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無法地帯、あるよ。

災害とレジリエンス

凰建設の森です。

梅雨、明けませんでしたね。
東海地方は観測史上2回目の
8月の梅雨明けになることが確定。

前回、8月の梅雨明けになった
2009年は、梅雨前線がグズグズで
梅雨明けの発表タイミングを
逃してしまったというのが実情。

降雨量は例年と殆ど変わらずです。

しかし、今年は違いますよね。
梅雨の晴れ間が殆ど無かった。

ずっと雨だし、豪雨の災害も。
それが6月7月と2か月も続く。

もう、梅雨というよりは雨季ですね。

今まで、日本は春夏秋冬、
四季のある国でした。

しかし、これからは、
春雨夏秋冬の五季、

もしくは春雨夏風秋冬の六季
という国になっていくのかも。

80年後の天気予報のはずが、
1年後にはそんな感じに
なっちゃっていますしね。
↓     ↓
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一年中「異常気象」という言葉が
聞こえてきますが、この流れは
今後もずっと加速していきます。

豪雨の季節が終わると猛暑の季節。
その後は暴風の季節が始まります。

岐阜の住宅は今後、建てる際の
かさ上げが必須に。

どこに建ててもハザードマップ上
浸水危険区域だから、上に
逃げるしかなくなってきます。

暴風対策の為、薄くて長い庇や、
背の高い人工物による塀、
カーポートなどはリスクを考える
時代になってきます。

最近は背の高い目隠し塀が人気。

メーカーの既製品だとごついから、
建築会社や設計事務所が考える
スタイリッシュなやつが受けます。

なぜメーカーのやつがごついか。
ちゃんと計算してあるからです。

なぜ特注のやつが細くて薄いか。
計算してないからです。

メーカーの物は、全国に広く
使われていきますので、何かあったら
大変。なので丈夫に作ります。

だから、メーカーの既製品じゃない
カーポートやフェンスなどを
建築会社に作ってもらう時は
「構造計算」も必ずセットで頼む。

強度の根拠がないフェンス、多い。

最近の台風は風速50m/sクラス。
市街地の地表面でも30/sくらい。
30m/sって、時速108㎞です。

その特注で設計してもらった塀を
車の屋根に固定して高速道路で
108㎞で走る事を想像して下さい。

支柱が折れるか、根本から倒れるか。
どちらかの想像が出来ませんか?

その安全性をちゃんと計算して
確かめてもらってください。

構造計算は、住宅だって塀だって
同じ理屈で行います。

ルールがガチガチに決まっている
住宅よりも、塀の方が自由度が高い。

ぶっちゃけ言えば無法地帯です。

だから設計者の力量がものすごく
影響してきます。

塀の構造計算なんて、パソコンソフト
なんかいりません。手計算で
やれてしまう範囲です。

床の構造計算と同じですからね。

だけど、計算出来る建築士、
実は殆どいません。

だから、毎年巨大台風で倒れる
フェンスやカーポートがいっぱい。

今までは良かったんです。
火災保険で賄えていたから。

だけど、今後火災保険はびっくりする
保険料になっていきます。

結果、外構工事は火災保険に
入らないでおこうという家が
沢山出てくるはずです。

そうなると、一番の安心、一番の保険は
ちゃんと倒れない構造の塀に
しておくことになります。

既製品であれば、風速20m/sまで
対応とか書いてあります。

オーダーメイドで塀を作るなら、
やっぱり計算してもらう事。

塀が壊れる箇所は決まっています。
柱が根本付近で折れるか、
基礎ごと転倒してしまうか。
↓     ↓
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基礎ごと転倒するのは構造全体の
モーメント設計が甘かったか
現場で設計と違う基礎にしたか。

柱が根元で折れるのは、
応力の計算が出来ていなかったか
もしくは腐食などの耐久性低下。

構造計算も温熱計算もボトルネックを
つぶしていく作業です。

基礎がすごく強くても、
塀の柱が貧弱だと柱が折れるし、
柱が太くても基礎が弱ければ、
全体的に倒れてしまいます。

それを十分に踏まえたうえで、
ちゃんと構造計算をして、
オーダーの塀を作ってもらう事。

ちゃんと構造計算をしないのであれば
既製品の方がかなり安全です。

構造計算をしていない家を
建てるくらいであれば、
メーカーの型式認定の建物を
建てたほうがまだマシなのと同じ。

どうぞ、気を付けてくださいませ。

#災害に強い家

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー