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【日刊】後世に認められる家を。

災害とレジリエンス

凰建設の森です。

本日は事務所内でのお仕事。
昼からはインスタライブと、
プレカットの打ち合わせ。

木構造を決める所まで行くと、
デザイン、構造、環境面での設計が
終わったなと感じます。

この部分は今後非常に長期に
わたる期間、建物の総合性能の
根幹をなすものになります。

地震に耐えられるように。
少ないエネルギーで住めるように。
永くメンテナンスの少ない
家として存在し続けられるように。

家のルーツはシェルターです。
昔は外敵や野生動物などから
身を守るためにヒトは住居を
作ってきましたが、今はそこまで
クリティカルな脅威は有りません。

ですが
人間社会における様々なリスクから
住まう人を守ってくれるのが大事
というのは変わっておりません。

今の資本主義社会において最も
大きなリスクというのはお金が
なくなることになるかと思います。

500年前は、必要なものをお金で
買うという事は勿論行われていましたが
あらゆるものがお金に換算される
という事が起き始めたのは資本主義以降。

私たちは、今、手持ちのお金が紙くずに
なってしまったとすると、今年の冬を
乗り切れる準備のある人はそんなに多くない。

特に都会に行けば行くほど、住むもの
食べるもののアウトソースの割合は
大きくなっていくんですね。

借家だったりローン残債があれば、
お金を払えなければ追い出されます。
自分の田畑が無いと、お金が無ければ
食べるものを手に入れる事すら困難。

だから、住まいに求められる性能も
やっぱりトータルで見て最も少ない
お金で住んでいけるというのが大事。

じゃあ、安い家がいいんじゃないか
という事ですが、それで大失敗をして
国民全体で貧しくなってきたのが日本人。

3000万円の家を30年おきに建て替える
社会よりも、5000万円の家を60年おきに
建て替える社会の方がコストは少ないし、
1億円の家を150年おきに建て替える
社会の方がもっとコストは少ないんです。

1億円の家が150年持つとします。
30年住んで誰かに売ろうと思ったら、
30/150=20%分は使ったという事になる。
つまり8000万円で売れる。

この30年間、家には2000万円+金利の
負担で住めたという事になります。

社会が適切にインフレを起こして、
同じ1億円で売れたのなら、金利分の
お金だけしかかからないという事に。

住宅というのはそういうものだと、
みんなが合意できている社会だと、
そういう事が起こり得るんですね。

だからスイスでは築77年の中古住宅が
37坪で4800万円もの値が付きます。https://www.properstar.jp/%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88/108531164

是非他の物件も見てください。
1億円越えの建物なんて、
全く珍しくありませんから。

スイスだけじゃない、ヨーロッパなら
どこの国でもこんな感じなんです。
アメリカでもこんな感じです。

住宅って、そういうものだから。
その分ちゃんと丈夫に作ってある。
長持ちするように作ってあるんですね。

日本では築77年の中古住宅を
相続してもまったく嬉しくない。今は。
だけど日本もこの先30年~50年くらい
掛けて、家に価値があるという価値観を
根付かせていこうとしています。

社会が変わるというのはそんなに簡単には
出来ません。開国をするとか、戦争に負けるとか
そういう外的要因が無い限りは、ゆったりした
社会構造の変革が続いていくんです。

日本の家に価値があるよねと国民が
認め始めるためには、まだまだ長い時間が
掛かっていくかなと思っております。

でも、今建てた地震に強くて断熱性の高い
建物はきちんと認めていこうという動きが
既にできているんですね。

丁度一昨日発行の新建ハウジングさん、
前先生の連載は住宅の価値づけのルールを
作ることに奔走しておられる金堀さんの記事。

私も金堀さんのご自宅に伺ったり
一緒に飲んだりと、仲良くさせて
頂いたので記事はとても嬉しかった。

先日LINEでも、記事が載るよと
教えていただきました。

そのうちWEB版でも登場するはずです。

将来的に価値の認められる家を
社会に遺していただけると、私たちの
子孫はその分豊かな暮らしができます。

どうぞ、そういう家づくりを
行っていただければと思います。

#災害に強い家

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー