凰建設の森です。
いよいよ明日から消費税が10%。
我が家の駆け込み消費は
長男のランドセルでした。
消費者としてはあんまり実感が
沸きませんね。
車とか家とかは、増税後の方が
むしろ得だったりしますので
本当に経済政策として
効果があるのかなぁと、
非常に疑問に思ってしまいます。
さて、本日はお金の話です。
建てる時ではなく、建てた後の話。
いつもは光熱費の話だったりしますが
本日は純粋な維持管理コストの話。
まずはこちらの画像をご覧下さい。
家の作り方別、後で掛かるお金一覧。
4パターン示してあります。
想定する期間は100年です。
想定する期間が50年なら、
ざっくり半分になります。
メンテナンス視点で見ると、
住宅の部材には2つの物があります。
一生使えるものと、
メンテナンスが必要なものです。
我が岐阜県が誇る合掌造り。
100年以上の寿命を持つこの家でも
構造の木材など、一生使える
部材は多々あります。
戦後日本において、住宅が
30年くらいで廃棄・遺棄される
時代が長く続いてきました。
それが常識になると、30年以上
使える部材というのは「一生モノ」
扱いになってきます。
しかし、きちんと住宅部材の
耐久性を区分けしていくと、
5年の耐久性の物、
10年の耐久性の物、
20年の耐久性の物、
30年の耐久性の物、
50年の耐久性の物、
100年の耐久性の物、
それ以上でも使える物、
明確に分ける事が出来ます。
いくら100年使えるトイレを入れても
それが置かれる床が15年しか
持たない物であれば、そのトイレは
15年おきに取り外さねばならない。
だからこんな感じで、床もトイレも
一緒に替えてしまおうというのが
よくあるパターンです。
新しくなるのは気持ちがいいですが
トイレを15年くらいで替えるのは
本来もったいない話なんです。
まだ幸いな事に
トイレと床は、目に見える部分だし
まとめて買えてもそんなにお金が
余分に掛かるものではありません。
問題は目に見えない部分のメンテ。
壁の裏側に入っている、壁よりも
耐久性の短い部材は、まだ使える
壁材をめくって交換になります。
年度末に始まる道路工事、
毎回同じところをめくっているけど
水道も電気もガスも、一緒にやれば
アスファルトの施工費は
一度に済むのに、勿体ないなぁ。
誰もが思ったことがありますよね。
よくあるキッチンのリフォーム
キッチンだけ替える事もできますが
この時に、きちんと床や壁の断熱を
やっておかないと、将来的にまた
キッチンをどかして床や壁もめくって
断熱や耐震補強をやる羽目に。
最初の画像で言うと、ピラミッドの
下を触ろうとするほど大掛かりな
工事になってきてしまいます。
だからピラミッドを積み上げる
順番ってとても大事。
最近の住宅で言えば電気配線や配管
それをピラミッドのどこに配置するか
それが生涯のメンテナンスコストを
大きく変えてしまいます。
日本においてこれはすごく丁寧な施工
だけど、電気配線は断熱の前に
施工してあるため、配線のメンテは
断熱材をめくらないとできません。
これが生涯コスト4600万円の施工。
断熱材は一生使える材料なのに。
生涯コスト2600万円の施工は
こちらです。電気配線メンテの度に
断熱材をめくらなくても済みます。
大阪のなんば駅は約80年前にできた
鉄筋コンクリート造の駅舎です。
こちらは完全に構造体が独立して
出来ているため、設備配管などは
別途あらわしになっております。
80年後の現在でも駅舎はそのままで
その高架下の有効利用計画が。http://ekikan.com/concept/
駅舎ごと再建するよりはるかに
安く済んでいるのは誰の目にも
あきらかですよね。
耐久性の高い部材がその耐久性を
生かせるように建物を作ると、
一生涯で掛かるお金ははるかに安い。
そのいい例だと思います。
今日、一番言いたいのは、
最初に作って一生持たせる部材を
どこまでと想定しておくのか。
断熱材と配線配管計画は、
ものすごく大きな分岐点なんです。
建てた後に触らなくてもいい
グレーの部分が増えれば増えるほど
生涯コストはどんどん安く。
せっかくですから、
なんば駅みたいな建物に
しておきませんか?
