凰建設の森です。
本日は地鎮祭。
梅雨の晴れ間に
行うことができ、
ほっと一安心。
計画の難易度的には、
色んな意味で、今年
一番の建物に。
敷地条件から既に
難易度が高くて、、、
お昼からは大規模リノベの
打合せになります。
Re NE-ST適合仕様の
リノベを岐阜で。
気合が入りますね。
さて、本日の話題は、
ちょっとマニアックに。
先日の内覧会のお話です。
一番最後の時間帯に
お越しになられたお客様より
質問を頂きました。
家の中にある温湿度計を
見てのご質問です。
思ったよりも湿度が
高いんですねと。
その時の室内の環境は、
22℃69%程度(うろ覚え)
絶対湿度は11.4g/kg
(13.7g/m3)
その時の外気は
27.7℃36%でした。
絶対湿度は8.3g/kg
(10.0g/m3)
家の中はエアコンが
動いてはおりましたが、
除湿は殆どされずに、
主に空気の冷却だけ。
空調している家の中の
方が湿度が高い状態。
これはなぜでしょう。
勿論そこまで読んでの
質問では無いかと
思いますが、
梅雨時の新築であれば、
これはよく起きる問題。
エアコンは大体
こんな感じの運転状況
↓ ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2022/06/3008b6f6e9926ec0df0c6b9da07e527c.png}
2.8kWのエアコンが、
1.9kW程度で動いている
(時もあったけど、
サボっている時もあった)
という感じです。
エアコンの分も含めて
家の熱収支計算をしてみると
恐らくその時はこんな感じ。
↓ ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2022/06/ced26c6513efe64a1da3e41e824d66c5.png}
その時に家の中にいた6人分の
顕熱や潜熱であったり、
付いていた照明、
窓からの日射取得、
色々計算すると、
500W程度の潜熱負荷が
あぶり出されてきます。
これは、洗濯物で言うと
1日で30kg分くらいの
部屋干しをすることに相当。
8kgの洗濯機で、4回
洗濯をして部屋干しを
しているようなイメージ。
先日内覧会を行った家は
基礎断熱、壁は全部
漆喰塗り、2階の天井は
全て板張りという家です。
完成したばかりの状態だと
建材からの水分蒸発は、
そのくらいに相当する
という事になります。
だから、外の方が低い
絶対湿度で、
室内でエアコンで除湿を
しているけども、
外よりも室内の方が
高い湿度になってしまいます。
毎年の事ですが、
梅雨時のお施主様は、
初年度の加湿ボーナスが
最もマイナスに働く状況から
お住まいになり始める事に。
ただ、幸いなのは、
加湿ボーナスがマイナスだけど
今まで住んでいた家よりは、
まださらっとしていたり、
室温だけでも低く保てるので
まあ、快適かな?と思える。
ただ、びっくりするほどの
環境にはなりません。
これが冬の引き渡しだと、
びっくりすることになります。
引き渡しが冬だった場合、
1日に15L程の、加湿器が
動いているのと同じです。
15Lの加湿器って、かなり大きい。
加湿を全くしていないのに!
部屋干しもしていないのに!
湿度が全く下がりません。
という事になります。
ひょっとすると、質問を
頂いた方の中では、
「凰建設の家はジメジメしてた」
という印象だけが残ったかも
しれません。
それは事実なのですが、
それも含めて想定内。
梅雨時の、自然素材や湿式内装の
基礎断熱の新築って、最も
不利な条件になります。
ちなみにその日の空調の
最適解は、冷房で室内を冷やしながら、
顕熱負荷が冷房で賄える分だけ、
窓開け換気を行うという、
特殊解になってしまいます。
換気をすればするほど、
家の中は暑くなるけど、
家の中は乾いていく、
という状況だったわけですね。
うーん、振り返って分析をする
とてもいい質問になりました。
こういう事が起こるから、
空調って面白いですね。
参考になるかどうかは
分かりませんが、
そういう事もあるんだー
と記憶の片隅にでも
置いといてもらえれば。
ちなみに自然素材の家だと
冬の完成の方がいいのか
という事も気になると思いますが、
冬の完成だと初年度加湿ボーナスは
十二分に受けられるのですが、
気をつけないと、乾燥のスピードが
早すぎて、せっかくの塗り壁に
過剰なヒビが入ったりすることも。
そこは、良し悪しですね。
