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なぜ小さい家を勧めるか

長く住める家

凰建設の森です。

本日は現場の検査。
完成した家を、
社員みんなで見に行きました。

基本設計をした身としては、
最初のイメージと実際の
乖離が無いか等が気になる。

大工さんは大工さんの目線で、
監督さんは監督さんの目線で、
それぞれ次につながる意見を
出してくれました。

更に良い物を目指して頑張ります。

お昼からは新築のご相談です。
既存の家を一部解体して、
小さめの家を建てる相談です。

何度もメルマガでは書いていますが
小さめの家を建てる事に、私は
とても前向きです。

今、日本の平均世帯人数は、2.2人
しかし、殆どの新築は、4人家族等を
想定して建てられております。

昔はそれでも良かった。
平均世帯人数が多かったから。

しかし、あなたのご実家なども
そうなっているかもしれませんが、
年老いた両親が1人または2人で
暮らしており、1階の和室で
寝ている為2階は全然使っていない。

なんならあなたが家を出る時に
置いてきた荷物が沢山あって
使おうにも使えない。

または、既に看取った曾祖父などの
荷物が置いてあり、片付けるのも
大変で手つかずになっている。

そんな感じになっている家は、
日本中に沢山あります。

4人家族の家に住んでいるのに、
2人分しか使っていない。
使えない、使わない物で、
スペースが占領されている。

日本の家は昔からそうだった?
いえ、そうとも言い切れません。

まず、300年程遡ると、
世代ごとに使う道具が違う
という事もあまりなく、
死んだおじいさんが使っていた
農機具などは孫も変わらず
使ったりしますので、
先代の道具が不要になる
みたいな事は起きにくい。

両親や祖父母の道具が
使えないというのは、
あらゆる道具の新陳代謝が
加速してきているからです。

あなたの両親の世代が
使っていたラジカセを
譲り受けたいと思うか??

思いませんよね。

同じ様に、あなたが若い頃
使っていたウォークマンや
ipodをあなたの子ども達が
欲しがるかというと、
もっと便利なやつがいい。

って言われてしまいます。

そういう新陳代謝が激しい
ものにお金を掛けているから
亡くなった方や、あなたが
若い頃に使っていたものは
誰にも使われずにあなたの実家の
場所を取っているんですね。

いわずもがな、こんな状況は
あっという間に行き詰まります。

なので、一件の家を建て替えたり
壊したりする際には大量のゴミが
出ることになります。

日本の家の中には新陳代謝の
波にのまれて不要になった
資本主義のゴミがあるという事です。

あなたはゴミをしまい込むために
家を建てようとしているのか?
決してそうは思っていないはず。

同じ様に、その昔に家を建てた
私たちの先輩施主さん達も、
ゴミをしまい込むために家を
建てたわけではありません。

しかし、現実にはゴミに等しい
もので家が埋め尽くされている。

あなたの家がそうなるとは限らない。
しかし、日本中に建っている、
3~5LDKみたいな建物の多くが
そうなっちゃってるんですね。

今後、日本人の世帯人数が、
増えていく可能性があるか?

まず増えてはいかないと思う。
であるならば、今、日本に
必要なのは2人がストレスなく
快適に暮らしていける家です。

○○LDKで表すなら、2LDK。
しかし、その表記もあまり
良くないと思います。
狭い個室が沢山ある家よりも
家族構成や年齢、世代の
移ろいに対して柔軟に変化が
可能な間取りのほうがいい。

海外ですと、家族構成が
変わったら家を引っ越すという
選択肢があります。

でも、残念ながら、私たちが
住宅ローンに追われている
期間の間に、日本がそうやって
家族に合わせて家を替える
社会になるとは考えにくい。

だから、一つの家で柔軟に
変化させる必要があるし、
最終的に2人でちょうどいい、
もしくは少しだけゆとりのある
家の大きさにしておかねば、
あなたの暮らしは行き詰まるし、
最終的にあなたのローンが終わり
晩年のあなたが、もしくは
あなたから家を受けついだ誰かが
その家を手放そうとしたときに、
誰かにこの家なら買いたいと
思ってもらえる家が望ましい。

2人でちょうどいいサイズにすると
子ども達がいる間は、手狭です。
でも、それでいい。大きな
子ども部屋があると何が起きるか。

冒頭お話した、新陳代謝の激しい
後々ゴミになる可能性の高い
もので部屋が溢れかえる。
それが、行き詰まるという事です。

最近は若い世代ほどミニマリスト。
我が子のの持つアイテムの数を
制限しようとする親御さんは
増えてきましたが、天敵もいる。

おじいちゃん、おばあちゃん、ですね。
孫に好かれようと思って何かを
買ってあげているのはよく分かる。

しかし、度が過ぎる事もしばしば。

我が家も両家の親から沢山の
プレゼントを子ども達が貰うので
家はなかなか片付きません。

プレゼントをもらうとお父さん(私)
が「どこにしまおうと思うの?」
と聞くのですが、もう置き場所なんて
無いんですね。だから何かを
捨てるしかありません。

場所は有限だから取捨選択をする。
その思考が出来る人とできない人が
存在しますが、生まれつきそれが
決まる訳じゃありません。

そういう事を教えてもらったか、
もしくは自分が経験したか。

一般的には一人暮らしの経験があると
置き場所は有限という感覚が
身に付きやすいです。

俗にいう子ども部屋おじさん
みたいな感じで育ってしまうと
欲しい物の置き場所は実家に
無限にあるような気になっちゃう。

物を買う時に、これはどこに置こう?
って考えずに買っちゃうんですね。

でも、子どもに1人暮らしを
させる訳には行きません。
だから子どもに物の置き場所を
管理する意識を持ってもらう。

子ども達に、場所は有限だという
意識を持ってもらうためにも、
適度に狭い空間であることと、
物を増やさない教育というのは
非常に重要になります。

なぜならば、ものが沢山あって
困るのは結局子ども達当人で
あることが多いからですね。

場所が有限であるという意識が
芽生えると何が起きるかというと、
物を買う際にきちんと吟味を
するようになります。

本当に必要な物かどうかを、
冷静に見極めるようになる。

無駄なものを買わないようになり、
買うのであれば価値のあるものを
という思考になっていきます。

本当に良い物を少しずつ買う
というのは、人を物心両面で
豊かにしてくれます。

さっき、ラジカセの話をしましたが
私が高校生の時に悩んで悩んで、
一年位悩んで買ったオーディオ。
当時4万円位で買ったものが
↓     ↓
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残念ながら既に処分をして
しまったのですが、
本当に良い物であれば、
後で値が付く事もあるんです。

オーディオは偶然ですが
何かを買う際、それは後で
価値が残る物なのかどうか
という事を考えずに何かを
買うという事は私の場合
まず有り得ません。

あれが欲しいこれが欲しいと
悩んでいると、森島ちゃんが
「お金がない訳でもないのに、
なんで欲しい物を買わないんですか?」
って聞いてくることがありますが、
先々の事まで考えてじゃないと、
買うという決断には至りません。

ただ、そういう思考をすることで
家は片付くし散財しないし、
手元には後で売れるものが残る。

最初に話は戻りますが、
だからこそ、子育て世代で
あったとしても家は小さめに
建てておくという事を、
お勧めしているんですね。

有限思考は身に付くし、
散財することも減るし、
後で売れやすい家が残る。

4LDKを建ててもいいけど売る側に
回ったら物凄いレッドオーシャン。

将来は2人家族が丁度いい家が
売り手市場になっていきます。

どうぞ、参考にしてくださいませ。

#住み継がれる家 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー