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【日刊】宣伝広告費が10倍?

日本人の暮らし

凰建設の森です。

本日は現場に。
お施主様が買われようとしてる
土地を見に行ってきました。
平面的にも立体的にも
変形した非常に面白い敷地。

南斜面を生かした段々畑みたいな
家づくりの計画もあり得る。

どうなるかはわかりませんが
楽しんで計画をしていけたらと。

2024期の決算があらかた
固まってまいりました。

昨年は、新ショールームの工事
HPの刷新、そして私のテスラ等
例年よりも出費が多かったのですが
それでも大変良好な財務状況で
着地をさせていただくことができました。

まあ、今までが掛けてなさすぎ。
2023年度の弊社の宣伝広告費の
売り上げに対する割合は
0.075%になります。それを
HPやらSNSやらで、0.7%まで
頑張って増やした感じです。
なんと10倍。

ところが、一般的な建築会社の
宣伝広告費は売り上げの5%くらいが
目安だと言うじゃないですか。

え、今の更に7倍の予算を掛けるの??
広報に専念する社員さんを数人入れて
更に外部委託や媒体への広告などを
バンバン入れていく感じにしないと、
そんな予算は使いきれない。

そしてその為に使ったお金を含めて
今の経営状況を維持しようとすると、
建物の原価率を下げるしかない。

つまり、粗悪な家にするしかない。
そんなこと、弊社のお施主様の誰が
望んでいると思います?

私、スマホゲームに課金をしたことは
ないのですが、宣伝広告費ってガチャに
課金するようなものだと思います。
折角お金をかけてもほとんどは無駄。

しかしガチャを回す回数が増えれば、
SSSRみたいなのが出る数も増えるから
どんどん回したくなってしまいます。

年収500万円の人が、ガチャ費用が、
0.075%なのであれば年に3750円。
これならお小遣いの範囲で適当に
楽しくやっておいてよって、
放っておいてもいいと思う。

0.7%だと3万5000円です。
え、ちょっと遊びにしては
勿体なくない?と思われ始める。

5%だと25万円になります。
その25万円、使わないと日々の仕事を
頑張れないの?ストレス解消ができないの?

え、毎年何も後に残らない消費されるだけの
趣味に年収の5%くらいを当てるのが、
普通の世界なの?みんな何に使ってるの?

って私は思っています。

メルマガを始めたころからずっと
同業者さんに向けて言っている事があります。

宣伝広告費に使うお金があるのなら、
ご自身や会社全体のレベルアップのために
お金を使っていきましょうよと。

宣伝広告費は、使っても後には何も残らない。
特に、継続的にチラシを打ったりする、
広告費用は一過性のものです。

しかし、あなたの頭の中に残った知識や技術は
その後も一生使えるものになっていきます。

その一生使える知識や技術が、誰かの目に
止まった時に、あの人の知識や技術を
教えてもらいたいという動きが出てきます。

業界内でのそういう口コミや話題は、
今は一般消費者にも届きやすい時代です。

結果として、知識や技術が宣伝広告の
代わりになる時代が来ているんです。

今の10代20代は企業の広告なんて
全く信用していません。SNSの口コミや
自分の信頼するインフルエンサーの
言う事の方がよっぽど受け入れられる。

それを利用したステマが一時期横行
しましたが、それも規制がかかって以来
若い世代になるほど宣伝広告なんて
見向きもしないようになっています。

しかし家づくりの主役は30代40代。
いまはまだ、どうしようもない
建築会社が宣伝広告の力で、受注を
奪い合っているのが業界の現状です。

消費者である住まい手から見ると、
色んな媒体で露出している様子を見たら
宣伝広告費を払って載せてもらっている
ものなのか、実力があるから取材をされていたり
口コミで広がっていった結果なのかは
判断できなかったりもします。

宣伝なのかそうじゃないのかを見分けたり
その情報が何を意味するのかをきちんと
理解したりするスキルの事をリテラシーと
呼びますが、あなたはきちんとしたリテラシーを
身に着けておられますでしょうか?

それが分からないと、露出の多い会社が
実力がある方なのかお金を払っている方なのか
全く分からずに、どちらも「有名な会社」
程度の評価にしかならない。

記事と広告の区別くらいつくように
なった方がいいです。今はちゃんと
広告には「これは広告です」って
表記される時代なんですから。

宣伝広告費を0.075%から0.7%に
増やしただけで、割と手一杯な
受注状況になっているのですから、
弊社はこれ以上かけるつもりはない。

むしろ増やしたうちの半分以上は
HPの制作やディレクション費用なので
効果測定はこれからだし、
来年はまたガクッと下がります。

宣伝広告費10倍のバブルは、
今年でおしまいになります。

また10年後くらいに、
HPの大きな更新の為に
バブルが来るかなと思いますが
その時まではまた相場の1/10以下の
宣伝広告費で細々とやっていこうかと
思っております。

