凰建設の森です。
本日は移動日。
お休みみたいなものです。
昨日は東京で勉強会
↓ ↓
%url1%{http://sarex.or.jp/information/1820/}
あすなろ建築工房の関尾さんに
お誘いいただき、昨年末から
参加させていただいてました。
KKB然り、家づくり百貨然り、
成果を出している工務店さんが
集まるところには必ず良い情報が。
昨日の会でも、国交省の今後の動きに
ついて、貴重な情報を沢山得られました。
会議の場で質問が全部仕切れず、
懇親会でも沢山の事をお聞きしました。
そして最後には、講師の方と、
サシ飲みで3次会にもつれ込んで
色々お話を。
国交省の職員さんは非常に真面目。
タクシー代の数百円ですら、必ず
割り勘。絶対に収賄になるような
事はしないという姿勢がすごい。
ということで、
今日のお話は、昨日の国交省の
職員さんの発表から見えてきた
私なりの業界の今後について。
住宅や建築業界だけではなく、
日本が今後進んでいく方向は、
カーボンニュートラル。
大量の炭素を排出する建設業会も
否応無しに対応が迫られます。
どうやって脱炭素を目指すか。
というと、あらゆるものの
木質化ということになります。
日本はその国土のほとんどが山。
そこには大量の木がありますが、
その多くは50年前に植えられた、
成木になります。
木は植えられてから20年目くらいが
炭素吸収のピークを迎え、その後は
少しずつ吸収量が落ちていきます。
ということは、古木が沢山あっても
脱炭素にはなかなか繋がらず、
それを適切に使ってまた新しい
木を植えないといけません。
↓ ↓
%url2%{https://www.shinrin-ringyou.com/forest_japan/koutai.php}
木材はその半分くらいが、
建築用途になります。
ということは、木造の建築物を
沢山作るということは、
日本の山の新陳代謝を
促進することにつながります。
しかし、今後、建築物は、
今ほど沢山建ちません。
どうするかというと、
木造で作る建物の割合を
増やしていく作戦になります。
今のシェアがこんな感じ
↓ ↓
%url3%{https://www.mlit.go.jp/common/001404608.pdf}
狙われているのが、
3階建以下の建築物。
住宅用途で17%、
非住宅用途で85%程度が
木造ではありません。
今まで、木造で作ることが
避けられていた理由が、
法定耐用年数が短いから。
大空間が作りにくいから。
防火の基準をクリアできない。
などになりますが、
昨今の技術革新や、
基準の緩和措置などにより、
それらの問題はどんどん
クリアされてきております。
それどころか、木造の
マンションであっても、
47年の法定耐用年数で、
固定資産税は22年でゼロ。
などというチートみたいな
建物が登場してきている。
大家さん、23年目以降は
ボロ儲けじゃないですか、、、
建設コストも安く済むので、
コスト回収も早いと。
極め付けは、カーボンプライシング。
脱炭素に繋がらない商品や
サービスには税金をかけようぜ。
というのが世界の潮流。
日本でもすでに検討が
始まっています。
↓ ↓
%url4%{https://www.ibec.or.jp/zero-carbon_building/files/230515_document.pdf}
この流れが指し示す未来は、
2階建軽鉄アパートの絶滅。
シ●ーメゾンとかD-R●OM
という名前のついた商品は、
今後オワコン化する。
強みを全部取り上げられ、
あまつさえ税金が増える。
そんな商品を大家さんが選ぶ?
これはほぼ確実に起きてくる。
そして恐ろしいのは、
運用や解体時にもそれらの
法制度が適用されてくるということ。
既に経ってしまっている
軽鉄アパートの大家さんも、
ペナルティに見える税制が
課されてしまうということです。
恐らくこの先10年程度が過渡期。
法制度が進んでいき、
ターニングポイントを超えたら
一気に低層賃貸の木造化に
雪崩こむはずです。
同じく、低層非住宅の建物も
賃貸住宅に引き続き木質化に
追いやられるはずです。
比較的小規模の建物から、
どんどん進んでいく。
街のクリニックとか、
コンビニなども、再度
木質化の流れが来るかも。
戸建て住宅は言わずもがな。
よほど何かのこだわりが
なければ、木造以外で
住宅を建てる人はいなくなる。
もちろん、さまざまな課題がある。
実務者がいない、国産木材の
供給能力を上げていくなど、
取り組むべきことはいっぱい。
しかし、国土交通省は完全に
その方向を向いている。
足並みを合わせないのであれば
それはイバラの道。
小規模な建物は将来的に、
基本的には木造で作る
というのが一般的になる。
どうぞ覚えておいてください。
ここからはちょっと余談。
私はいろんな、人と話をする時、
あなたはこの社会がこの先
どんなふうになればいいなと
考えておられますか?
と聞くようにしています。
もちろん、昨日の職員さんにも
同じことを聞きました。
これ、結構難しい質問でして、
そんなこと考えたこともない、
っていう人もいらっしゃいます。
しかし、3次会でサシ飲みを
しているときに、とても真摯に、
その方が考える、作りたい社会を
話してくれました。
それはその方が置かれた立場なら
できる可能性を十分に秘めた、
素晴らしいビジョンでした。
数年前、タスクフォースのときに、
各省庁の担当官の方が前先生や、
河野大臣にやり込められる姿を見て
やっぱり役人はダメだと思った
人もおられるかと思います。
しかし、膝を突き合わせて
オフィシャルではない個人としての
職務に対する責任感や
社会のビジョンを聞いてみると、
この人になら住宅業界の未来を
任せてもいいんじゃないか。
と思えるものでした。
国交省は敵ではなく、
共に社会の未来を作っていく
仲間なんだ。
そう思える人との出会いが、
昨日の一番の収穫。
いや、参加してよかった。
