凰建設の森です。
本日はZOOMでの打ち合わせや
空調講座のお仕事などなど。
現場での立会検査も行います。
本日の現場での検査は、付加断熱の
施工チェックになります。
熱橋になる部分が無いかという
チェックは1つの現場で3回の
タイミングに分けて行います。
せっかくたくさんの断熱材を
使っていたとしても、熱橋が
できてしまうと台無しになることも。
断熱等級6くらいまではあまり
気にせず断熱を厚くすることだけ
考えていればいいのですが、
断熱等級7に近くなると、
熱は平面部分よりも出入隅や
窓回り、玄関回り、土台回り、
胴差周り、桁周りといった
熱橋部分からの熱損失のほうが
多くなってしまう事もあります。
それではあまりにも勿体ない。
私たちは数値遊びをしている
訳ではないんです。
本当に熱損失の少ない、省エネで
経済的にも良くて、暖かい家を
作っていきたい。
だから、熱橋検査は細かく細かく
行っていきます。
そんな検査の話題にかけて、
こちらの記事からが今日のお話https://diamond.jp/articles/-/360667
昨年1年間の間にホームインスペクションを
受けた家において、指摘を受けた割合が、
構造分野では全体で約7割だそうです。
なんだそれ、インスペクションしてなかったら
殆ど欠陥住宅だったって事じゃないか。
みたいな感じですね。
大手の会社だと指摘の割合は減りますが、
それでも指摘率は50%以上になります。
大手だから安心して頼んだのに
欠陥がある率が50%以上も。
何千万円もする買い物なのに、、、
これが、注文住宅を手に入れることの
難しさなのかなと思います。
あまりにも業界のレベルが低い。
大手だから安心ということもない。
いえ、確かに業界平均よりは安心
という事なんですが、それでも、
大丈夫な割合が5割を切るというのは
なかなかのギャンブルですね。
こちらの調査、ホームインスペクションを
行っておられる会社さんの調査なので、
割と重箱の隅をつつくようなことをして、
指摘の発生率を上げている可能性も
無いとは言い切れないかもしれない。
ま、それでもつつける部分があったと
いうことですので、やっぱり住宅業界
全体の品質管理というのはずさんだと
言わざるを得ないのかもしれません。
住宅は、工場で毎日同じものを同じ
ペースで作る仕事とは違います。
という言い訳をしながら、現場で
欠陥が発生することを容認してきた。
現場で不具合や欠陥が発生する
最も大きな原因は「焦り」です。
人は急がされるとどうしても焦る。
焦りの感情はミスを発生させ易い。
だから、建築工事の工期は、
比較的ゆとりを持たなければならない。
と私は思っております。
おそらく、注文住宅を建てる人の
中には、時間をかけてもいいから
しっかりしたものを作ってほしい。
という考え方の人もいるでしょう。
しかし、時間とはお金です。
時間がかかればかかるほど、
お金もかかるというのが世の中の仕組み。
丁寧に作ることにコストがかかる
ということを真に理解している人は
そんなに多くないと思います。
その昔、建売住宅の監督を遣っていたころ
「せめて工期か予算のどちらかは
余裕を見てほしいんだよなぁ」
って、40歳前後の先輩監督が言ってた。
予算と工期はほぼ同じことです。
予算がなければ工期もないし、
工期が伸びれば予算も増える。
建築会社の中で働いている本人ですら
そのくらいの認識なのですから。
え、じっくりやるとお金がかかるの?
じゃあ、早くやってよ。という住まい手。
請け負っている金額がそもそも合わないので
とにかく職人さんを急がせる作り手。
という状況はそれこそ7割くらいの現場で
発生しているのではないかと思います。
だから不具合率も7割くらいある
みたいな感じだろうなというのが
私の記事を読んだ感想になります。
ゆとりある工期と予算を最初から
提示しない会社に、丁寧にやって
と言ったってそれは聞いてくれない。
ゆとりある工期と予算を提示されたけど
いいから安くしてよとお願いをすると
どうしても焦ることになる。
なんだそれ、結局建築会社の言い値で
工事をやらせろって事かい?
って思われる方もおられるかと思いますが、
オーダーメイドのものを作るというのは、
ある程度そういう性格の買い物だと
理解しておかねばならないと思います。
時価のお寿司みたいに、会計にならないと
分からないものを買うわけじゃなくて、
ある程度事前に見積もりを出してもらえるのが
注文住宅なのですから。
安ければリスクは上がるし、
ゆとりのある予算ならリスクは下がる。
不具合率7割の業界において、
リスクを下げるというのは、
それなりに重要な事なのではと思います。
どうぞ、依頼先の選定は
慎重に行っていただければと思います。
