凰建設の森です。
本日は新築の打ち合わせ。
今日も平日に有難いです。
この時期は忘年会が続きます。
休肝日を作るのに苦労するくらい。
インフルも流行っておりますし、
年末まで走り切れるように
気を付けたいと思います。
さて、本日の話題は、
能登半島地震の調査報告から。
被災地の悉皆調査(全数調査)
がほぼ終了して、今現在は
結果を集計している段階です。
もうそろそろ取りまとめが
完成するのではという所。
業界紙でも都度報道されていますhttps://www.s-housing.jp/archives/406525
2000年以降に建てられた住宅のうち
65%が無被害で済んだそうです。
これは非常に示唆に富む数字です。
というのも、珠洲は積雪を1mと
想定して構造の設計を進める地域。
積雪の無い地域で言うと、
耐震等級2くらいの丈夫さの建物が
デフォルトな地域なんですね。
そして2024年1月1日の石川県は
県全域で積雪は有りませんでした。
という事は、積雪の無い地域で
耐震等級2程度の強さを持つ建物が
無被害率65%という事になります。
あれ、思ったよりも被害が多くない?
と、私は思ってしまいました。
と同時に、今年の4月から、2000年基準で
耐震等級2~3の建物が、新たに耐震等級1
に設定されておりますので、
いよいよ2025年基準で建てられた家は
日本が想定する巨大地震に耐えられる
というのが標準的になってくるなとも。
勿論、絶対大丈夫という事はありませんが
日本の家の最低基準が熊本や能登半島の
地震に被害なしで耐えられるようになるのは
住まい手に取ってはとても良い事です。
結露や雨漏り、蟻害などで構造が傷んでない
限りは安心して住んでいけるという事に。
悩ましいのは中古住宅ですね。
やっぱり年代が古くなるにつれて、
地震には弱い訳でして、どの基準まで
耐震性能を上げたらよいのかというのは
悩ましい問題だと思います。
命を守るという点では現状で
設定されている1981年基準の
壁量などにしていく事が
求められますが、実際には
それだけでは命は守れるけど
財産が守れないという事もあり得る。
家が長寿命化していく事を考えると
将来的な大規模改修のたびに、
段階的に耐震補強も進める
というやり方もあり得ます。
まずは死なない耐震、次に
壊れない耐震をという感じ。
新築をするならぜひ最初から
壊れない耐震のレベルまでやってほしい。
しかし、中古住宅の場合は、
これ以上のレベルじゃないと
意味が無いという事を
制定してしまうと、一気に
「じゃあやらない」という
流れになってしまう。
国交省も、十分ではない可能性が
あることは分かりつつ、1981年基準の
普及率を100%にするという事を
目標にしている感じです。
その、現行の耐震化率が100%を
越えたら、更にステップアップの
目標として、2025年基準への
適合率を設定するかもしれません。
省エネは、やればやっただけ、
カーボンニュートラルに近づくので
どれだけやったっていいと思います。
ここまでやれば十分という事が
言えるとしたら完全な循環型社会が
実現した時だと思います。
耐震は、要するに壊れなければOK
という事ですので、これ以上をクリア
しておこうという目標を設定しやすい。
耐震改修も、1981年基準を最低限の
等級1として、2025年基準に合わせる
改修を等級3とか4にするような
グラデーションのある制度に
直るといいんじゃないかなと
思ったりします。
どうぞ、参考にしていただければと。
特に耐震改修をされる方は。ですね。
