これまでお届けしてきたお役立ち情報や業界のリアルなお話を振返りでご覧いただけます。最新のメールマガジンは申込後に購読が可能です。

【日刊】床下エアコン注意点

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は午前中は移動。
長野から岐阜まで、
また4時間のドライブです。

長野は桜が真っ盛り。
青い空と桜、そして
遠くに見える雪化粧の
アルプスの山々。

大変気持ちの良いドライブに
なりました。

お昼からは税理士さんとの
打ち合わせやZOOMでの研修。

弊社5月末が決算になります。
昨年並みの上出来な決算内容に
なりそうです。

ありがたやありがたや。

さて、本日の話題は
床下エアコンになります。

弊社でも採用率の大変高い
床下エアコンという暖房方式。

とてもコスパよく快適性を
担保できますので、
非常にお勧めな暖房ですが、
注意点が無いわけじゃない。

という事で、床下エアコンの
注意点とその対応について
お話をしたいと思います。

まずは保証の話。
エアコンを床下に潜らせる
というのは基本的にはメーカーの
想定外の使い方になります。

なので、エアコンメーカーからの
保証は対象外となります。

ええ、保証されないの?大丈夫??
と思う人もおられるかと思いますが、
逆に質問します。

エアコンを保証を使って直したり
したことのある人、どのくらいいます?

メーカーの保証は本体については1年
冷媒回路については5年というのが
一般的なメーカーの保証になります。

本体の保証を使うというのは、
まず起こりえないと思っても
いいかと思います。

冷媒回路については、
私も保証を使ったことが
ありますが、やはり稀。

どちらかというと施工の
不備で冷媒が漏れるという
ケースの方が圧倒的に
多いので、床下エアコンが
効かないなと思ったら、
まず冷媒が漏れていないかを
チェックして、漏れていたら
冷媒ガスを補充するというのが
よくある対応になります。

しかし、実際に床下エアコンが
壊れたという経験、もう十何年も
やっていますが1件もないです。

冷媒配管の長さは普通のエアコンより
ずっと短いし、施工は慣れれば脚立が
無くてもできちゃうので楽だし、
施工の精度は普通のエアコンよりも
高いんじゃないかと思います。

そして、これ大事なんですが、
床下エアコンに、高価な機種を
使わない事。

20万も30万もするような
高いエアコンを使うと、
壊れた時に嫌ですよね。

弊社も床下エアコンを採用
する場合は、最低限の機能が
ついたものだけにしております。

ワイヤードリモコン対応の
機種じゃないとダメとか、
そういう設計にしてしまうと、
今後もそれしか使えなくなっちゃう。

どうせ保証が付かないんだから、
壊れたらさっさと買い替えられる
廉価なものにしておくべきだと思う。

次、エアコンの洗浄ができない問題。
エアコンのクリーニング業者さんは
床下に埋まったエアコンの洗浄は
やってくれないところが殆ど。

ええ、じゃあカビだらけの空気を
吸い込み続けることになるの?

と思います?

床下エアコンというのは、
基本的には暖房専用になります。

フィンが結露してカビが生える
冷房運転と違って暖房だけで
使うエアコンにはカビは生えない。

という事はフィルターさえきれいな
状態を保っておけば、
クリーニングがそもそも不要です。

床下エアコンを冷房で使うという
設計にするのであれば、
エアコンクリーニングは必要なので
クリーニングができる業者を
探しておくか、割と早い段階で
エアコンを交換し続けるか、
という工夫が必要になります。

最後、これは床下エアコンを採用する
殆どの会社がきちんとできてないのですが
基礎の断熱をしっかり厚くすること。

一般的な基礎断熱のやり方で、
床下エアコンを動かした場合、
エアコンの熱量のうち、しっかり
住宅内に伝わっていく割合は4割。

これ、実験棟を建てて検証し、
国際論文まで発表されている結論。

2.2kWのエアコンで家中を
温められる計画だったのに、
床下エアコンにしたばっかりに
5.6kWの物にしないといけない
みたいなことが起きるんです。

通常、住宅は床から
逃げる熱は壁や天井から
逃げる量よりも少ない。

だから、断熱材の厚みは
屋根や壁に比べて薄い事が多い。

しかし、床下エアコンにする場合
家の中で一番暖かいのは床下。

だから、床下から地面や
基礎の立ち上がりを通して
逃げていく熱は壁や屋根より
増えていってしまうんですね。

床下エアコンをするのであれば、
基礎の断熱こそ一番分厚く。

弊社の場合、床下エアコンなら
立上りの断熱はXPS150mm
土間には全面50mm敷き込み
外周部は更にプラスします。

そしてできれば土間上じゃなくて
土間下での敷き込みにしたい。
内部の立ち上がりから地面に向かって
どんどん熱が逃げるからですね。

そこまでやらないから、
床下エアコンを採用した
家は光熱費が高かったり
するわけですね。

という事で、
床下エアコンを採用するなら、
保証の問題、洗浄の問題、断熱の問題
この3点をしっかりクリアにすること。

どうぞ、お気をつけて。

#温熱は物理 #設備より建築

登録特典として、小冊子をpdfでプレゼント
+知って得するメルマガを毎日配信

メルマガ

メルマガに登録する

この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

Xアイコン facebookアイコン Instagramアイコン

国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー