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第三種換気のダクト式って意味あるの?

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

先日、業界の中でプロの方から
貰った質問なんですが、
なかなか面白い話だったので
今日はそれについて触れていきます。

はい、ずばりタイトルの通りです。

ちょっと勉強されておられる方なら
換気には第一種から第三種まであり
(実は教科書には第四種というのも)
それぞれにダクト式とダクトレスが
あるというのはご存知かと思います。

表にするとこんな感じ。
↓     ↓
%url2%{http://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2020/01/a6d61d83b270c268fa4b1f5903673615.jpg}

第一種にされる方は、
大体ダクト式で、熱交換も
組み合わせる事が多いですね。

第三種にされる方は、
大体ダクトレスで、熱交換も
無い事の方が多いです。

で、ここで問題。
世の中には、第三種換気だけど
ダクト式の物も有ります。

仲良くさせてもらっている
メーカーさんの商品だと
こんな感じの物とか
↓     ↓
%url4%{https://www.ms-matsunaga.jp/ventilate/ms/about_demand/}

他にも大手だとこんな感じのとか
↓     ↓
%url3%{http://www.njkk.co.jp/product/ventilation_system/luflow400/index.html}

第一種でやるなら熱交換機を
噛ませて家の排熱を回収するという
目的が分かりやすいですが、
第三種だと、入ってくるのは
あちこちの給気口なので、
換気で熱交換は出来ません。

じゃあ、何でダクト式の第三種
という商品が世の中にあるのか。

まず一つは、性能の維持の為。
ダクトレスの第三種よりも
ダクト式の第三種の方が、
清掃性に優れ、長期的には
性能の低下が起こりにくいです。

しかし、それよりも大きな
もう一つの意味としては、
排熱の有効利用が挙げられます。

残念ながら日本にはまだ、
この排熱の有効利用を行っている
第三種ダクト換気の仕組みは
殆どありません。

しかし、第三種ダクト換気の本場
スウェーデンの家では
第三種換気はこんな感じで
使われています。
↓     ↓
%url1%{https://www.energimyndigheten.se/en/sustainability/households/other-energy-consumption-in-your-home/ventilation/exhaust-air-ventilation/}

文字は大変だと思うので、
最初の画像だけ見てください。

①給気はそのまま入ってきます。
③排気はダクトを通って⑤に。

この、⑤の設備が日本には無い。

これ、日本で言えばエコキュート。
第三種換気で集めた家の排熱を
エコキュートに入れてお湯に変える。

それを暖房に使ったり、
シャワーに使ったりするわけです。

第三種ダクト換気って、本来は
これをやるための物なんですね。

集めたエネルギーはちゃんと
有効利用するんです。

第三種ダクト式換気の効果は2つ。

性能の維持と、排熱利用。

日本ではまだ性能の維持だけしか
利用目的がありませんので、効果は
片手落ちと言わざるを得ない。

もし、日本で換気メーカーが
第三種ダクト換気の排気に対応した
熱源設備を開発してくれたら、
第一種熱交換よりもそちらを
優先するかも。

そんな、第三種ダクト式換気の
お話でした。

#温熱は物理 #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー