凰建設の森です。
本日は新築の打ち合わせ。
毎日暑い日が続きますね。
ここ数日が今年の夏の
暑さを最後に絞り出す感じに
なりそうな感じです。
暑さが今年もまた去っていきます。
行ってしまうとちょっと寂しい、、、
と思えるのは高性能住宅に住んでいる人の
特権かもしれませんね。
さて、本日の話題は、ちょっと物騒。
今年の4月から法律が厳しくなり、
構造計算や省エネ計算だけでなく、
様々なものが厳格化してきております。
弊社が目下頭を悩ませているのが
劣化軽減対策の項目です。
建物が劣化しにくいように、
水に強い構造にしなければならない。
また、蟻害を防がねばならない。
水とシロアリはほぼ同一の項目と
言っても良いかもしれません。
木材に水が付けばシロアリが
やってくるからですね。
例えば、真壁の柱の場合でも、
柱への防蟻剤塗布は必要になります。
え、、美しい真壁の柱に防蟻剤を
塗りたくっちゃうの、、、?
それ、建築としてどうよ、、、
みたいなことが発生します。
高耐久な樹種を使えば防蟻剤は
塗らなくても良いのですが、脱衣室、、、
脱衣室はやっぱり塗らないとダメ。
そして脱衣室の床は、厚みのある床で
一発で仕上げるのもダメ。
脱衣室以外の部屋は28mm合板+15mmの
フローリング、合計43mmにて仕上げをする。
脱衣室だけは45mmの厚い一枚板を使って
一発で仕上げる。みたいなことも過去には
やってきておりまして、実際私の自宅は
脱衣室は厚みのある一枚板の杉で構成されてます。
それが出来なくなってしまう。
12mmの構造用合板+30mmの一枚板
みたいな感じで、構造用合板を咬まさねば
ならないようです。
劣化対策が重要なのはわかりますが、
それは建物の建築的価値を劣化させてまで
やらないとダメなものなのでしょうか。
弊社は岐阜県で仕事をしているので、
地元の材料がたまたま東農檜という、
高耐久樹種に指定されているものだから
真壁を外壁廻りで作ることも可能です。
しかし、耐久性が低いとされる樹種で
家を作っている会社さんが
劣化対策等級を厳格に適用すると
「ダメな家」の烙印を押されてしまう
という例も出てきてしまいます。
私だって、あれ、あの会社、
引っかかるんじゃない?
っていう所がすぐ思い浮かんじゃう。
建物の劣化対策をしようとするなら、
高気密高断熱住宅を正しく作る事
以上の特効薬は無いと思ってもいい。
樹種がスプルースやレッドウッドで
作られている高気密高断熱の家と
東農檜だけで作られているそうじゃない
家があったら、建物の劣化が少ないのは
前者になってしまうんです。
しかし、残念ながら高気密高断熱は
まだマイノリティな存在になります。
正しく防湿された高気密高断熱なら
劣化対策等級の項目をいくつか免除
みたいなルールができるとしても、
あと20年ほどはかかるでしょう。
そんな事をしているうちに、美しい真壁の
ある和室なんて新築から絶滅をしてしまう。
4月の法改正で日本の家づくりは、
随分と良い方向に行っていると思います。
ただ、折角断熱を義務化したのですから、
断熱をすることにより無くなる
デメリットの部分を対応してほしい。
ゆっくりでいいからしてほしい。
と思ってしまいます。
そんな感じで、今までなぁなぁで
やれていた部分が厳格化しております。
家づくりの在り方も少しずつ
変わっていくんだろうなと思います。
もしよければ、劣化対策等級の原文も
ご覧いただければと思います。https://www.mlit.go.jp/pubcom/01/pubcom28/pubcom28_2_4.pdf
