凰建設の森です。
本日は学校の日。
月曜日は岐阜女子短期大学
金曜日は岐阜国際たくみアカデミー
被ってくるときつい。
そこに全館空調設計講座改め
住宅空調設計講座も入ってくると
てんてこまいになります。
とはいっても自分で選んだこと。
しっかり頑張ります。
そこへきて、同じ敷地内に住む
祖父がいよいよ余命いくばくもない
感じになってまいりまして、
色々バタバタしそうです。
先日、JBNを通して、
国(国交省)に要望したい事ある?
っていうアンケートが届きました。
国に要望して、何か聞いてくれるの?
と初めから斜に構えている人も
一定数いらっしゃいますが、
それは要望する内容が極端だから。
交渉事って何でもそうですが、
相手が飲みやすいような条件を
出さないと話が進みませんよね。
当時のメルマガでも書きましたが、
2019年に国交省の役人さんと
お話をした際私が要望したのは
「義務化が見送られたのは仕方ない。
せめてレンジの幅を広げてほしい。
UA値0.87に満たない性能の家を
認めているのと同じように、
UA値0.2台0.1台の家が
存在することを認めて欲しい」
という物でした。勿論私以外にも
声を上げる人が居たからですけども、
私がそのお願いをしてから3年半の
月日を経て、いよいよ明日から
断熱等級6と7が公に認められます。
そういう性能の建物が無視されていた
時代から考えると、その存在を
認めてもらえたというだけでも、
物凄い進歩ですし、私は嬉しい。
普及とかそういう事はこっちでやるので
そういう存在があることをまず認めて。
そのお願いは聞き届けられたんですね。
今まではF1ドライバーでもペーパードライバーでも
みんな運転免許所持者の括りでしたが、
これからは技量やレベルの違いが
明るみに出てくることになります。
みたいな感じ。
なんでもかんでも最高等級にしたがりがちな
日本において、殆どの人が手の届かない
雲の上の等級が出来たことは凄く大きい。
で、じゃあまた国交省に何か
要望はありますかという事で
聞き取り調査が行われます。
ちなみに今はどういう要望が
出ているんですかと聞いたところ、
コロナ禍で資金繰りが厳しい。
返済猶予の一時的な制度もあったが
もうすぐ期限が迫って、また
返済が始まる。
もう少し返済を遅らせたり
出来る制度をまた作ってほしい。
みたいな感じのが、、、
分かります。尻に火がついてて
企業生命をかけた全身全霊のお願い。
全国の工務店さんの台所事情は
こんな感じの所が多いんですね。
量産型HMは景気は悪いけれど、
耐えられる内部留保がある。
一部の建築会社は待ちが出来るほど
景気が良くてそういう悩みは無い。
多分、国交省の役人さんも、
ヒアリングをするたびに、
どの人たちも自分たちに
有利な状況をつくろうとする
要望ばかりが届くので、
うんざりしているのだと思います。
量産メーカーは、全体の棟数を
落とすような事はしないでくれ。
中小工務店は資金繰りの援助を。
業界の中の事、自分たちの事だけ
考えればそういう要望にしかならない。
でも日本全体の事、世界全体の事を
考えていくと、そういう要望が
通ってしまうたびに、理想とは
ちょっと違う方向に向かってしまいます。
今国交省がやらなくてはならないのが、
日本に6000万戸ある住宅を
5000万戸に減らしてなおかつその
全部をZEH、ZEBかそれ以上の性能に
変えて家庭部門のCO2排出量を
早期にゼロ以下にすることです。
言い方は悪いですが、
ベクトルを合わせて進めない
建築会社を守っていたら、
どんどん目標達成は遠退きます。
住宅業界が日本全体の足を引っ張る
という状態を作るのは是が非でも避けたい。
新築をするのであれば、断熱等級6を
超える性能の物しか認めない。
中古を改修して耐震断熱を
現行基準にしてくれる人には
これでもかという補助金を出す。
この2つの政策をずっと続けるだけで
目標は達成できてしまいます。
しかしこれをやると、早晩
量産型のHMや技術力の無い工務店は
業界を去ることになっていきます。
この大ナタを振るえないまま既に
12年の月日が流れてしまいました。
勿論色々代わってきている面もあります。
断熱気密はこの20年でぐんと知名度を
上げました。
特にこの10年で、等級7に届く家が
世の中には沢山登場してきました。
この流れはこのままどんどん加速します。
ここ最近で等級5以下の家を建てて
しまった人はひょっとしたら大きく
後悔することになるのかもしれません。
何度も言っていますが、今普及している
断熱材や窓を使えば、誰でも等級6の
家は作れる時代になっているんです。
等級4の家をやっとの思いで作っていた
20年前と同じ感覚で、断熱は大変だなんて
言うのは、時代錯誤も甚だしい。
業界団体の事だけを考えて要望を出すのではなく
世の中全体の事を考えて政策を進めてもらおう。
そう考えられる人の声が正しく国に
届いてほしいなと思います。
潰れそうなところで踏ん張っている会社から
すると、私の意見は「俺を殺す気か」
という物に映るかと思います。
でも、こうなることが分かっているのに
この10年何も対策をしてこなかったんだから
もう仕方が無いんです。
きちんと業界の動きを知る努力をして、
真っ当な建築の勉強をしてきた人は
今、みんな注目されているし景気がいい。
国交省さん、そろそろお荷物を
切り捨てる時期に来ているのでは。
あなたが守りたいのは業界の中の人なのか
この国なのか、どちらでしょう。
って、言おうと思うのですが、
どうでしょうかね。
もし要望したい事があるよという人は
良ければ感想を頂ければと思います。
私が伝えて起きますので。
