凰建設の森です。
本日は、講演日でした。
と言ってもプロ向けではなく
地域の中学校にて、
「○○中夢見つけ講話」
っていうタイトルで、
社会人としてのお話を。
働くってどういう事なんだろう、
将来をどうやって考えよう。
そんなお話を中学一年生の
生徒さんたちにしてきました。
また、年内くらいには、
YouTubeにアップされると
思いますので、紹介します。
終わった後、学年主任の先生が
今までこういう授業は、
寝る子が多かったのですが
今日はみんな話に引き込まれてるのが
よくわかりました。
すごくよかったです!
と言ってくれました。
担任の先生だけ一番後ろで
寝てたのはここだけの秘密。
学校の先生は本当にお疲れです。
こういう授業の時くらいは、
みんな職員室で休んでも
良いのではと思います。
また来年も呼んでくださるようで
またさらに内容を良くして臨みます。
というのが前段のお話。
本日の話題も質問箱から。
↓ ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/92754e87-122b-4c95-8e2e-5849e2f49dc6}
質問箱にさらっと返事を
しようかとも思いましたが、
住宅に関わる勉強を
どのようにしているのか
というのは、これから
家を建てる人にとっても
プロを見分ける意味で、
有益だと思いますので、
ちょっと書いてみようと思います。
住まい手として家づくりを
勉強された方であれば、
住宅という買い物が、
金額相当に勉強したり
選択したりするものが多いのは
感じておられるかと。
まず、全ての知識の源は、
学生時代に学んだことです。
その観点で言うと、
住宅業界で活躍する実務者さんは
おおよそ3種類います。
①そもそも建築の学校を出ていない
②出たけどちゃんと勉強してない
③建築の学校でちゃんと勉強した。
勘違いをしてほしくないのですが、
①や②が悪いという事は無いです。
建築業界じゃなくたって、
学生時代に学んだことと、全然
別分野で働く人っていますよね。
むしろ、学生時代の知識が、
すごく生きていますっていう
人の方が少数派だと思います。
住宅業界だって、別業種から
来た人が活躍している例は沢山。
そして、③の中でも分かれます。
建築の中でも「設計」は
最も花形と言われる分野です。
多くの建築学生は、意匠の分野を
目指します。
ひたすら図面を書いて模型を作り
自分の頭の中にあるものを、
どう表現するのかという事を
学んでいきます。
③の種類の中でも住宅業界に
従事する建築関係者は、ほぼ、
意匠畑出身だと思います。
世の中で目立って活躍する年代
と言えば30代後半以降ですよね。
私も含め、その年代の人たちが、
学生だった頃のイメージは、
建築の学生なのに意匠の分野を
志さないやつはおかしい。
っていう感じでした。
私の同級生でも地方の
建築会社の息子という人は一定数
いましたが、家業を継ぐにあたり
意匠、構造、設備、の分野で
どこに進むべきかというと、
やはり殆どの人が意匠の分野に。
そして、意匠の分野じゃない、
例えば、構造だとか設備という
分野に進んだ学生さんは、
構造設計事務所や、
設備設計事務所に就職。
ゼネコンの設備設計部とか
構造設計部という子もいました。
という事で、
建築の学校に入って、設備や環境の
分野を修めて住宅業界に入る。
という学生はほぼゼロでした。
世の中にはこんなに住宅会社が
あるのに、設備畑を出た
人はすごく少ない。
そして、そのすごく少ない人の内
最初から住宅で設備を生かすと
思って学んだ人は更に少数。
その当時、誰もそんな分野で
飯が食えるなんて思ってないから。
なぜ、私がその分野に進めたか。
答えは簡単、当時にはすでに、
家業の凰建設は高気密高断熱な
家にシフトしていたからです。
家を継ぐならこの分野が必要そう。
すごくナチュラルにそう思って
設備や環境の分野に行きました。
社会人になってから設備や環境を
学ぶ人って、答えに近い
理論理屈から入ります。
基礎の勉強に時間なんて
掛けていたら仕事できません。
学生の時に逃した基礎理論を
社会人になってから取り返すのは
本当に難しいのは、たぶん
どの分野も同じだと思います。
だから、スタートがまず違います。
そして、意匠分野と違って、
設備や構造というのは、
答えのある学問です。
より合理的に、よりコスパ良く、
構造を組み立てたり設備を
設計したりする学問です。
根っこの部分でつながっている
基礎も多いのでこの分野は
どちらかをきちんと修めれば、
もう一方も社会人になってから
学ぶことが可能。
だから、学びの手戻りが少ない。
すっごく話が長くなりましたが、
たぶんそれが最も大きな違い。
学生時代にちゃんと勉強した。
でもいいんですけど、なぜ
ちゃんと勉強できたのかという
背景がこうしてあるんですね。
構造や設備の分野を修めた人って
膨大な計算があったりするので、
セットでプログラミングを
学んでいるはずなんですね。
面倒なシミュレートはプログラムを
組んでやりましょうというのが
その当時でも当たり前でした。
基礎ができてて、プログラムが
ちょっとできれば、新しい
理論や理屈はすぐに自分の物に。
だから、社会人になってからも
学びの効率がいいはずなんです。
実際、業界の他の人と比べても、
自分自身でそう感じます。
それが、社会人になるまでの背景。
で、社会人になってからは、
何で勉強しているかというと、
例えば出版社が出す教科書や
雑誌社が出す特集や、
業界紙などももちろん読みますが、
実は、そこまで重要視は
しておりません。
やはり専ら論文です。
論文で発表された新しい知見や技術は
10年後くらいに世の中の当たり前に。
特に、自分の専門分野に関するものは
プロとして押さえておくべきと思います。
住まい手の方だとどうなんでしょうか。
自分の専門分野の学会誌や論文って、
プロとして目を通すものなのかな?
分かりませんが、私があなたの商品や
サービスを受ける立場だとしたら、
やっぱりそういう勉強をしていてほしいな
と思ってしまいます。
後は、管轄省庁の資料です。
私であれば国土交通省ですね。
経産省や環境省もたまに見ます。
国を信じられるかどうかという議論は
また置いておいて、管轄省庁の資料は
やはり目を通しておくべきかと。
これを見ないで仕事をするって、
地図を持たずに樹海に入るのと同じ。
そして私たちはプロ。
家づくりの水先案内人です。
案内する人が地図見てなかったら、
どこに連れていかれるかわからない。
だから、耐久性、温熱、耐震、不動産、
地盤、住宅設備の分野に関しては、
学生時代の教科書がベースで、
各種論文、管轄省庁の発表が、
最新知見を得る情報源になります。
取捨選択はしないようにしています。
実はそのための質問箱。
最も効率よく学ぶためには、
先生になる事。
質問箱に来た質問に対して
ちゃんと調べて答えるのが、
私にとってはすごくいい勉強。
だって、市場のユーザーの、
生の疑問なんですから。
そして、インテリアやデザイン。
学生時代にそちらを専攻しなかった
私にとってはやはり不得手分野。
一級建築士の試験の際、
唯一捨てたのが、過去の
名建築物を答える設問。
今でも覚えている単語は
「まつかわぼっくす」のみ。
いや、もう設問に出てくる建築が
全然良いと思えなくて、、、
その分野に関しては、雑誌や
書籍で、今でも勉強中です。
うーん、どちらかというと、
その分野にかける時間の方が、
今は長いかもしれません。
というのが質問の答えになります。
で、ですね。
建築会社選びに何をどう生かすか。
「あなたは何で勉強していますか」
この質問自体が、すごくいいんです。
業界紙や、業界の方の書かれた本、
それで勉強していればすごく
勉強熱心だと思います。
だけど、本当に先端を行くのであれば、
ちゃんと論文読んだり、大学の
先生と一緒に研究したりします。
学んでいる設計士さんと、
学んでいない設計士さんだったら
学んでいる人に頼みたいですよね。
是非、どうやって学んでいるか。
それを設計士さんに聞いてみてほしい。
そう思います。
