これまでお届けしてきたお役立ち情報や業界のリアルなお話を振返りでご覧いただけます。最新のメールマガジンは申込後に購読が可能です。

浴室天井、外してみる?

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は広島での全館空調講座。
明日は横浜での住宅空調講座。

お正月明けてから、
本業の仕事の日が3日。
講演活動等の日が3日。

ちょっと本業以外を詰め込み
過ぎてしまった感じが。。

広島の空調講座は今回が
最終回になります。

みなさん最後まで
大変だったかと思いますが、
しっかり修めていただきました。

ぜひ、実務でも生かして
いただければと思います。

さて、本日の話題は、
質問箱からです
↓ ↓

%url1%{https://peing.net/ja/q/c1903ed6-cb20-4a1a-80c2-077bc68df187/completed}

こちらの工法については、
定期的に質問をいただきます。

結論から言いますと、
リスクは上昇するけど、
適切に設計施工されていれば
問題はありません。

基礎断熱と同じですね。

で、適切な設計施工という
ものが何かという話ですが、
まず、浴室は汚い空気なのか
というところが問題になる。

浴室にはカビが生える。
というのが一般的な常識。

カビが生える条件は、
適切な栄養と温室度。

特に湿度の要素は大きい。
湿度が80%以上になる
環境だと、発育が進みます。

お風呂は水がたくさん
ある部屋になります。

水がたくさんあると、
湿度も高くなるのでは?

と思われるかと思いますが
実は湿度は温度によって
随分と変わります。

湿度は、空気中の純粋な
水分量を表す絶対湿度と、
その空気がふくむ事のできる
水分量に対する現状の
水分量を表す相対湿度がある。

今の時期の平均的な室内だと
絶対湿度でいうと8g/kg程度。

浴室が20℃の室温であれば
相対湿度は55%程度です。

しかし浴室の室温が14℃まで
低下すると、相対湿度は80%に。

なぜ浴室の温度が低下するか。
はい、断熱が足りていないから。

つまり、低断熱の家であるほど
浴室周りが寒くなりやすく、
それに伴ってカビが生えやすい。

等級4〜5程度の家で、
部分間欠暖房をしていると、
浴室の室温が14℃程度
というのはよくある話です。

そういう暮らしをしている人に
とっては、浴室はカビの生えやすい
汚い空間だといえるでしょう。

浴室に窓があると、窓の周りは
特別に冷えますので、相対湿度は
さらに上がってしまう。
相対湿度が100%を超えると
結露が始まります。
カビもさらに元気になる。

だから、窓のある浴室は、
より汚い空気の部屋に
なりやすいということに。

そんな空間の空気が家中と
繋がっているなんてもってのほか。
そう思う気持ちもわかります。

だから、浴室の湿気を
家の空気と混ぜるやり方を
するのであれば、浴室が
他の部屋に比べても、
冷えない断熱性能の家を
設計する必要があります。

それが大前提。
浴室までを暖房空間にしても
もったいなくないと思える
全体の断熱性能は必須です。

窓をつけるなら結露を
起こさない窓じゃないとダメ。

その上で、浴室からの湿気を
住宅内に拡散するのはどうか
を検証してみます。

まず、浴室から発生する
水分量ってどんなもん?

という話ですが、冬に
室内が20℃くらいあって
浴槽に水が張ってある
状態の浴室からは、
1日に4〜5リットル程度の
水が蒸発する計算です。
(条件により大きく変わります)

ということは4リットル
程度の加湿器を1日で
使い切るのと同じくらいの
加湿性能があるということ。

換気量が150m3/hの家だと
家の絶対湿度を約1g/kg程度
上げてくれる事になります。

なかなかに役立つ加湿器。

だから、十分な断熱性能を
持った住宅という前提が
つきますが、浴室の水分を
家の空気と混ぜることは、
別にタブーではありません。

逆にカビの生えるお風呂を
作ってしまった場合は、
浴室の空気にカビの
胞子が混じりますので、
家中にカビの胞子が
広がることになりかねない。

設計施工が大事なんですね。

あとは、夏対策でしょうか。
浴室から出る水分は、
冬は大歓迎なものになるけど
夏は1gたりとも要らない。

その辺りの処理をどのように
するかによって、夏の
ベタベタ加減が変わるかと。

わかっている人がやるのは
いいと思いますが、
わかってない人がやると、
大事故を起こす可能性がある。

それが、浴室からの湿気戻し。
結構難しい設計になりますが、
私はダメだとは思いません。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

登録特典として、小冊子をpdfでプレゼント
+知って得するメルマガを毎日配信

メルマガ

メルマガに登録する

この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

Xアイコン facebookアイコン Instagramアイコン

国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー