凰建設の森です。
本日はお盆休み中ですが
ちょっとお仕事です。
午前中、耐震診断の
結果報告に訪問。
お昼からは新築の打合せ。
今日は耐震診断の結果報告より。
本日の家は約、50年前に
建てられた立派な日本家屋。
南と東に大きな縁側の
広がる家でした。
栗の木の土台を使うなど、
当時の大工さんは材料にも
拘ったいい家でした。
家を建てたおじいちゃん世代が
亡くなって空き家になったのを
お孫さんが貰って入居。
近くを大きな車が通ると、
余りにも建物が揺れるので、
心配になって市の無料耐震診断を。
耐震診断は評点1.0が、新築で言う
耐震等級1に相当します。
つまり、評点0.13というのは、
新築の1/8程度しか、
耐力壁が入っていないという事。
地震に耐える力がそのまま
1/8という訳ではありませんが、
弱い事には間違いありません。
しかし、50年前の建物って
こんなもんです。
むしろ悪くないほう。
評点0.1を切る建物だって
ある位ですから。
使っている材料は立派。
雨漏りなどの劣化も少ない。
デザインも悪くない。
外構も作りこんである。
だけど、巨大地震には
耐え切れなくて、熱くて寒い。
家が大きい分、耐震補強だけを
行ったとしても、1000万円
程度の改修になるでしょう。
フルリノベなら4000万円に
迫る勢いかと。
この建物、あなたなら
どう評価しますでしょうか。
建て替えたほうがいい?
耐震補強をして住む?
耐震も断熱も補強して住む?
恐らく多くの方は、
建て替えを選択するかと。
ダメだという権利は私には
ありませんが、当時の大工さんは
恐らく100年以上住めるようにと
素材も厳選して丁寧に作った。
たかだか50年で壊してしまうと、
まだまだ使える最高級の栗の土台は
廃棄され、建て替わったら、
良くてヒノキやヒバ、何なら
ツガの土台の家になるでしょう。
しっかり断熱防湿をして、
土台が乾燥している状態を
保ってくれればまだしも、
変な断熱気密をしてしまうと
かえって寿命の短い家に。
世の中の家が適正に良いものに
更新されるのであれば、
社会は次第に良くなります。
しかし、壊すべきでない家が
壊されてしまい、代わりに
建てるべきではない家が建つ。
そんな事が起きている例も
やはり存在してしまっております。
残すべき価値のある家であれば
やはり大事に使ってほしい。
新しく建てるのであれば、
一生持つものにはお金をかけてほしい。
耐震、断熱、耐久性です。
躯体さえしっかりしていれば、
後世の人たちは、好みの
内装リフォームだけで済む。
あと設備品ですね。
スケルトンリノベと、
内装張り替え+設備交換では
とんでもない金額の違いが。
新築だけでもダメ、
リノベだけでもダメ。
如何にして日本中の建物を
2050年カーボンニュートラルに
寄与する建物にしていくか。
無駄なお金をかけている
余裕なんてどこにも無い。
樽一杯の泥水を、飲める真水に
変えていくような作業です。
泥の排出も必要。濾過も必要。
綺麗な水を足すことも必要。
一番やってはいけないのが、
新しい泥水を入れる事。
水が足りなかった70年前とは
違い、既に水は足りている。
純度を上げていくことが大事。
是非とも、ご協力の程、
よろしくお願いいたします。