今までは1/100以下だったので、
それでも頑張っているんですよ。

コロナ以降、好調にもかかわらず、
ひたすら内部留保の確保に努めて
おりましたので、久しぶりに、
動きのある決算資料を見た気がします。

住宅会社にチャレンジングな取り組みは
要らないと、私は思っております。

技術的にも経営的にも質実剛健。
そんな会社をこれからも維持する事が
お施主様と末永くお付き合いさせていただく
最高の方針だと思っております。

あなたの依頼先はどうでしょう。

経営状態も悪いし技術もないという
会社もたくさんあります。むしろ
この属性が一番多いくらいです。

技術は無いけど経営状態はいいという
会社もあります。宣伝広告が上手い
会社さんですね。メディア露出が
多い会社さんだとこの属性でしょうか。

技術はあるけど経営状態は、、、
という会社もいっぱいあります。
この属性の人たちは、人がいい。

しかし、経営者としては落第。
なぜかというと、今はいいけど
後がない会社であることが多いから。

今頑張っている経営者さんが
いなくなったらそれで終わり。
だって育てられてないんだもん。

人がいいから安くしちゃう。
そして、それを喜ぶお客さんが
集まってきてしまいます。

お客さん自身にも経営感覚がない。
経営者さん以外に人材がいないことは
外から見てもわかるはずなのに、
今、自分の家がちゃんと建てばいい
って思って会社を選んじゃう。

本当に家が傷み始める20年後以降
自分や残された家族が困るイメージが
建築会社選びの時に全く湧いてない。

家を建てる時に担当してくれた人が
全員自分より年上だったら、その会社は
まあまあ警戒したほうがいいです。

人口が増えて経済が右肩上がりの
時代においては「いいものを安く」でも
いいと思うのですが、人口減少、
経済停滞の時代にそれをやると、
みんながみんなで首を絞めあって、
結局は共倒れになってしまいます。

私の立場で家づくりについて言うから
反感を買うと思いますが、
あなたもあなたが所属する組織の
サービスや給与分配については、
きちんと適正な利益を取ってよと
思っているのではないでしょうか。

今、弊社の森島ちゃんは新婚旅行に。
フィンランドやデンマークです。
うらやましい。

結婚をするときに、結婚式を挙げて、
新婚旅行に行って、子供を2人以上儲け
新居を買ったり建てたりするという事を
今の20代がフルセットでできるかというと
そんな人はなかなかいません。

前の世代がやってきたことよりも、
更に多くの良質な体験を後の世代が
できるというのが、まともに豊かに
なっている社会になります。

50代以上の人たちが、無責任に
結婚式くらい挙げろ、新婚旅行は海外へ、
子供はたくさん、家も建てろクルマも買え、
というのであれば、自分たちの給料を
削ってでも、20代に投資をしてあげねば。

私、43歳です。同年代より上の皆さんには
申し訳ないけども、もう40代以上に
お金を分配しても社会はあまり変わりません。

社会のお金は30代以下の人たちに
沢山回してあげなきゃ。

だから、技術がある会社は、その技術を
後進に伝えるためにも適正に利益を
得ていかねばならないと思います。

同業の方で、耳が痛いなぁと思いながら
読んでいる人もいると思いますが、
技術のある人が良かれと思って家を安くするのは
一時的な自己満足に過ぎません。

それよりも、家は適正価格で建てて
育つかどうか分からない、
20代の新入社員を入れて、その人に、
投資をし続ける事をやってみてほしい。

沢山投資してきた社員が辞めるという
経験をいっぱいしてみてほしい。

経営者として、人を雇わずに家を安くするより
遥かに大変なことだと分かるはずだから。

まあ、やる前から分かっているから、
人を雇わないんだと思いますけども、、、

それが、30代以下の人たちに、
お金を沢山回すことの一助になります。

そしてそういった、人への投資を
きちんとしている会社を選ぶことも、
住まい手として、社会を良くする
一つのアクションになります。

あすなろさん、エコワークスさん
オガスタ新潟さんなど、社員さんの
育成にお金をかけている素晴らしい
建築会社は全国に沢山あります。
どの社長さんも人材育成のお金を
惜しまず若い社員さんに投資されてます。

宣伝広告なんかよりも人材にお金を
かける会社が増えてほしいし、
そういう会社を選べる住まい手さんが
増えてほしいなと思います。

弊社もそういうお施主様に支えられ、
昨年までやってくることができました。

それが、技術もあって、経営状態も
良いという今をつくっている礎です。

ちょっと今日は長かったですね。
宣伝広告の話と全然違う所に
飛んで行ってしまいました。

長文にお付き合いいただきました皆様
ありがとうございました。

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー