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【日刊】新築は将来のリノベ案件

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は、リノベの下見と
リノベ案件での現場打合せ。

リノベ案件の場合、最初に
現場を見に行かせていただきますが、
これなら大丈夫と言える建物と
これはちょっと、、、って
なる建物の両方があります。

床下の健康状態や建物の傾きを
見させていただき、判断します。
雨漏りの状況なども見ます。

素人目に、こんな古い建物でも
直せちゃうんですか?
という案件でも全然問題ない事もあれば
え、まだ築30年なのにリノベは無理なの?
っていう建物もあったりします。

このメルマガを始めた5年前は、
まだ今ほどリノベに積極的では
ありませんでしたが、
新築でしっかり作らないとリカバリーは
難しいという内容でお届けした際、
そんなひどい事言わないでほしい
っていう感想をいただきました。

誤解を恐れずに言えば新築で
失敗した建物をリカバリーすることは
出来ます。しかし、殆どの場合で
先立つものがありません。

そりゃそうだ。ローンが始まった
ばかりですからね。

床下の断熱をどうしようもなく
ミスっている建物をしっかり直すためには
本来床をめくらなくてはなりません。

床下に潜ってできる事だけでは
80点以上はなかなか難しい。

まあいっか、で80点の工事をプロが
行うと、「まだ寒さを感じる所がある」
っていうクレームが始まってしまい、
全く採算の合わない工事になります。

自社でミスった建物であれば、採算とか
何言ってんの?早く直しなさいよ。
という状況だと思いますが、他社が
ミスった建物に手を出すと大抵
ろくなことになりません。

でも、どうしようもないローコスト住宅で
建てた建物が寒いのですが直せますか
という相談は定期的に発生するんですね。

今年の4月までは、断熱の欠損は瑕疵には
当たりませんでしたので、お施主様は
泣き寝入りしかできませんでした。

法律が変わった今、断熱欠損などの設計施工の
不良が法的にもダメだとなる判例が出れば、
もう少しまともな世の中になるのでしょうが、
そんな判例が出るのはいつでしょうね。

リノベの仕事をしていると、
築20年くらいの建物を見て
せめて気密さえ取ってくれていれば、
もっと断熱工事は安く済んだのに、、とか

築30年くらいの建物を見て
せめて耐震だけ現行基準に近ければ、
もっと全体で安く済んだのに、、、とか

築40年くらいの建物を見て
せめて床下の防湿さえやってくれていれば
床をめくらずともやれる方法があったのに、、とか

そんな事を思ってしまうシーンがいっぱいあります。
何かがダメだったら全部がダメなんじゃない。

その時々でできる限りの予算を
性能につぎ込んでくれてさえいれば、
後で家を直すときに随分と違ってきます。

令和現在で築40年のリノベ案件は、
40年前は新築住宅です。

同様に今の新築住宅は40年後の
リノベ案件になっていくんです。

予算のつぎ込み方の順番は、

耐震等級(3を目指してほしい)
断熱等級(6以上+気密の確保)
劣化対策(外皮を通気だらけに)
電気配線(傷まぬ様交換出来る様)
屋根材(耐久性の高いものを)
外壁材(透湿防水シートも重要)

みたいな感じだと思ってください。
良いキッチン?照明器具?内装建材?
食洗器?換気システム?高性能エアコン?
そんなものは2の次3の次で結構。

逆に、外壁材まで満足にお金を
掛けられないのであれば家なんか
建てない方がよほどあなたの人生は
経済的に楽になっていくはずです。

これだけどうしようもない家が、
日本全国にあふれかえっていて、
壊すの?どうするの?っていう
社会問題に発展しているんです。

どうしようもない家を建てる
プレイヤー(建築会社)は多いけど
それをまともな家に直せる
プレイヤーは殆どいないんです。

このままじゃあ日本はスラム街に。
是非、良い家を建てていただければと。

#温熱は物理 #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー