凰建設の森です。
クリスマス以降、
溜めに溜めた質問箱。
本日頑張ってお返事しました。
ご質問いただいた方、
ありがとうございました。
そして、あれ、自分のが
返事来てないよ?という方。
私好みのマニアックな質問だったり
非常に良い質問だったりしたため、
追ってメルマガのネタにして
お返事をさせて頂きます。
もうしばらくお待ちくださいませ。
今日も質問箱の中から
話題を選ばせていただきました。
こちらになります。
↓ ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/724735c3-8c21-42fb-89ca-a88c63720a68/completed}
よく調べられていますし、
なるほど良い着眼点です。
杉や桧と同等の断熱性、
蓄熱性を持つ軽量レンガを使い
壁厚1mもの構造体で作った建物が
オーストリアの2226という
ビルになります。
杉であれば、CLTでそのくらいの
構造を作れば大丈夫になります。
断熱性能も大事だし、
蓄熱性能も大事。
素材の熱の拡散率というのが
熱伝導率÷容積比熱で表されます。
断熱性能÷蓄熱性能ですね。
単位はm2/sで表され、
熱が1秒間にどのくらい広がるのか
という速さの単位になります。
グラスウールで0.002827m2/K
ロックウールで0.00029m2/K
熱の伝わる速さは1/10です。
似たような断熱材なのに、
その温度挙動は全然違う。
同じ厚みで施工をした際、
グラスウールだと、日照の
影響が1時間後に室内に
現れるとすると、ロックウールなら
10時間後に現れるという事です。
夏の午後2時が気温のピーク。
グラスウールの屋根は3時が
最も暑いのに対して、
ロックウールの屋根は0時。
そして明け方4時の蓄冷は
グラスウールの場合、
朝7時にはお終いですが
ロックウールの場合は
午後2時まで屋根の
室内側表面が冷たい。
ピークがシフトして、
家の室温が平準化しやすい。
不思議ですね。
木材だと0.000231m2/Kと
ロックウールよりもちょい優秀。
木材の方が比熱は多いですが、
断熱性能は木材の方が低く、
そして体積当たりの単価は
断熱材の方が圧倒的に安いです。
冒頭紹介の2226みたいに
木材だけで壁を厚くするのは、
大変お金がかかりますので、
温度拡散率の低い断熱材で
足りない部分を補いたい。
2×6は良い工法ではありますが、
それだけではちょっと足りません。
でも着眼点はすごく良いです。
ちなみに、基礎で使うコンクリートは
約2000J/L・Kと、熱容量的には
更に桁違いです。
普通の建物であれば、土台から上
全部の熱容量よりも、基礎の
熱容量の方がはるかに大きくなります。
基礎外断熱+床下熱源の建物の
快適性がぐっと上がるのはこのため。
断熱性がUA値で0.3程度になる位迄は
断熱性能を上げる方向だけに
集中すれば良いのですが、
それを超えるのであれば、
蓄熱量、温度拡散率、
そういった要素も考慮すると
更に建物の快適性は上がります。
いわゆる非定常計算という
時間も考慮した伝熱計算を
して解析をするのですが、
そこまでやっている実務者は
殆どおりません。
数年前から、温度の伝わり方を
12時間遅らせる外皮という
テーマで、色々と試行錯誤を
しておりますが、これが
うまく行くと、中間期から
夏の快適性がぐっと高まる。
そういう意味での理想の外皮を
年末のラクジュさんとの
YouTubeライブでお話を
させていただきました。
今日は、自分で言うのも
アレですけども、
かなりマニアックな話題。
何の事か、ちんぷんかんぷん
という方も多かったかと。
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました。
参考にしてくださいませ。
と言いたいところですけども、
参考にできる物なら
してみてごらんなさい
くらいのマニアックさです。
これもまた、計算を間違えると
大変な事になりますので。
ではでは。
