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施主が間取りを書いちゃダメ?

日本人の暮らし

凰建設の森です。

毎週金曜日の夜、
あすなろ建築工房の関尾さんと
富士ソーラーハウスの澤田さんが
clubhouseをやっておられます。

昨日は、工務店から見た
良い施主悪い施主みたいな
感じのテーマだったそう。

PTAの会議があったので、
最後のちょっとしか
聞けませんでした、、、

なのでその時に話が
出たのか出ていないのか
分かりませんが、
プロの間で定期的に
話題に上がる、

「住まい手による図面」

今日はその件について
お話してみようかと。

住まい手による図面は、
嫌がるプロもいれば、
気にしないプロもいます。

歌手に、自作の曲を披露して
「こんな感じで歌作って」
と言っているようなものでしょうか。

怒りそうな歌手もいれば
いいよと言う人もいるかと。

私の偏見かもしれませんが
意匠にこだわる人ほど、
施主自身の図面を嫌がる傾向?

それだけプライドを持って
仕事をしているという事ですね。

ちなみに、私自身は、
住まい手さんが間取りを書いてきても
ネガティブな感情は起きません。

でも参考にはさせていただきますが、
そのまま使うことはありません。

なぜ使わないかという理由も含め
施主による図面が嫌がられる
理由を私なりに分析します。

理由は沢山ありますが、
私個人として一番思うのは、
「弱い」事が多い。

施主による図面って、たぶん
平面図上の空間の分け方だけを
考えていることが多いです。

柱の配置、梁の掛け方、
耐力壁の位置、そして
直下率や偏心率。

そういうことを考慮して
間取りを考えているなという
図面は過去ほぼ見たことが無い。

そのまま建てるだけなら
やれないことは無いのですが、
耐震等級3を取るのなら、
非常に大きな力の偏りが
出るため、いびつな構造に。

次に、思うのはカッコ悪い。

意匠にこだわる人が、
施主図面を嫌がる最も大きな
理由はたぶんこちらかと。

住まい手と作り手の
一番大きな違いは、平面の
間取りから家を考えていくか
家の形から考えていくか。

その家が最もよく見られる方向
そこから見て、恥ずかしくない
デザインを頭に入れながら
間取りを考えていきます。

総二階の家であれば
ファサードデザイン(立面)が
気持ち悪いものになってないか。

1階に屋根のある家であれば、
屋根が家のデザインとして
機能しているか。

全く人から見えない方位に
1階の屋根があるのは
意匠的にはもったいない。

そういうことを考えて
まずはその土地に家が建った
大枠の形から考えます。

総二階を希望される人は
多いのですが、要望的には
1階の面積の方が沢山必要に
なるっていう人が殆ど。

だから、資金計画時に行う
要望の聞き取りの時から、
実は間取りの作成は始まってる。

あ、この人は恐らくこういう
デザインになるだろうなと
意識しつつ、同時に性能設計も
していっております。

下屋があるっていうことは、
直下率の問題も出てきがち。

2階の家の角が、1階の
リビングの中央に来るとか
そういう恐ろしい間取りに
なることもしばしば。

間取りを書くこと自体は
誰でもできる事です。

しかし、書いた間取りが、
建築物として成り立つかどうかは
また別の問題です。

誰でも作文はできるのですが、
それが売れるレベルの文か
どうかはまた別の問題なのと
いっしょだと思います。

意匠と性能(断熱+構造)そのどちらも
同時進行で検討しながら進むのが
間取りの作成になります。

じゃあ、施主が間取りを書くのは
やっちゃダメな事か。

私はそうは思いません。

なぜなら、勉強になるから。
最初は平面だけだと思います。

しかし、構造の事や断熱の事
意匠の事について次第に思いを
めぐらせられるようになると、
プロの図面を見たときの、
見る目が養われているはず。

施主として見る目を養うために
自分で間取りを書いてみるのは
すごくいいことになります。

だから、興味がある人は、
沢山書いてみるといいと思います。

私もやっていますが、図面を
書く時のポイントは、

・完結させる
・多作多捨

途中でどんなに、あ、これ失敗だ
と思ったとしても、必ず家として
形を成すところまで完結させること。

完結させることにより、ダメな点が
しっかり浮かび上がってきます。

そして、沢山書いて沢山捨てる。
基本的に間取りを書く時には、
あまり消しゴムを使いません。

失敗したと思っても、必ず完結させ
新しく次の間取りに掛かります。

だから時には似た感じの
間取りが何枚も描かれる
という事があります。

それでいいので、
とにかく沢山書いてみる。

どんな習い事でも、
練習量って大事です。

そのうち、プロを唸らせる
図面が書けるようになるかも
しれません。

せっかくの家づくりです。
施主だって間取りを考えてみたい。

そう思われるのであれば、
やってみたほうがいいと思います。

やらぬ後悔よりやる後悔。
頑張ってくださいませ。

#家族の距離感 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー