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【日刊】基礎外断熱と白蟻

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は社内検査に始まり
パッシブハウスの取材、
工事中の現場の検査、
新しいHPの打合せ、
そしてリノベの打合せ。

本当に毎日リノベの打合せ。
バタバタでした。

明日から空調講座やらKKBやら
パッシブハウスオープンウィークスやら
契約やら完成内覧会やらで
週末まで怒涛のスケジュール。

来週はまた北海道で旭川に
行ってきますので、2月は
何もできないまま色んな事が
過ぎていく感じになります。

コロナやインフルにならないことを
願うばかりです。

さて、本日の話題は基礎外断熱と
白蟻についてになります。

弊社、基礎外断熱工法もやる。
パッシブハウスは2013年に
基礎を打っておりますので、
10年以上前の基礎外断熱。

基礎内断熱もやれば基礎外断熱もやる。
床断熱だってやったりします。
床下エアコンを採用するなら
基礎外断熱と内断熱を両方
やったりもします。

要するになんでもやります。

世の中は標準仕様があって、
それ以外の事はやらないという
会社の方が多いかと思います。

うん、新築しかやらないつもりなら
それでもいい。まっさらなキャンバスに
自分の思い通りの絵だけを
描いていくつもりならそれでいい。

しかし、リノベの場合はそうはいかない。
リノベの場合は、既にそこに何らかの
工法で建てられた家があるんです。

自分の決まった型しかやらないという
会社だと、リノベの様に相手に合わせて
色んな工法をやらなければならない場合に、
全く応用が利かずに、
対応がしきれなかったりします。

Re:NE-STの導入研修の際にも、
○○工法の場合はどうだとか、
この断熱材を使えばどうだとか
色んな質問を頂きましたが、
少なくない人が新築目線での
質問だったりします。

そのリノベがたまたまその○○工法
で建てられた家だったとしたら、
それでよいのですが、そんな事は
まず無いんですね。

新築向けの工法はリノベでは
使えない事の方が多いんです。

自分の好きなようには出来ないのが
リノベーションになります。
だから、色んな工法に精通している
という実務者で在ることが大事。

それが、何でもやっている理由です。

で、基礎外断熱もやる訳ですが、
基礎外断熱をやりますと言うと、
ほぼ100%聞かれるのが、白蟻は
大丈夫なんでしょうか?という事。

そうですね。日本の本州では
白蟻のリスクというのがあります。

基礎内断熱と基礎外断熱では、
基礎外断熱の方が白蟻のリスクは
高くなると言っても良いかと。

じゃあやっぱりダメなんじゃないか。
いいえ、そうではありません。

もし、リスクが高すぎて何ともならない
のが基礎外断熱なのだとしたら、
なぜ基礎外断熱用の断熱材が販売され
その断熱材用の設計施工マニュアルが
出回っているのでしょうか。https://www.dupontstyro.co.jp/images/catalog/sekou_at.pdf?202206

基礎外断熱が本当に危険なものならば
このように然るべき機関から、
注意喚起などがなされるはずです。https://www.nilim.go.jp/lab/hcg/jyutakuqa/rain-leaks.html

雨の多い地域では、軒ゼロ住宅は
国交省から親の仇の様に扱われています。

本当に危ないのであればこのくらい、
「基礎外断熱はダメ」っていう
資料が出てくるはずです。

ちなみに、国交省がまとめている
174ページくらいある、
木造住宅の外皮の設計施工に
起因する不具合事例集の中では
白蟻に関する不具合も
沢山出てきますが、
実は基礎外断熱だから白蟻が
来たという項目は無いんです。

基礎外断熱とか基礎内断熱とか
むしろ基礎断熱か床断熱かも
関係ないような箇所からの
蟻害事例ばかりです。https://www.nilim.go.jp/lab/hcg/buildingdepartmentwebsite/chap9honbun.pdf

基礎外断熱は白蟻が危ないと
言いたい気持ちも分からんでもない。

でもね、白蟻が心配なのであれば、
床断熱にするとかよりも、
上記の事例集に出てくる箇所の
防蟻対策をしっかりする方が
重要な事なんですよね。

世の中には矛盾する様に見える
情報が入ってくることがあります。

基礎外断熱と白蟻もそんなトピックの
一つだと言えると思います。

コロナとかワクチンとか、
地球温暖化とか、挙げれば
限がないほどあるかと思います。

医療や健康という分野でも
そういう情報は沢山あります。

そんなときに、YouTubeやブログや
メルマガなんて見たって何の
足しにもなりはしません。

余計に混乱するだけです。

そういうトピックが目の前に
現れた際は、より公的で、
より公平で、より多くの人が
検証した情報を頼ってほしい。

日本において、住宅の事を
論じるのであればやはり国交省。

国交省がそれはやめとけ
って言っているのであれば
やっぱりやめておいた方がいい。

国交省が、これをやっとけ
って言っているのであれば
やっぱりやっておいた方がいい。

物凄くシンプルな話なのですが
なぜか、どこの誰が発信したのか
分からないような情報を頼りに、
危険な家づくりをする人が
後を絶ちません。

住宅業界に居る人は、どちらかというと
お勉強することは苦手だし嫌い
という属性の人の方が多いです。

そういう人は、ものすごく
抽象化された結論を求めがち。

なぜその結論が出たのか、
前提となる理論理屈や
条件はどんなものなのか。

それを深掘りして調べる
という習慣のある人は
そんなに多くありません。

色んなところで講演や講座を
やっていると、手っ取り早く
結論だけ知りたいという人が
いっぱい質問してきます。

基礎外断熱は白蟻に弱いんですよね?
って言質を取ろうとするなど、、、

世の中の物事はもっと複雑です。
あなたの仕事の業界でだって、
似たようなトピックは沢山あるはず。

基礎内断熱が蟻害に遭う率1%
基礎外断熱が蟻害に遭う率2%
玄関周りで蟻害に遭う率5%

という情報が仮にあったとして、
基礎外断熱は内断熱に比べて
リスクが倍だ!と騒ぐのは
ある意味正しいけど、
それよりも玄関周りをしっかり
やった方が良いですよね。

YouTubeで実務者が情報発信を
する様になって、家づくりは
まともになっていくのかと
一時は思ったのですが、
なかなかそうはいきませんね。

家づくりは色んな情報が錯綜して
大変だと思いますが、どうぞ、
中立公平公的な機関が出している
情報から信じていただき、
一個人がやっているメルマガなどの
怪しい情報は眉唾で読んでおいて
下さいませ。

どうぞよろしくお願いいたします。

#温熱は物理 #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー