凰建設の森です。
本日は月末ですね。
凰建設は年度末でもあります。
棚卸や年度末の会議など
社内の行事も色々。
10年程前であれば、
年度末は色々たいへん。
5月末に終わる予定の工事が
予定通りに終わって入金が
あるかどうかでピリピリ。
なるべく良い決算書にして
銀行さんのウケを良くしようと
頑張っておりました。
しかしここ数年は全く
焦ることなく、年度末を
迎えられるように。
借金らしい借金も無く、
(コロナのゼロゼロ融資のみ)
今期もおかげさまで増収増益。
来年の決算書が書ける程度には
先の仕事も決まっている状況。
会社規模に対する財務の
余裕感としては、大手の
ハウスメーカーよりも良い。
例えばこの先、日本全国で
一斉に建築会社が仕事を
無くして受注がゼロという
状況が続いたとしても、
うちが最後までリストラを
することなく耐えられる。
みたいな感じでしょうか。
弊社、なんでそんなに
健全経営になったかというと、
本業で家を建てる以外の
経費が全然掛かってないから。
モデルハウスを建てたり、
営業マンを雇ったり、
宣伝広告費を使ったり。
弊社の平均受注価格だと
1新築案件当たり、
100万円程度の宣伝広告費や
営業マンのお給料。
というのはよくある話。
それが弊社の場合ゼロ。
年間12件あれば、1200万円
残るお金が増えるんです。
4割税金で取られたとしても
5年その状況が続けば、
3500万円位の現金が会社に
残るという感じになります。
建物の原価以外の余計な
出費が本当に少ない。
小さな規模でやっているからこそ
その恩恵が非常に大きい訳ですね。
2021年2022年と、身に余る
問い合わせをいただき、
若干会社としてキャパオーバーに
なっておりましたが、
2023年以降はなんとか
元通りで調整できそうです。
なので、来年は少しだけ
減収減益で落ち着く予定。
詰め込んで我が家の工事を
早くやってくれよ、という
方もおられるかもしれません。
着工をお待ちいただく皆様には
ご迷惑をおかけいたします。
このところ岐阜県内の建築会社の
倒産情報が全国の中でも非常に
多いのですが、こんなに安定して
会社をやって行けるのは、
本当にありがたい限りです。
住宅市場においては、完全に
2極化が進んでおります。
コロナに入り、業界全体で
一旦は売上を落としました。
しかし巣ごもりブームが来て、
2021年度はどの会社も回復。
2022年度になると、各種ショックで
売上は増えるけど利益が出ない
という状況に陥ります。
物価が乱高下するこの状況で
問われるのは経営のセンス。
量産型のハウスメーカーを
見てみると、どの会社も
概ね業績をを伸ばしてます。
この辺はさすが、経営のプロが
舵取りをしているなと思う所。
工務店は、一部のものすごく良い
会社と、大多数の苦しい会社に
分けられる感じになりました。
何が明暗を分けたのかというと、
会社に対する安心感ではないかと。
家づくりって、高額な割に
ハズレが多いという、ものすごい
博打な買い物になります。
SNSや住まい手のブログを見ても、
失敗事例は枚挙に暇がありません。
一般の住まい手からすると、
業界全体に不信感しかない、
というのは当たり前です。
私はカメラが好きですが、
どんなメーカーのものであっても
買う前にある程度の事が
予想できるものです。
このくらい綺麗な写真が撮れるだろうとか
このくらい暗い所でも使えそうとか、
こういうシーンで使えそうとか。
で、買ってみると、細かな思い違いは
あれど、落胆するようなことはない。
家は違うんですね。
落胆することがけっこうある。
じゃあどうやって選ぶのか。
出来るだけ安心感のあるところで
家を建てるという選択しかない。
大手と言われるところであれば
多分大丈夫だろうとか、
有名工務店であれば大丈夫だろうとか。
なぜ、大手や有名な工務店が、
安心感があるかと言えば、
しっかり原価を掛けてつくっているから。
原価というのはその会社の社員さんの
お給料というのも含めてです。
仕事を無理して詰め込まないし、
職能の高いスタッフを集めて、
しっかりした報酬を出している。
当然売値も高くなりますが、
家の品質はどんどん上がります。
アフター対応もしっかりできる。
結果、オーナーさん達の満足度が
高くなり、それが次に買う人の
安心感という形に変わります。
住まい手としてはコスパの良い
家を建てたいと思うはずです。
しかし、自分の仕事に置き換えて
考えてみると容易に想像がつきますが
自分の今の仕事を「コスパが良い」
方向に持っていこうとすると、
あなたは非常に大変になります。
コスト(あなたの給料)を下げるか
パフォーマンスを上げるか、
その両方でやるか。
あなたが職場において来月から
コスパを上げろと言われたら、
あなたのモチベーションは、
どういう方向に転ぶか。
良くて、今と同じ業務時間で
もう少し成果を挙げてやろう、
といったところだと思います。
殆どの場合は、成果評価に
関係のない所を端折って、
コスパが上がったように見せるだけ。
建築会社にコスパを求めるのは
そういう結果を引き出すだけな
場合が殆どになります。
そして完成した家は、あちこちで
手落ちが発生する事になり、
満足度は決して高くないものに。
そのスパイラルになっている
建築会社はどんどん衰退するし
そのスパイラルに入らずに、
クオリティを上げる方向で
経営をしている会社は、
安心感というブランドを身に着け
このご時世でも順調な経営。
ハウスメーカー高っか!
有名工務店も高っか!
高いだけで終わるのは誰でも出来る。
なぜ高いのかを分析できるか?
その為にはある程度経営の知識や
センスが必要になります。
なぜ高い会社の方が健全経営で
安い会社がどんどん潰れるのか。
あなたが自分自身で会社の
舵取りをしてみればすぐわかる。
市場が拡大しているのであれば、
安売りをしてシェアを稼ぐのは
ある程度有効打になりますが、
縮小する市場で安売りをして
会社の経営を安定化させるのは
至難の業だと言ってもいい。
QRコード決済市場において
拡大期に無料キャンペーンで
一気にシェアを握ったPayPayが
盤石な基盤を作ったうえで
有料化に踏み切ったという
戦略は全くもって正しい訳です。
冒頭にお話をしたように、
家づくりって博打に見える。
でも、完全な博打じゃないんですね。
その会社を見抜く目が問われる。
見抜く目というのは、あなたの
社会人としての実力の事です。
その建築会社の商品を見るのか。
その建築会社の経営を見るのか。
経営者の人柄はどうなのか。
財務状況はどうなのか。
働く社員さんはどうなのか。
取引先からの評価はどうなのか。
社会に対するビジョンはあるのか。
その評価が先なんですね。
商品のコスパだけを論じるのは
余りにも目先の事しか見ていない。
勿論、その会社が作る商品には、
会社のスタンスが詰まっているので、
商品から分かることもあります。
だとしてもやはり枝葉の部分です。
人間は、やりたい事に対して、
知識が不足しているとイライラします。
新しいアプリを使いたいのに
全然思うように操作できない、
みたいな状況がそれです。
でも、理解が進めばイライラは
なくなってきますよね。
いい家を建てたいのに、
どんな会社を選んだらいいのか
分からないという状況もまた
あなたをイライラさせます。
それも同じことです。建築会社を
見る目を養う事が出来れば、
あまりイライラしないで、
自分に合った会社を見つけられる。
アプリと違って落とし穴が
多い分、養うべき見る目も
シビアなものが要求されます。
そんな、会社の事なんて
分かる訳ないでしょう。
って思います?
とんでもない、あなたが毎日
多くの時間を過ごしているのは、
まぎれもない会社のはずです。
ご自身のお勤め先がどんな
状況なのかというのは、
ちょっと関心を持って
調べればわかるはずなんです。
ああ、会社って、こうすると
みんなが良くなって、
逆にこうすると、みんなが
悪くなっていくんだな。
という事も分かるはずなんです。
そんな遠回り、意味があるの?
と思うかもしれませんが、
実はそれは家づくりの為の
勉強ではありません。
その勉強をすると、あなたの
社会人としての実力が付きます。
社会人の実力が家づくりの役に
立つのはおまけのおまけです。
あなたの会社を見る目が変わる。
より本質的な仕事に目が行く。
そうするとあなたの本業において
あなたの成果が上がるんです。
勿論あなたの評価も上がります。
結果、あなたはより豊かな
生活を送ることができるように。
収入が上がるうえに、
建築会社を見る目もつく。
あなたのお眼鏡に適った会社を
諦めなくてはならないという
確率も減っていくんですね。
業界は不信感だらけです。
しかし、あなたがいくら
ブログやSNSで嘆いたところで
業界が変わる訳ではありません。
あなたが変えられるのは、
あなた自身だけになります。
あなたが玉石混交の中から
玉を見つけられるようになれば
不信感を抱く事も無くなる。
私も業界の中の一人として、
業界が良くなるような活動を
しているつもりではありますが、
そんな簡単には変わりません。
私が自分の力と責任の範囲で
なんとか出来るのは、
自社の経営と、
建てる家の品質と、
選んでいただいたお施主様を
守っていく事です。
私が日本全国全てのお施主様の
お手伝いをすることは叶いません。
だからあなたが家づくりを
失敗しないように、こうして
ちょっとしたメッセージを
送るという「私に出来る事」を
続けております。
あなたはあなたの家づくりにおいて
あなたの出来る事をどこまでやったか。
自分以外の事に言及するのは
とても楽な事ですが、
自分以外の事を言っても、
何も解決致しません。
自分が思う事のベクトルは、
常に自分に向ける事。
ぜひ、自分が出来る事を
精一杯やってみてください。
不信感だらけのこの業界で
あなたの家づくりを成功に
導けるのはほかでもない、
あなたなんですから。
