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古いノートを消える前に、太陽光編

災害とレジリエンス

凰建設の森です。

昨日に引き続き、
FBのノートアーカイブ。

5年前に私が思っていた
10年後の太陽光について。

中間検証みたいなものですね。

以下、本文になります。

******************

熊本の地震では多くの方が
避難所生活を
余儀なくされており、
余震に怯える眠れない夜を
過ごされておられると思います。

明日は我が身と、
気を引き締め、耐震、防災、
減災を進めていきたいと思います。

ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)
補助金の発表がされ、
凰建設でもZEHビルダー登録から、
順次手続きを進めて行っております。

ZEHにとって必須となるのが、
太陽光発電設備です。

太陽光発電を考えるとき、
多くの方は、
(太陽光 売電 儲かる
元を取る 何年か??)
というようなことが
頭をよぎるのではないでしょうか。

確かに、太陽光発電は
現在売電価格が31円、
電気料金が25円
程度なことを考えると、
安く買って高く売れる為、
とにかく売ったほうが得です。

しかし、太陽光発電を
どのくらい取り付けるか
ということは、ぜひ
目先のことだけでなく
、長い目で、そして本質を
見ていただきたいと思います。

多くの人が気にするのは
売れる金額、買う金額、
つまり「お金」です。

しかし、太陽光発電が
作り出すのは「お金」
ではなく「電力」です。

「円」ではなく「kwh」です。

ここをしっかりと
抑えておかないと、
将来大失敗をしてしまいます。

現在は売電価格のほうが
高いため、乱暴に言うと
「kwhよりも円の
価値のほうが高い」
状態です。(売り手から見て)

しかし、今から10年後、
ほぼ確実に「kwhの方が
円よりも価値が高い」
日が来ます。

日本がモデルにしている
ドイツの太陽光政策を見れば、
10年後の日本が見えてくると、
お客様には常々言っておりますが、

現在25円で買えて、
31円で売れる電気は、
おそらく10年後には
40円で買い、15円で売る
くらいの金額に
なっていると思います。

そうなると、今は
「昼の太陽光の電力を
極力使わず売って、
夜の電気を使いまくる」

のが電気代を下げ、
売電量を上げる最適解ですが、
10年後は「太陽が出ている時間で
すべての電気を使い、
夜は(蓄電池などを使いながら)
極力電気を使わず過ごす」
というのが正解になります。

生活パターンも、
昼間に家を空けて自分が
働いているうちに
発電してもらい、夜に
家事やら趣味を行う
共働き家庭が有利な状況から、
日中に家に誰かがいて、
太陽光で生まれた電力を
余すことなく使い、
夜は早めに休むという、
隠居世帯同居or専業主婦(主夫)
家庭が有利な状況になります。

原子力発電の再稼働が
今後も進まない、
もしくは再稼働されない
という状況になりますと、
いよいよ「深夜電力割引」
がなくなってきます。

今現在でも深夜に電気を使って
蓄熱する暖房システムの
新規申し込みはすでに
受付終了となっております。

そうなった際、今、電力会社や
建築会社が是としている
暮らしの提案は、一気に覆ります。

エコキュートは昼の時間に
太陽光でお湯を作り、
夜は休むという給湯器になってきます。

建築業を生業としている
我々も、今までは、
太陽光発電の搭載量を考える際、

1、ZEH達成
2、売れるだけ売れるように設計

というくらいのことを
考えればよかったのですが、

10年先を見据えた
家づくりを行う際、
太陽光発電の搭載量は、
「その家庭が余すことなく
使い切れる量」
をできるだけ正確に
提案していく必要が
あると思います。

発電量が足りなければ
電気代の負担が大きくなり、
発電量が余り過ぎれば、
回収のできない投資を
したことになってしまいます。

今現在、大量のパネルを載せて、

「儲かった!」

と言っている人は10年後

「叩き売るくらいなら
家で贅沢に使ってやる!」

とエコでも何でもない
本末転倒なことにも
なりかねません。

現在はブラックボックス
になっている、それぞれの
家庭で使用される
冷暖房費以外の電気も、
しっかりと把握して、
考慮しつつ設計を行う必要が
出てくる世の中に
なっていくはずです。

そんな時代のために、
凰建設では、電力を
完全に自立させて賄う
モデルハウスを建て、
様々なデータを取り、
独自のシミュレーションソフトを
作っております。

現在、太陽光発電で検索をすると、
政府の政策のような大きな話か、
今載せれば儲かる という短絡的な
話しかHITしません。

世の中の大きな流れに、
どのように家庭単位で
対応していくのか。

是非、太陽光発電設備も
先を見据えて
設置していきたいものです。

******************

ということでした。
電気代は順調に値上がりし、
売電価格は順調に値下がりを
続けておりますね。

5年前と比べ少し状況の変化と共に
考え方が変化しているのが、
太陽光の搭載量になります。

自分でお金を払うのであれば、
載せすぎ注意は変わりません。

しかし、今は太陽光発電を
無料で載せてもらえる仕組みが
世の中に普及してきております。

円よりも価値の高いkwhを
大量に作ってくれる設備が
無料なのは大変おいしい。

もらえるだけ貰っておきましょう
とお勧めしております。

太陽光発電は家庭菜園と一緒。

作物やエネルギーを売って
生計を立てるところまでは
とても行きませんが、

いざという時の自家生産は
生死を分ける場合もあります。

食料でもエネルギーでも
それは同じです。

いざという時の太陽光発電。
電気を何に使うか。

優先順位としては
①冷蔵庫
②通信機器の充電
③冷房
かなと思います。

基本的に冷蔵庫も冷房も、
太陽光には繋がないでというのが
メーカーの言い分になります。

しかし、常時接続ではなく
非常時につなぐというイメージ。

機器にダメージが残っても
命には替えられません。

心臓マッサージであばらが
折れるのは仕方がないのと同じ。

冷房については、パワコンで
作れる100Vの電気で動く
物じゃないといざという時の
自立運転では使えない。

だから、元々100Vで動く
容量の小さなエアコンを
選定しておくことが大事。

ということは必然的に、
家が高性能じゃないと
普段から冷房できない。

太陽光でたくさんの電力を
使えるから家の性能は
低くても良い。とは
やっぱりならないんですね。

今、家づくりの事を
勉強しているお施主さんが
沢山いらっしゃいます。

今、最適なものが10年後も
最適だとは限りません。

絶えず世の中がどう動くか。

何十年後にも通用する
家づくりをしていかねば、
あなたの家は過去に流行った
遺物でしかなくなります。

建築会社として、30年後の
住まい手の暮らしに
責任を持つというのが
求められていると思います。

#停電しても暮らせる家 #エネルギー自立 #電気を使い過ぎない暮らし

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー