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温度差無くして暖房なし

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日、明日と年内最後の
空調設計講座の為、
お出かけをしております。

ちなみに明後日も
年内最後のSAREXの
勉強会の為空けております。

この3日で年内の出張はおわり。
年末に向けて今年のやり残しを
片付けるように致します。

さて、本日の話題は、
空調計画のお話です。

冬なので暖房について
お話を致しますが、
冷房でも同じです。

そもそも、空調における
暖房や冷房というのは、
家の中の空気に熱を与えたり
熱を奪ったりする行為です。

家の中の空気の温度が15℃。
そこに40℃の何かを持ってくると
40℃のものが熱を放出し、
空気に分け与えるから15℃の
空気が少し温度が上がります。

40℃の何かの温度が下がり、
空気との温度差がなくなれば
その物体は空気に対して
熱は供給できなくなる。

当然と言えば当然ですが、
これが暖房の基本になります。

家の中に継続的に60℃の冷媒を
送り続け、その冷媒が通っている
パイプを扇いで冷まそうとする。
それがエアコン暖房です。

家の中が15℃の時には温度差は
45℃になるので放熱は沢山。

家の中が25℃の時には温度差は
35℃なので放熱量は少ない。

室内の温度が上がれば上がるほど
暖房の効率が落ちるというのは、
こういう理屈です。

だから暖房の設定温度を下げると
省エネですよという情報が
世の中にはあるんですね。

そう、温度差があるからこそ、
暖房は沢山の熱を効率よく
出す事が出来るんです。

ということは、家の中において
暖房を設置すべき場所というのは
家の中でも最も寒さを感じる
場所だという事になります。

高断熱住宅であれば、家の中の
温度差が一定になりやすい。
だけど、冷たい所が無いかというと
そんな事はありませんね。

玄関土間のように一段下がった場所は
温度の低い空気が集まります。

基礎断熱の床下空間も、
家の中では低い温度になりがち。

夜間の窓ガラスからは、
高性能な窓と言えども、
コールドドラフトが大なり小なり
発生しております。

給気口から入ってきた空気は、
第三種換気でも第一種換気でも
家の中で最も温度の低いものになる。

暖房を置くのであれば、そういう
所に置かなきゃという事ですね。

これは暖房計画の基本です。
言われてみればそんな事分かるよ。

っていう人が殆どだと思いますが、
じゃあ、あなたの家の暖房は、
家の中で一番冷たい空気がある
場所に設置されているでしょうか?

いやいや、普通に部屋の天井付近に
エアコンが付いてて暖房をしている
という人が殆どだと思います。

それがダメだとは言いませんが、
効率の良さを求めるなら、
答えは違ってくる。

暖房計画を立てる際にそういう事を
考えるのと考えないのでは、
暖房効率や快適性が変わります。

というのが、今日の空調講座の
単元の一つになります。

住まい手さんが参考にするとか
何か考えるという事はありませんが
そう言う事まで考えて設計してくれる
設計者さんが増えると頼もしいですよね。

#本質的な家づくり #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー