凰建設の森です。
本日はリノベの打ち合わせ。
中古住宅を購入されたのち、
断熱リノベをしてから住む
というパターンも増えてきました。
出来れば、中古住宅も
内外装を触らない状態で
購入できるといいのですが、
表面だけのリフォームが
済んでいる建物だと、
どこまで手を加えるか
悩みます。
今回も、外壁はきれいに
直されてしまっているので
それ以外のところをしっかり
断熱しましょうかと、
提案をさせていただきました。
さて、本日の話題は、
タイトルの通りになりますが、
この2つを分けて考えることは
大事ですよというお話です。
1週間かけてめっちゃ一所懸命に
頑張った断熱気密が全然ダメ
という事もあるし、
2日でパパっと終わらせた
断熱気密工事でも、完璧だと
いう事もあり得る。
というのはご理解いただけるかと。
断熱気密に限らず、あなたのお仕事でも
同様の事は起きるのではないかと思います。
よくSNS等で話題になったりするのが、
日常業務を自動化して毎日残業なしで
帰る社員さんと、毎日3時間残業して
帰る社員さんがいたとして、
頑張っていると受け止められるのは
後者の方ですよねみたいなお話。
私たち日本人は「一所懸命な姿」
というのが大好きな国民性です。
熱中症対策が叫ばれる真夏に、
炎天下でプレーする高校球児の
姿に感動したりしますよね。
今年は県立岐阜商業高校が
頑張ってくれたので私も
ちょっと胸を熱くしてました。
それを否定するつもりは全く
ありませんが、一所懸命というのは
成果が出るというのが前提で
行われるべきじゃないかなと思います。
高気密高断熱に住んだら乾燥した。
加湿器を買ってみたけど全然効かずに
相談したらもう一つ買ってほしいという
アドバイスを受けたので買ってみたけど
それでも全然効かずに湿度は40%を越えない。
それを数回繰り返すと、あの人プロとして
大丈夫なの?という気持ちが生まれてきます。
先日の空調塾でも、家の加湿量を計算して
お施主様に提案しましょうねというお話を
させていただき、加湿量を実際どうやったら
計算できるのかという演習を行いましたが、
加湿量を計算できる人であれば、その家に
必要な加湿器の機種などは5分もあれば、
計算ができます。
でも、その知識が無い人が、素人考えの
想像で色々やってみたとしても、
やっぱり上手く行かないんですね。
何度も何度も足を運んでくれて、
一所懸命にやってくれたから、
加湿の問題は解決できてないけど、
もうこれ以上は言わないでおきます。
と諦められる人であればそれで終わりに
なりますが、そうじゃなければ、
別に沢山来なくてもいいからとにかく
解決をしてほしいんだ!と思いますよね。
一所懸命は姿勢の話だし、成果は能力や知識の
話なのでそこを同列にするのはおかしな
事でもあるのですが、それでも私たちは、
一所懸命と成果を正しく評価することが苦手。
本当は一所懸命にやっている人が正しく
成果を上げてくれることが一番良いのですが、
一所懸命さは感じられないけど成果はめちゃくちゃ
上げるという人もいれば、すっごく一所懸命だけど
いまいち成果の上がらない人もいるのが現実です。
住宅の営業というのは、昔からどちらかというと
「一所懸命」の姿勢を顧客に見せることを
重視してきました。その方が売れた時代が
あったからですね。
今でもそういう営業手法で家を売るという
会社さんはそれなりにありますが、
だんだん顧客側がそういう価値観じゃ
なくなってきておりまして、
一所懸命さも悪くないけど、家づくりの
プロとして正しい知識や技術を持っているか
という事を重視されるようになってきた。
つまり、四半世紀ほど前に家を建てた世代より
今家を建てる世代の方がドライに物事を見ている。
私はずいぶんよい時代になったなと思います。
私が住宅業界に入った2002年時点なんて、
どれだけ一所懸命さをお客さんに伝えるか
という事が最も大事でして、住宅の本質の
勉強をすることが作り手に求められるなんて
無かったんですよね。
だから、どうしようもない建物が、
沢山沢山建てられていました。
自分たちが建てている建物が、
悪いという自覚すらないまま、
断熱も耐震も、法律の底上げに
付き合って嫌々対応していた。
学校で教わったことなんて役に立たない。
と、私もどれだけ多くの人に言われた事か。
しかし、今、空調関係の事で人様の前で
お話すると、かなり高い確率で聞かれるのが
「そういう知識はどこで覚えたんですか?」
という事になります。そのたびに、
いや、これは学校で覚えたんですよ。
1級建築士の受験資格が貰える学校で
学んできた人なら必ず聞いている話が
ベースになっているんですよ。
ってお話をさせていただきます。
今、岐阜市立女子短期大学で環境設備の
分野を教えておりますが、やっぱり
空調講座でお話する内容は教科書に
載っていたりするんです。
一所懸命というのは、お施主様の前で
パフォーマンスの為にやるのではなくて、
人が見ていないところで自分の知識や技術を
磨くためにやるものだと思います。
是非、あなたに最大限の成果を出してくれる
依頼先を探していただけると良いかと思います。
さて、明日はお待ちかねの、
築3年目、暮らしの内覧会になります。
お施主様と一緒にお待ちしております。
