凰建設の森です。
本日も引き続き北海道。
北海道は記録的な大雪。
私たち観光客は大喜びですが
住んでいる人たちは大変。
どこまで行っても私たちは
雪かきの過酷さを体験しない。
本来であればそれを体験してこそ
北海道の冬の修行ですけども
ちょっと甘えております。
本日は建築中の現場を
見させていただいたり、
北大に行ったり、
ピーエスさんに行ったり。
大変沢山歩きます。
北海道では山本亜耕さんに
大変お世話になっております。
昨日はちょっと色々な事が
ありまして、ご参加いただいている
方が感極まり頬を濡らす場面も。
また改めてシェアできると
良いかなと思いますが、
北海道では本当に多くの事を
学ばせていただいております。
北海道の大きな特徴は、
マイナスの気温と雪です。
私たち本州から来た人と
北海道にお住いの方では
そのあたりの感覚が全然違う。
北海道の冬において、
水は液体ではなく個体で
存在するものになります。
屋外で水が液体になるのは、
融雪の為の装置であったり、
自然の川くらいのもので、
後は全部氷か雪になります。
水が液体でいられるのは、
建物の中でのお話です。
ましてや水が水蒸気のまま
いられる環境というのは
北海道では本州よりも
随分と限られたシーンになります。
ちょっと油断すると空気は
すぐに露点温度以下になり、
結露が始まります。
そして、その空気がマイナスに
なると凍結を始めます。
熱交換換気なども、マイナス10度の
空気が入ってしまいますと、
熱交換素子の中で結露と凍結が
始まってしまったり。
ね、本州では考えられない事が
北海道では沢山起こります。
いつ何時結露と凍結が始まるか
分からないのが北海道。
となると、家の中の加湿って
本州以上に気を使いながら
行う必要があります。
そもそも加湿が本当に必要か?
飛行機に乗ったことのある人は
いると思いますが、飛行機の中が
どのくらい乾燥しているのかを
気にしたことがある人はあまり
いないと思います。
飛行機の中ってこんな環境です
そりゃそうだ。
上空数千メートルだと
気温は夏でも氷点下。
換気はすれど、加湿なんて
とても追いつかない感じです。
でも、飛行機の中で喉が渇いて
死にそう。みたいな感想を
持つ人はあまりいません。
人間は湿度を感知する器官を
持たない。ベタベタするという
高湿度はなんとなくわかるけど
乾燥しているというのは
非常に鈍感になる生き物です。
極論を言うと、温湿度計で
見える化しちゃうから、
気になるだけという事に。
北海道の家に住むと、
その温かさに気を取られ
湿度がそんなに高くない
という事には案外気づかない。
いや、むしろ北海道の家で
本州の我々の感覚で、
湿度50%位を目指しましょう
みたいな事をやっちゃうと、
思いもよらぬところで、
結露や凍結のリスクが高まります。
それを学ぶのも北海道の醍醐味。
ところ変われば常識も変わる。
北海道に住んでいない私たちが
北海道の暮らしに思いを馳せるなら
全力で想像力と知識を動員させて
分かった気になるように頑張る。
それでも、冒頭でお話したように
雪かきの大変さなどは芯の部分では
分からないものになります。
玄関、こんなに広く要ります?
って北海道の家を見て思ってみたり
車の上の屋根は絶対なんですか?
って思ってみたりしちゃうものです。
世界でもナンバーワンと言える、
巨大豪雪都市を抱える北海道。
年間除雪予算は300億円。
今年は緊急事態なのでもっとお金が
かかるものになっていくでしょう。
そういう地域特性と共にあるのが
住宅建築になります。
日本全国津々浦々、
地元には地元にピッタリの家づくりが
あるものですから、ぜひ地元の気候を
理解した設計士さんに家づくりを
お願いしたいものですね。
北海道の皆様、大雪で大変だと思いますが
どうぞ安全には気を付けて今年の冬を
乗り切っていただけたらと思います。
