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【日刊】10年先が決まりました。

長く住める家

凰建設の森です。

本日は朝から昼まで
ずっとZOOMなどなど。

空調講座の関連と、
お昼のインスタライブの楽屋。

昼からはリノベ現場の検査。
4/1を前に何とか全部の
断熱材が現場に搬入できて
ほっとしておりますが、
大工さんはうずたかく積まれた
断熱材に囲まれてちょっと
やりにくそうでした。

今、日本中でこういう現場が
沢山あるんでしょうね。

値上げが早く落ち着くのを
祈るばかりです。

さて、本日の話題は、
未来のお話になります。

昨年来、メルマガでもちょくちょくと
進捗を報告しておりました、
我が国の住宅政策の基本方針、
住生活基本計画が閣議決定され、
本日発表となりました。

5年に一回発表される国交省の
大指針になりまして、住まいと暮らしの
羅針盤とも言えるものになります。

が、業界内ではそんなに話題には
なっておりません。

国交省の広報がヘタなのか、
業界の人のアンテナが感度不良なのか。
両方だと思いますけども。

メルマガでも、お施主様の前でも、
家を建てるならとにかく長期目線で、
とお伝えをしております。

理由は単純、家の商品寿命が長いから。
15年以上前から世界は2050年の
カーボンニュートラルに向けて
動きを加速させてきております。

今建てた家は2050年にもまだ現役で
使われているから関係あるんです。

まだ40年もあると思っていた2010年。
今はあと24年しかありません。

社会情勢の変化を受けて、
住まいに対して求められるものも
この15年で随分と変化しました。

ストック活用は15年前から
ずっと言われ続けていますが、
今はもうそれ一辺倒です。

こんだけ空き家があるのに、
まだ建てようと思っているの?
そんな事よりも既存建物の
流通と活用をしっかりやろうよ。

という強いメッセージを
感じることができます。

特に大都市圏で今後大量に生まれる
管理不全の相続された空き家。

これだけ強い危機感を持って、
国がこの不動産を流通の波に
乗せようとしているのですから、
大都市に通勤できる範囲で
空き家を相続する人は、ただ
持っているだけというのが
許されない法律ができるのでしょう。

過去の基本法と比べても、
特筆すべきなのが、作り手に
ついての言及です。

作り手の確保は待ったなし。
住宅はこのままいくと再び
売り手市場になっていきます。

売り手、というのは建築会社が
優位という事では無くて、
現場で働く職人さんが優位
という事になります。

昭和までは住宅は売り手市場。

変な注文をして大工さんがヘソを
曲げちゃったらどうするのよ!って、
言いたいことを言えずに我慢して
工事をしてもらっていた
時代がまた来るという事です。

今、子供たちが手に職を付けるなら
大工さんは将来有望な分野です。

新築はAIや3Dプリンターが使えるけど
リノベでそれができるようになるのは、
私たちが生きているうちになんとか
できるかどうかというレベルのお話。

既存のどうしようもない建物を、
断熱気密耐震耐久性を向上させる
技術を持った職人さんは、
引く手数多になってきます。

食いっぱぐれが起きるわけがない。

2026年現在で、若い大工さんの
育成をしていない建築会社は、
今後職人さんがいないことによる
人手不足倒産になるリスクが
あるという認識をしてもらっても
良いくらいだと思います。

この先5年とかで倒産ではなく、
もっと先の話になります。

熟練の大工さんというのは1年や
2年で育つわけじゃありません。

大型船の方向転換には何十分も
掛かるようなもので、
今から最速でやり始めても、
芽が出るのは5年後10年後です。

プロスポーツチームにおいて、
監督や経営陣が沢山いても、
選手がいないから試合ができない。
みたいな事がこれからの工務店に
のしかかってくるんですね。

と、そんな状況が、基本計画から
透けて見えるものになってきております。

もし、今年や来年家を建てる予定を
しておられるのであれば、ちらっと
見ておいていただいても良いかと。
面倒であればAIに要約させればいいから。

作り手の方においては、むしろこれを
見ないで住宅会社を経営するつもりですか?
と聞きたいです。

私たち作り手はとかく不勉強。
何か一つ制度が変わると、国がコロコロと
好き勝手やっているような印象を
持ちがちですが、実情はそんな事もなく、
何年も前から綿密に現状分析と
計画が練られているんですね。

20年前の基本計画で訴えかけられ
始めたものは今は全力でアクセルを
踏む感じになっていますし、
今回新しく表記されたことは、
15年後20年後は当然に住宅会社として
対応ができているようにしないとダメ。

住生活基本計画は住宅会社にとっても
拠り所となる指針ですので、それぞれの
会社が基本計画に寄り添った打ち手を
考えていかねばそのうちに
下りエスカレーターを逆走するような
経営をする羽目になっていきます。

むしろ、この基本計画と違う事を
やろうとしている会社があれば、
ヤバい会社だと認識してもらっても
良いと思います。

是非、作り手は経営の参考に。
住まい手は依頼先選びの参考に。
お役立てくださいませ。https://www.mlit.go.jp/common/001392030.pdf

#未来コストを考える #長寿命住宅

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー