施主様の要望を変えようとする
設計者もいるんだねくらいに、
ご理解をいただけると良いかと。
そしてお施主様。
口は出すけど手は動かさない。
つまり、無責任に要望を言うだけ
言って、あと考えるのはよろしくね。
っていうのが理想の形になります。
性格的にどうしても自分も手を
動かしてみないと気が済まない。
という人はやってみてもいいですが
その姿勢、オーダーメイド商品の
依頼をする時にはあまりうまく
行かないことも多いです。
自分でも完成形が見えていない
ものを誰かの力を借りて完成させる
というのがオーダーメイドの商品。
出来上がっているもの、現物の
あるものを買うのとは違うんです。
オリジナルレシピの料理を
作ろうとして失敗した経験が
ある人は分かると思いますが
未知の物が自分の想像通りに
出来上がるという保証はないんです。
だから、自分の想像通りとか
想像以上のものを作ってくれそうな
誰かに依頼するんですね。
私もオーダーメイドの商品を
作ってもらって失敗したという
経験をしてからは、自分で
アレコレやるのはやめて、
希望だけ伝えるというやり方に
変えております。
スーツを作るときには、
どんなシーンで着たいのか
誰に見られるものなのか、
自分をどう演出したいのか、
座る?立つ?歩く?
どんな動作をするのか?
など、背景や目的を伝える。
生地を選んだり色を選んだり、
デザインを選んだりはしない。
必要な要件を十二分に伝えれば
相手から出てくる提案の精度は
勝手に上がってくるんですね。
それが、口は出すけど手は出さない。
家を建てるくらいの人は、
社会でも成功し、出世をしている
人である事が多いです。
そういう人は、信じて任せる力が
仕事で身についていることも多い。
なので、お前にそんなことを
説かれなくてもわかっているよ。
って思われるかもしれません。
そういう方は、ふんふんと
聞き流していただいて大丈夫です。
どうしても手を出したくなっちゃう
人は、私の言っていることを、
ちょっとだけ心に留めておいて
頂けると、注文住宅はうまくいきやすい。
と思います。
参考にしていただければと。
