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古いノートを消える前に、エネルギー編

エネルギーと暮らし

凰建設の森です。

連休、終わりましたね。
溜まっているメールなどの
お返事を頑張っております。

さて、本日は私の個人的な
文章のアーカイブにお付き合いを。

というのもですね、
フェイスブックのノート機能が
なくなっておりました。

メルマガを始める前、
2年に1回くらいの割合で
3本だけ、FBのノートに
記事を書いていました。

メルマガで触れたことは
ないのですが、なくなる前に
バックアップ代わりにメルマガに
上げておきたいと思います。

それぞれそれなりにボリュームが
ありますので、3日に分けて。

まずは2014年2月のノート
↓     ↓
%url1%{https://www.facebook.com/notes/1592288337609699/}

コメントなどは上記のリンクからしか
見られませんが、本文は以下に転記。

****************

2014.02.13
先週、都知事選が終わり、様々な議論、
感想がネットで飛び交っております。
エネルギーとか原発とか。
私も思うところを少々。

日本は現在貿易赤字中です。

理由は、化石燃料の価格が依然上昇を続け、
円安も進み、原油輸入量は変わらないけど
輸入額が増えていること。また、原発停止、
火力発電再開に伴い天然ガスの輸入量が増え、
輸入額が増加していることが挙げられます。

貿易赤字という事は、言わば血を
垂れ流している状態であり、
日本のお金は海外に流出中という事です。

現在、国内景気に支えられ、
経常収支は何とかプラスとマイナスを
行ったり来たりですが、
あまり健全な状態とは言えません。

日本人は化石エネルギーを購入するのに、
約20兆円/年使っております。

一人当たりで換算すると、収入の5%は
燃料代に使っている計算です。

年収400万円の方であれば、
年間20万円は、ガソリンを買ったり、
電気代、ガス代を通して、アラブの
王様にお支払いをしている計算です。

ちなみに、
防衛費は5兆円/年(5万/人・年)、
医療費は40兆円/年(40万/人・年)
です。医療費高いですね。

防衛費、医療費はさておき、
年間20兆円の金額が、
エネルギー関連の市場として現在あり、
ほぼ全額国外に流れている訳です。

この、エネルギー関連の市場に
目をつけたのがドイツという国です。

エネルギーとは、言わば、
熱を作り出す事と言い換えられますが、
化石燃料を使わずに
熱を作り出す方法というと、、、

お日様の光で温める。
木か何かを燃やす。
昔から行われていたのは
そんなところです。

しかし、そんなところを突き詰めて、
極限まで昇華させると、化石燃料を
殆ど使わなくても今の生活水準を
維持して暮らしていくことが可能です。

20兆円を国内の林業をはじめとする、
エネルギー分野の雇用創出に回し、
外に払うお金を自分たちで回す。

実際にそんな暮らしをしている方や、
そんな暮らしができる地域が
ドイツには出現し始めております。

しかし、そんな暮らしは、
今の日本ではとてもとても
できません。

エネルギー自立を果たした、
ドイツのレッテンバッハという村の
村長さんは、日本の民家に入り
その寒さを体験した後、

「エネルギー自立を
目指したいのであれば、
日本人は、先ず暖かい家に
住まなければいけませんね」

と話してくれました。

太陽光をはじめとする、
再生可能エネルギーは、
人工的な発電施設に比べると、
まだまだ天と地ほどの、
発電量の差があります。

その少ないエネルギーで
生活するためには、
建物自体もエネルギーを極力使わない
仕様にしなければならない
という意図のコメントでした。

現在、パッシブモデルハウスを建築中です。

この建物は、本当のゼロエネルギーを
実証する為、電力会社と契約を結ばず、
太陽光発電等で創る、
僅かな再生可能エネルギーで、
日々の暮らしを賄うという建物です。

日本の文明開化が一気に進んだのは、
寺子屋文化による、
識字率の高さがあったから
という話を聞きますが、
ドイツで、エネルギー自立が
一気に進んだのは、エネルギーを
あまり使わない建物が既に
普及してたからではないかと思います。

火力だ原発だという前に、
そもそも商用電力を
必要としない建物を作りますので、
原発はおろか、火力、水力、
その他の発電施設は一切不要
という建物です。

おかしな金額で売電できるから
光熱費ゼロだとか、
ゼロエネルギーだとか、
そういう事ではなく、
仮に計画停電があっても、
大震災で電源供給がストップしても、
我が家だけは、今までと変わらず
夏にはエアコンが利き、冬は暖かく、
夜には電灯が点く。

自分の使う分は自分で賄う
という考え方に基づいた建物です。

もしも、こういう建物が
世の中のスタンダードになれば、
日本のエネルギーコストは
かなり低減できます。

仮に原発が全て止まっていても、
余分な資源を輸入することなく
やっていけると思います。

危ないから、
次の世代に残せないから、
という原発不要の弁を聞きますが、
原発を止めるための道筋が
見えていない方が
多すぎるように感じます。

10年前に比べ、原油価格は
4倍まで上がっております。

ガスや灯油は既に1.5倍くらいまで
値上げしています。原発が止まり、
燃料価格は上昇、各電力会社の
内部留保金も、赤字決算続きで
減って仕方ないというこの状況では、
今の割賦金や購入金額の制度で
買取を続ける体力が続くとは思えません。

電気代はもっともっと
値上がりして然るべきだと思います。

買取価格は10年固定と発表され
現在もどんどん普及している太陽光ですが、
実は

「電気事業者による
再生可能エネルギー電気の
調達に関する特別措置法」

には、

10年固定で買い取りなさい
という文面など、一言も書いておらず、

むしろ経産大臣は、必要に応じて
買取価格を変更できる(第三条八項)

と書かれております。
諸外国の例を見ても、
日本が制度を真似しているドイツ等は、

3年ほど前に買取価格の
緊急引き下げを強行、
現在もどんどんと下がっていっており、

日本もこのまま進めば、
政権が交代した時などに
手のひらを反す可能性は十分にあります。

こんなあやふやな制度に頼るのは
いささか危険かと思います。

やはり、少ないエネルギーで
生活できる社会環境を整えることが、
脱原発への第一歩ではないかと思います。

と、色々述べてきましたが、
実は、私は原発賛成派です。

福島では、今も尚、故郷に戻れず
苦しい思いをしている
方がいらっしゃるのは
重々承知しておりますが、

それでも、日本は原発
(というよりも核技術)
を進めて行かなければいけない
と思うのです。

人は、有史以来、様々な資源を
生活に取り入れてきました。

火もそう、水もそう、200年前の人が、
ボタン一つで、家の中で水が出て、
火が点く、そんな暮らしを
想像できたでしょうか。

2000年前の人が、人間が火や水を
ここまでコントロールできると
想像できたでしょうか。

おそらく、火も、水も、
今の様に扱えるまでには、
数えきれないほどの人を
殺してきたはずです。

現在でも火や水で命を落とす人は
後を絶ちません。

しかし、人類はその犠牲を乗り越えて
トライ&エラーを繰り返し
今の様に火や水を
コントロールできるように
なったのではないでしょうか。

もし、今ここで核技術を
すっぱり諦めるとするならば、
今後一切、その分野での
成長はありません。

100年後、もしかしたら、
一人一つ持っていれば、
一生分のエネルギーを賄える
殆ど無害な核燃料を使用した
乾電池が開発されている
かもしれません。

そうした技術が生まれる可能性も
何もかも捨ててしまう事になります。

もしかしたらという話を否定する方も
いらっしゃるかと思いますが、
もしかしたらという夢や希望が
あったからこそ、人類は空を飛び、
瞬時に世界中の人とつながる
今の生活を手に入れてきました。

日本は、資源が無い代わりに、
技術立国として、世界の中で
立ち位置を掴んできた国です。

日本が技術の進歩を放棄した後、
安全な核技術がどこかの国で
確立されたとしたら、
日本は完全に取り残されてしまいます。

日本の未来の為を思うなら、
あえて難しいこの問題に
立ち向かわなければいけないと思います。

おそらく福井の敦賀にある原発が
事故を起こしたら、岐阜市に住む
自分達にも相当な影響があると思います。

しかし、日本の未来を思うのであれば、
技術の進歩を止めてはいけないと思います。

支出を少なくする努力、
更に便利になる努力、
どちらか一方を選択するのではなく、
両方を進めて行かなければいけない。

家庭でも企業でも、当たり前の事ですが、
なぜ原発の話になると、どちらか一つを
選ばないといけないという感じの
論争になってしまうのか。

今一度みんなで冷静になって
話し合う必要があるのではないでしょうか。

****************

はい、長かったですね。

振り返って思うのは、なんだか
7年経っても世の中はあまり
変わっていないなぁということです。

予想した通り、賦課金と共に
電気代はどんどん値上がりを続けてます。

再エネも増やすけど原発も増やす。
何なら石炭火力も増やすという、
よくわからない方針も
打ち出されております。

考え方は変わっていませんが、
原発の新設はしなくても、、、
とは思います。

大事にしてほしいのは原発ではなく
核も含めたエネルギー技術。

エネルギー的に今現在の
ゴールであるE=mc2

その効率に近づけていく研究は
してほしいけど、現在の原発は
ちょっとリスクも大きいです。

数十年後になるか、数百年後に
なるかはわかりませんが、
たぶん人類は一人に一つ、
こういうのを持っているはず
↓     ↓
%url2%{https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSlLMHftF7v5eGKQxbnmym1Q-Seor07NPWovg&usqp=CAU}

環境に無害なこれを作れたら
別に省エネとか何も考えずとも
今よりもっと便利に
人類は暮らしていけるはず。

だけど今はそんなことを
期待していても夢物語。

できることをやるという点では、
建物の省エネ化が一番現実的。

明日は、5年前に考えた
「10年後の太陽光」というお話。

中間検証みたいなものですね。

おたのしみに。

#停電しても暮らせる家 #エネルギー自立 #電気を使い過ぎない暮らし

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー