凰建設の森です。
本日は新築のご相談。
連日沢山のご相談を
いただいております。
そして忙しすぎた
2月末から体調を崩し、
方々にご迷惑を
おかけしてます。
ごめんなさい。
3月中にはなんとか
取り戻せるように
頑張ります。
さて、本日の話題ですが、
業界の中ではにわかに
騒ぎになっている、
YKKさんのアルミ窓やめます宣言https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&fbclid=IwY2xjawI5vB9leHRuA2FlbQIxMQABHWzqkRQRBnTf52ZmXlbB4afMykHF042cs5uZlFOlhjDlkTJcbNySrVa3VA_aem_jvWrKIo2cFWhwPSWgj1cQQ&n_m_code=082&ng=DGXZQOUC054WA0V00C25A3000000
省エネの大敵と言われ続け
長い時間が経ちますが、
ようやく市場への流通が
無くなるようです。
省エネ住宅をやっている
実務者さんは諸手を挙げて歓迎。
いよいよ省エネ窓の時代が
到来するかという雰囲気です。
しかし、私としては、
少しすっきりしない部分もある。
というのも、4年位前まで、
私自身、アルミサッシの
シングルガラスという商品を
よく使っていたからです。
その昔、LIXILからDuoという
サッシが発売をされていました。
私が社会に出た年の新商品なので
2002年くらいに発売された窓。
窓のサッシ寸法が現行のものに
統一されたのもその時期ですね。
アルミサッシで、シングルガラスも
ペアガラスもラインナップがある。
そのDuoのシングルガラス仕様は
2020年くらいまでは販売されていた。https://webcatalog.lixil.co.jp/iportal/CatalogViewInterfaceStartUpAction.do?method=startUp&mode=PAGE&catalogId=13027010000&pageGroupId=1&volumeID=LXL13001&designID=oldinter&pagePosition=R
それをよく使っていたんですね。
えええ、凰建設は高性能住宅を
やっている会社なのでは??
はい、今でいう断熱等級6や7の
家で、アルミシングルガラス窓を
使っていたんです。
アルミシングルガラスの特徴、
それは圧倒的な熱還流性能と
可動窓の中では最も低価格な事。
樹脂トリプル窓だと0.9W/m2K
アルミ樹脂複合窓で2.33W/m2K
通常の間仕切壁で2.5W/m2K
それに対してアルミシングル窓は
6.51W/m2Kと、圧倒的な
熱の通しやすさを誇ります。
通常、個別の部屋の負荷計算や
空調設計をする際には間仕切壁の
熱還流率は2.5W/m2Kで
計算して行いますが、
アルミシングル窓がそこに入ると
さらに沢山の熱を移動させることが
可能になります。
部屋間温度差の軽減を狙える。
そして吹き抜け上部などに
横滑り窓を配置することで、
かなり使い勝手の良い、
内気循環用の窓として
使うことができていたんです。
閉めれば空気と音をシャットアウト
開ければ循環が始まる。
閉めていても熱交換機としては
それなりに優秀。
06005_DuoSG_横滑り_白
このメモを図面にどれだけ
書いたことか。
そのうち、アルミシングルガラスの
商品はなくなってしまい、
それ以来あまり使うことは
なくなっておりました。
そして、今回YKKさんから
アルミサッシの販売中止のお知らせ。
アルミサッシが悪者のように
言われることが多いのですが、
アルミという素材が悪いわけじゃない。
アルミという素材を間違った使い方で
建材として使ってしまう設計者が
悪いだけなんです。
これだけ熱伝導率が高く、
熱放射率が低く、軽い割に丈夫で
安価な素材はそうそうありません。
シングルガラス窓にすると
フレームは薄くて済むので
室内窓としての存在感を隠しやすい。
1万円そこそこで、気密と遮音の
取れる室内窓なんて今はもう無い。
無くなってしまったのが
今でも本当に悔やまれます。
毛虫のように嫌われていた
アルミ窓ですが、本人が望む
使い方ではなかったかもしれないけど
私は愛着を持って使っていたつもり。
運悪く、屋内外を隔てる部材として
世に出てしまったが為に、
悪役みたいな位置づけで、その
商品人生を終えることになって
しまったのが、アルミ窓。
でも、使い方を間違えなければ
唯一無二の存在になっていたはず。
窓メーカーと住宅実務者に
翻弄され続けて幕を閉じることになった
アルミ窓の次の生が、
世の中に愛されるものになることを
切に願って、私から送る、
追悼のメッセージにしたいと思います。
生まれ変わったら幸せになるんだよ。
ありがとう、アルミ窓。
