凰建設の森です。
本日の話題は、質問箱から。
↓ ↓
うーん、これは、「人による」
です。世の中にはスーパー大工さん
と呼ばれる人がいらっしゃり、
温熱も構造も全部一人で
やれるという人が居らっしゃいます。
そういう人であれば
良いかと思います。
ただ、割合的に、ちゃんと
分かっている大工さんというのは
10000人に1人くらいのもの。
断熱の入れ方は分かるけど
計算の仕方は分からない。
木組は作れるけども
計算の仕方は分からない。
圧倒的大多数の普通の大工さんは
そんな感じになります。
図面を描くのは誰でもできます。
建築業界に1年もいれば、
誰でも間取りを考えられます。
20年くらい前の家づくりは
全然それでも通用しました。
だけど、それは構造も温熱も
何も気にしない時代のやり方。
あなたがそういう家で構わない
というのであれば良いです。
建築士は、設計に携わる者として
最低限の知識を広く浅く学んで
取得する資格になります。
それを持っていない人が書く図面は
とんでもなく偏っているという
可能性が高いです。
建築士を持っていてもだんだん
偏っていくものですから。
よくある勘違いとして、
太い材料を使うから大丈夫
という物があります。
勿論、部材としては太い方が強い。
だけど、家全体の強さと、
部材の強さはまた別物です。
まずは間取りをはじめとした
架構計画の方が大事です。
架構が決まった後に部材の太さの
検討に入っていきます。
部材の太さが最初から決まっている
というのは順番が逆です。
高い確率で無駄に太くなります。
むしろ架構計画を上手に行い、
太い材料を使わずとも強い家を
設計できる方が優秀です。
架構計画は戦略、
部材の太さは戦術に相当します。
まずは全体の戦略が大事。
戦略(プラン)の失敗を
戦術(部材強度)で挽回するのは
ものすごくお金がかかるんです。
昔は大工さんが家の全てを
知っている時代でした。
江戸時代とかですね。
しかし、家の中に設備が入り、
在来木造住宅になり、地盤評価、
構造計算、温熱計算、結露計算
などが家づくりの要素として
必要になってくると、
大工さんが一人でやれるものでは
無くなってしまいました。
あなたの仕事において、
あなたの所に回ってくる、
2つ前の工程についてあなたは
どれほど熟知しているでしょう。
質問は、設計士さんに大工仕事まで
依頼するのはリスクがありますか?
マウスより重い物を持ったことは
無いそうです。
居酒屋のホールスタッフの人に
記念日デートの料理を頼んだら
リスクはありますか?とか
と言っているのと同じです。
プログラマー主導で
要件定義を行うと、
使いやすい物よりも
作りやすい物にしたがります。
大工さんが設計をするというのは
多かれ少なかれ、そうなります。
絶対無理とは言いませんが、
嫌な予感しか致しません。
