凰建設の森です。
すみません昨日のメルマガの訂正を。
鍵穴にシュッとするのは、
シリコンスプレーじゃなくて
鍵穴専用の潤滑スプレーです。
大変失礼しました。
やってしまったという方が
おられたら本当にごめんなさい。
本日はほぼ事務所の日。
週末に打合せ予定の、
図面を整えたり色々です。
新規のプランもありまして、
いい感じの忙しさでした。
帯状疱疹も少し落ち着きまして
身体は楽になってきました。
健康ってありがたいものですね。
さて、本日の話題は、
最近発表されてちょっと注目を
集めているPanasonicの
新型衣類乾燥機について
触れてみたいと思います。https://appliance-biz.jpn.panasonic.com/dryer/products/nh-en12a1.html
排気式という事で、室内に
湿気を戻さないのが特徴ですね。
乾太くんにどこまで対抗できるか。
折角の私のメルマガですので、
数字を用いて、解析を
していきたいと思います。
まず公式に発表されている
数字を押さえます。
岐阜で6kgを乾燥させる場合。
乾燥時間135分(2.25時間)
消費電力2000W(4.5kWh)
乾燥温度60℃程度。重量26kg
風量100㎥/h(225㎥/回)程度
6kgの衣類を洗って脱水した後は、
2~3kg(L)程度の水を含みますので
3Lの水分を飛ばすために、
4500Whのエネルギーを掛ける
くらいに理解してよいでしょう。
この条件だと仮定して話を
進めていきます。
まず押さえておきたいのは、
この乾燥機、生炊き電気を使った
乾燥機だという事です。
生炊き電気というのは、
ヒートポンプを使うのではなく、
電熱線などのヒーターで直接
電気を熱に変える仕組みの事を言います。
ヒートポンプを使った場合、
効率よく熱い空気を作れますが、
同時に冷たい空気もできてしまいます。
熱い空気を乾燥に使って捨ててしまうと
残った冷たい空気は室内に放出されるので
部屋がどんどん冷えていくという事が起きます。
なのでヒートポンプを使ったドラム式の
洗濯乾燥機などは、冷たい空気を使って
洗濯物から放出された水蒸気をまた凝縮させ
水に戻して排水をするという仕組みになってます。
海外製品だとFUWATOなどの乾燥専用機などは、
ヒートポンプ式なので排水が必要です。
排水管をつなぐ方式とタンクから都度
手作業で排水する方式があります。
従来のPanasonicの衣類乾燥機は同じく
生炊き電気での乾燥機でした。
なので、家の結露を防ぐ為に、
ちゃんと換気しながら使ってねと
説明書には書いてありました。
新型はそういう換気などは不要で
排気を勝手にやってくれるんですね。
従来品が1200W、新型が2000W
なので出力は1.6倍です。
当然乾燥時間は短くなります。
従来は3時間40分
今回は2時間15分
そこは順当に1.6倍ですね。
では、省エネ性能について色んなものと
比べてみたいと思います。
まずは乾太くん6kg。重量39kg
乾燥時間は60分。都市ガスだとして
1回のガス使用量は0.372㎥
1回の電気使用量は0.32kWh
お金に直すとガスが56円電気が10円
合計66円程度になります。
CO2排出量はガスで819g電気で136g
合計で955g-CO2
排気が必要です。
続いてFUWATO。HP乾燥機ですね。
6kgを乾燥させる場合、時間は180分。
消費電力は1.95kWh、重量51kg
電気代は55円
CO2排出量は825g-CO2
こちらは排水が必要。
次にミーレHP洗濯乾燥機5kg。重量98kg
1回の電気使用量は3kWh
6kgに換算して3.6kWhとしましょう。
電気代は101円
CO2排出量は1523g-CO2
乾燥時間は約240分。
こちらも排水が必要。
次は同じくPanaのHP洗濯乾燥機
LXシリーズ6kg、重量81kg
乾燥に使う電力は0.732kWh
乾燥時間は180分。
電気代は21円
CO2排出量は310g-CO2
これも排水が必要。
そしてPanaの新型乾燥機6kg。
1回の電気使用量は4.5kWh
乾燥時間は135分。
電気代は126円。
CO2排出量は1904g-CO2
こちらは排気が必要。
重量は26kgと軽め。
大容量生炊き電気なので、Pana新型は
運用時のCO2排出量が最も多いです。
ランニングコストも高い。
自家発電の電気のみで乾燥が
できれば乾太くんよりも、
地球にやさしいと言えますが、
ブラックな電力を使って乾燥を
行うのであれば最も省エネじゃない。
自家発電の電気で乾燥できれば
と言いましたが、残念ながらこの商品
スマホでコントロールする機能が無い。
タイマーも最長60分。
朝洗濯して乾燥機に入れる。
なるべく日が昇ってから動くように
出勤直前にタイマーを最長にして
セットしてから出かける。
というのが省エネ省コストの為の
使い方になるかと思います。
この製品の大きな特長は、
電気式で屋外排気という新しい
ジャンルの洗濯乾燥機だという事。
あと、電気式の乾燥機の中では
最も時間が短い事です。
1時間で乾燥したかったら乾太くん
3時間待てるんだったら他の電気式
という選択肢しかなかったところに、
2時間で乾きまっせという商品が
出てきたんですね。
これを、痒いところに手が届く
と捉えるか、中途半端と捉えるかは
それぞれだと思います。
後は空調計画的にはその発熱量が重要。
計算過程は省きますが、
効率が悪ければ4500Whのうち、
2100Whが乾燥に使われ、
1000Whが排気の熱で逃げる。
残り1400Whが屋内に放出。
くらいの内訳になりそうです。
2時間で乾燥という事であれば、
最大700W程度の熱源が脱衣室に
存在するという可能性もゼロじゃない。
ただ、上記計算は機器本体の
断熱設計などにより変わるので
あくまでも予測の計算ですが、、
高断熱住宅の脱衣室での
700Wはなかなかに強力。
元々脱衣室は他の部屋よりは
暑くてもOKなものになりますが
それでもちょっと持て余すかも。
高断熱住宅に導入したら
置いてある部屋がすっごく暑い
みたいな事が起こり得る???
後は換気への影響になりますが、
乾燥運転時には100㎥/hの
第三種換気の排気が動くのと
同じ状況になります。
これは夜間の換気量を増やしたい時に
動かすのが最も良い感じなのですが、
夜間はブラック電力になるのが痛い。
日中も家にいる勤務体系の方、
もしくは専業主婦(夫)の方で
太陽光を搭載した家に住み、
自家発電の電力で乾燥機を
運用できるようであれば、
導入を検討していただいても
良いのではと思いました。
また、重量的に乾太くんと
Panaの新型は洗濯機に
重ねることもできますが、使い勝手的には
横に置いた方が良いかと思います。
その他の重量のある機種は必然的に
床設置になってきます。
乾太くん、FUWATO、Pana新型
これが洗濯機と乾燥機を
別で置く場合の選択肢の
代表的なものになりますが、
洗濯機と乾燥機を別で
置く仕組みはおそらく今後
普及していくと思います。
そうなると、脱衣の広さは
今よりももう少し広めにしておくのが
標準的な家のつくり方になりそう。
今現在、私が脱衣を設計する際は
なるべく3畳以上は確保するように
心掛けておりますが、それよりも
もう少し大きくしておいた方が
良いのかもしれません。
洗濯機、洗面台、乾燥機、
スロップシンク、衣類収納など、
脱衣に置くものは増える一方。
ぜひ、衣類の乾燥をどうするか、
ご検討いただければと思います。
私だったら、、
HPの洗濯乾燥機か、FUWATOを
選んでしまうかもしれません。
将来的にはもっと色んな選択肢が
出てくると思いますので、
脱衣には必要な広さに加えて、
・ガス管を後で引ける
・排気の孔を最初に開けておく
・200Vの電源を引きやすくしておく
・排水を後付けできるように
までやっておくと安心かと思います。
ちょっと文章だけでは分かりにくいので
内容をAIにまとめてもらいました。https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2026/07/乾燥機比較-1.pdf
洗濯乾燥の家電は今まさに過渡期。
過渡期の選択は難しいですね。
どれを選ぶかは最終的にはあなた自身の
選択になりますが、最近の洗濯乾燥は
なかなかに空調設計にも影響します。
ぜひ、設計者さんとも相談しながら、
導入を検討していただければと思います。
そして設計者さん側はちゃんとお施主様の
選択に寄り添える知識を身に付けてほしい。
Panaの新型は発熱量が大きいだけに
家への影響も同じように大きいはずなので。
参考にしていただければと思います。
しかし、蓄熱暖房機を駆逐しようとしている
この時代に2kWの生炊き電気の製品を
投入するとは、、、Panaさんロックですね。
