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【日刊】材料の地産地消

長く住める家

凰建設の森です。

本日は、明後日の内覧会の
準備をしたのち、新しい
新築のご相談になります。

まだまだどうなるかは
分かりませんが、納得できる
家づくりができるように
お手伝いできればと思います。

今日は春分の日になります。
冬至から今までの暖房期間、
快適にお過ごしいただけました?

春分の日から夏至までは、
もしよければ無暖房無冷房の
チャレンジをしていただけると
暮らしの力が上がりますので
試してみてください。

日射の取り入れや風の取入れを
上手くやりながら、この先の
3か月を過ごすという事になります。

今の時点だと、寒くて無理無理。
5月半ばを過ぎると暑くて無理無理。

そこをどうしのぐか。
腕の見せ所ですね。

さて、本日の話題は、地産地消の
木材にこだわるという事について。

明後日の内覧会の家でもそうですが
地元岐阜で取れた木材を無垢材として
構造材に利用しております。

杉の105✕270という材料。
やってみたことがある人なら
分かるかと思いますが、
この材料の縛りで住宅の設計を
するというのはなかなかの難易度。

というのは、最近はすぐに大開口や
広くて柱のないリビング空間を
作ることを優先するので、
大きな断面の木材を使う事に
なりがちなんですね。

大断面の材料が地元にあれば
それに越したことは無いんですが、
ある程度になると杉の無垢材では
全然ダメでして、
集成材の梁であったり、輸入材の
梁を使う事になります。

素人目には集成材でも無垢材でも
同じ本物の木材に見えるかもしれない。
しかし、その中身は、地元の木を
適正に効率よく使う家づくりとは
かけ離れていくんですね。

三澤文子さんという建築家がいます。

住宅設計の依頼を受けたら、その
建築地から一番近いところにある
材木用の山に入っていき、どんな
太さの材料の木がどのくらい
あるのかを調べ、使ってもよさそうな
材料のリストを作り、それを
基にして図面を描いていくという
取り組みをされておられます。

私たち、市井の一般的な建築士は
材料が手に入る入らないという
ことなど一切考えずに、お施主様の
要望だけを聞いて図面を描きます。

材料を集めてくるのは材木屋さんの
仕事だと思っています。

しかし、無理なプランを描いた結果
特殊な材料が必要になり、材木屋さんが
全国、、はては全世界を奔走し、
何とか材料を集めてくるという事も
あったりするんですね。

料理であれば、冷蔵庫の中身を見てから
今日食べるものを作るスタイルなのか、
これを作ろうと決めてから材料を
買いに行くのかの違いだと思います。

前者の方が、冷蔵庫はいつも片付く。
後者の方がお金もかかるし無駄も多い。

今までは木材も食材と同じように、
自分が望めばどれだけでも用意が
できる流通体制があったから、
私たち建築士は自由に図面を描けた。

しかし、世の中が不安定になると、
入手できる材料が限られてくる
という可能性もあるんですね。

そんな時に、手元にある材料で
家を作ることができる建築士と、
そんなことはできない建築士では
仕事を請けられる請けられないが
別れてきてしまいます。

これ多分、建築だけじゃなくて、
どんな製造業、ものづくりの場でも
言えるんじゃないかなと思います。

今ある部材を有効利用する意識を
持つ人とそうじゃない人。

もっと先の未来、再度建築が、
地元の材料で作るものという時代に
なって来た時には、建築士には
材料を大切にするスキルが
求められるようになるんでしょうね。

大工さんだって、いつまでも製材済みの
材料が届くとは限りません。
丸太の横架材を加工できる知識や
技術が再度必要になる時代が
来るかもしれない。

地元でとれる材料にこだわって
家を作るというのは、
そういう時の為の訓練にも
なると思います。

私もまだまだ三澤さんの境地には
及びもしませんが、意識して、
頑張っていきたいと思います。

#未来コストを考える #長寿命住宅

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー