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【日刊】階高を低く天井は高く?

住宅会社選びと業界構造

凰建設の森です。

本日は新築やリノベの打ち合わせ。
ご挨拶だけの方もおられますし、
しっかり打ち合わせをさせて
頂いた方もおられます。

沢山のご来場ありがとうございます。

値上がり値上がりの状況ですが
打合せは粛々と進めていきます。

いつかはショックも落ち着いて
平穏な時が来るはず。
その時にしっかりと工事を
進められるように準備を。

さて、本日の話題は、
家づくりにおいて相反しやすい
要素である、家の高さについて。

普通に家づくりを始めると、
おそらく天井が高いというのは
ポジティブな要素だと思います。

天井が高いというのはそのまま
建物の背が高くなるという事。

しかし、この天井の高さ、
デメリット、、とまでは行きませんが
注意点もあることは押さえておきたい。

まず、階段の設計になります。
階高が3000mmの建物と、2700mmの
建物があったとします。どちらの建物も
14段で上がり切りたいと思うと、
前者は1段の高さが214mm、
後者は193mm、約2cm程度、一段の
差ができることになります。

これをどう考えるかは設計者によって
結構違いがあるなぁと感じます。
230mm以下なら適法だ、文句あるか
みたいな感じの人もいますし、
200mm超えの階段なんてとんでもない
という人もおられます。

一般的な話にはなりますが、デザインを
こだわっている設計士さんほど階段を
きつくしがちだし、ハウスメーカーは
平面図における階段の占める割合が
すごく大きい。階高を抑えて階段も
緩くしている建築会社さんというのは
ちょっと少数派な感じがします。

今現在着工に向けて動いている
弊社の建物、矩計が毎回ちょこちょこ
違うのですが、例えば階高2700mmで
階段が17段上がりという案件があります。
1段当たり159mmとなり、小学校レベルの
蹴上となります。うーん、もうちょっと
高くしてもいいかなと思いつつ、
お施主様の属性的になるべく緩い
階段にしてあげたいなと思っています。

階高が2700mmという事は、
2階の床の厚みで5cmほど、
梁の太さで30cmほど取られると、
天井の一番低いところは梁を
表して2350mm。梁を隠せば2300mm。

決して高いとは言えない高さに。
更に、配管などが来ると、
あと15cmほど下がったりもします。
天井高さ2150mm。

これも、2100mmを超えてりゃいいじゃない
という設計者も居ますし、いやいや2400mmを
超えなきゃ天井の低さで圧迫感が出るから嫌
という設計者もいるから面白い。

伊礼さんなどは2100mmギリギリの天井高さで
作るキッチンなどの納まり図を出版されてて、
ほほう、レンジフードはこんな風にするんだ。
って私も勉強させてもらいました。

色々話しましたが、設計者の腕としては、
家の全体の高さを抑えつつ、天井高さは
広く見える感じを作ることが、難しいと
思っていただけたらと。

なので、天井が下がってこないように、
そもそも構造を無理させないで、240mm
とか270mmの太さの梁で納まるように
間取りを考えていくとか、
2階の排水が1階の太い梁の下をくぐらないよう
間取りを考えていくというのが
基本になっていきます。

階高2700mmでも、240の梁だけで
後の障害物が得に無ければ2400mmの
天井高さが確保できるんですね。
梁を表しにしても良ければ、最大で
2600mm程度の天井高さを
確保する事もできます。

同じく、階高が2500mm程度でも、
最低2250mm最高2400mmくらいの
天井空間を作ることもできます。

ハウスメーカー等であれば1階の天井と
2階の床の空間が60cm程度あるところも
珍しくはありません。

3000mmの階高を確保しつつ、天井高さは
なんとか2400mmみたいな感じですね。

悪くはないんだけど、空間が非常に
勿体ないと感じてしまいます。

じゃあ、2500mmの天井高さで、
ギリギリを狙う方がいいかと聞かれると、
私としては、将来的に空調のダクト配管が
できるスペースだけは残してあげたい
そう考えています。240mmの梁の下に
200mmの断熱ダクトが通って、
それでも2100mmが確保できる階高。
となると、階高2600mmがギリギリ、
余裕を見て2700mmとなります。

最初からzhenderを入れる家で、
2500mmの階高にて設計を
行なったという事例もありますが、
やっぱり攻めた結果、ちょっと
設計が大変でした。

天井高さをなるべく高くして、
階高をなるべく低くするというのは
今までもこれからも、設計者の
永遠の課題なのではと感じます。

私ですらこんなに悩むのですから、
もっと意匠を突き詰めて考える
人は頭から湯気が出るほどに、
階高と天井高さを考え抜いて
おられると思います。

是非、その部分の考え方が
近い人に設計を依頼できると
良いかなと思います。

参考にしていただければと思います。

#本質的な家づくり

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー