凰建設の森です。
本日は薪割からスタート
今冬の後半に使う薪を
ストック出来ました。
12月の風が、火照った体に
丁度心地よい感じです。
夏にやると死にそうに、、、
午前中は資料作り、
午後からは打合せと棚卸
夕方から会議ですが、
お施主様とのやり取りでは
ないので緊張感はあまりない。
こういう日が少し息抜き
みたいに感じてしまいます。
休みというもののハードルが
ぐっと下がっているなぁ。
さて、本日は質問箱から
↓ ↓
%url11%{https://peing.net/ja/q/21759de6-374d-4f2e-b721-df9711650bc3/completed}
この手の質問は定期的に
いただきますので、
なるほどまたこの話題か
という方もいるかと思います。
少し昔話をします。
パッシブハウスジャパンが
日本に出来たのが2010年です。
当時、全国の高断熱を自負する
建築会社さんであっても、
え、そんな桁外れの断熱が
いるものなの?
というのが正直な感想だったかと。
私もそう思っていましたから。
そして2011年の東日本大震災。
エネルギー危機が騒がれ、
パッシブハウスは急激に注目を
集めるようになりました。
パッシブハウス認定建物では
ありませんが、私も山形の
エコハウスを見させていただき
今まで自分たちが作ってきた
建物とはまるで違うという
事を感じ、パッシブハウスに
関心を寄せるようになりました。
私を含むそういう人たちから
代表の森みわさんの所には
連日のように問い合わせが。
全国の断熱自慢の会社さんが
どれ、いっちょ弊社も、
パッシブハウスとやらを
建ててみてやろうか。
今よりも断熱を分厚くすれば
何とかなる物なんだろう。
そしてパッシブハウスジャパンの
会員になって、パッシブハウスの
勉強を始めました。
2011年から2015年くらいまでの
間に建てられた建物で、
パッシブハウスの認定を
受けられた建物というのは
日本全国で20軒にも満たない。
多くの人がパッシブハウスの
求める知識や技術についていけず、
そこをクリアしても認定基準に
建物の性能が付いていかず、
そして予算の制約の前に、
パッシブハウスの認定を
諦めていくことになりました。
最初は個別の問い合わせに
対応していた森みわさんも、
あまりにも数が多い事と、
挫折して消えていく人の
割合が多かったため
少し方針を変えました。
勉強会についてこれた人で、
本気でパッシブハウスに
取り組む能力と姿勢の
ある人だけに絞って
対応をするという感じに。
その結果が5年で20軒弱。
震災前から高気密高断熱を
謳っていた会社さんは
全国で何千社とあります
↓ ↓
%url1%{https://www.google.com/search?q=%E9%AB%98%E6%96%AD%E7%86%B1+%E9%AB%98%E6%B0%97%E5%AF%86%E3%80%80+before%3A2011&biw=1920&bih=937&sxsrf=ALiCzsbscVOwXCdJ6JlaXwTpdbAsCt7LRA%3A1670201039185&ei=zz6NY97oCoDt2roPpb-I8Ak&ved=0ahUKEwiejJPdn-H7AhWAtlYBHaUfAp4Q4dUDCA8&uact=5&oq=%E9%AB%98%E6%96%AD%E7%86%B1+%E9%AB%98%E6%B0%97%E5%AF%86%E3%80%80+before%3A2011&gs_lcp=Cgxnd3Mtd2l6LXNlcnAQA0oECEEYAUoECEYYAFCsCFisCGCQC2gBcAB4AIABUogBUpIBATGYAQCgAQHAAQE&sclient=gws-wiz-serp}
でも、結果は20軒。
そのくらいのハードルだと
思っていただければと。
日本の断熱ルールと
パッシブハウスのルールの
大きな違いというのは、
熱橋部分にあります。
玄関の土間周りや、
バルコニー周り、
土台周り、桁周り、
窓の納まりなどについて
熱橋を細かく計算せねば
パッシブハウスの認定申請に
進むことができません。
熱がどのように移動するのか
という事の基本が分かってないと
恐らく後から後から後出しで
謎ルールが出てきて押し付けられている
くらいにしか認識できないかと。
また、断熱だけではない、
日射取得についても大変。
むしろ日本の大部分の地域では
夏の日射や内部発熱による、
冷房負荷増大の方が認定の
妨げになることが多いかと。
ηAc値みたいなざっくりの
計算とはレベルの違う日射の
コントロールが求められます。
設備についても大変。
換気空調は計画だけではなく
実測して値を求めねばならない。
気密も実測値が求められます。
気密測定はやったことがある
という人でも換気や空調の
風量実測なんてどうやって
やればいいの?っていう
人が殆どです。
最後の最後、この実測で
涙を呑む人も。
超えるべきハードルは、
設計も施工も高いです。
もし、そこにPHJにすら
加盟していない初めての
会社さんと挑もうとするなら。
絶対に相手任せにしない事。
自分がパッシブハウスの
勉強を一からするつもりで、
自分が建築会社を育てる
というつもりで取り組む事。
割と高い確率で、
計画が進む途中で、
「安易に考えてました。
弊社の今の技術力では、
パッシブハウスの認定を
取れる気がしません」
っていう泣きの言葉が
入ってきます。
PHJに加盟して勉強している
人ですら、いや、まだ
パッシブハウスは自信が無い
という人も少なくない。
エベレストに上る時には
シェルパという案内人さんを
つける事が一般的。
当然、経験のある人を
付けたほうが登頂の成功率は
高くなるかと思います。
質問者さんはそこに、
エベレストを見たこともない
山岳ガイドさんと一緒に
登ろうとしているわけですね。
装備を揃えて提出書類を
整えて、高地での訓練を
積めばエベレストに
登れるんですよね?
知り合いの山岳ガイドに
エベレスト行きません?
って誘ったら乗り気でして
真剣に考えているのですが
他に気をつけるべきハードルは
ありますでしょうか?
私が登山家さんに
聞いたとしたら、何と答えて
貰えるでしょうか。
「いきなり登ると死ぬよ」
じゃないかと思います。
パッシブハウスは、
エベレストよりは簡単なので
比べるのは失礼ですが、
そういう事だと思います。
依頼先の建築会社から
泣きの言葉が入ったとしても
何が何でもやり遂げる。
自分で勉強して申請を
出すくらいの意気込みでやる。
自分が建築会社に設計施工の
指導をするつもりでやる。
自分がパッシブハウスの
プロジェクトを司る総監督。
新人デビューの役者を主役に
据えようとしているのですから
作品が失敗したのであれば
それは役者のせいではありません。
誰もが、監督が悪いと思うでしょう。
演技指導が出来ていたのか。
役者のモチベーションを
高める工夫が出来ていたのか。
「だって役者(建築会社)が
思ったよりポンコツだったから」
みたいな言い訳をしたら、
よりカッコ悪い事になります。
パッシブハウスを建てる手順は
質問いただいた通りです。
熱橋、日射、実測が気をつける
べきハードルになります。
後は、言うは易し、行うは難し。
しかし、諦めなければ、
たどり着けるかとも思います。
是非、つくり手も住まい手も
奮起して頑張っていただければ。
