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【日刊】将来の介護を考える

長く住める家

凰建設の森です。

昨夜、TVに出演を。
昨今のナフサショックを
真面目に語るインタビュー、、、

とはかけ離れた感じなのですが
とにかく出演をしてきました。

気づいて連絡をいただいた皆様
ありがとうございました。

気づいてない方は、、
探さなくても大丈夫です。

本日は午前中は新築の打ち合わせ
インスタライブをやって、
新築現場の検査に行ったり会議をしたり。
そしてこれからZOOMでのリノベ相談。

月曜日からフルスロットルですね。
今週も頑張りましょう。

さて、本日の話題は、新築時に考える
介護についてになります。

というのも、本日の新築の
打合せが2階リビングだったから。

横浜で設計していた時代は
2階リビングの家もよく建てました。

しかし岐阜に戻ってくると、
8割以上は1階がリビングの家。

今、久しぶりに2階リビングの家を
設計しております。

敷地条件的には1階リビングでも
2階リビングでもどちらでも
行ける土地ではありましたが、
土地を見させていただいたところ、
あ、これだったら2階リビングの方が
うまく行きそうかなと思いまして、
1階パターンと2階パターンを
比較しながらお話を致しました。

2階リビングの際に最も気になるのが
将来足腰が弱くなったらどうしよう。
という事ではないかと思います。

特に親や祖父母の介護などで、
苦労をされたのを傍で見ていた方は
1階リビングを強く希望されます。

私が一番最初に就職した会社は
バリアフリーにかなり力を
入れている会社さんでした。

というのもその会社の社長さんが
脳梗塞で倒れて身体に不自由な部分が
ある方でしてモデルハウスも
バリアフリー仕様で建ててましたし
身体に不自由のある方の工事も
定期的に行ってきました。

凰建設でもバリアフリーリフォームの
ショールームを持っていますし、
そういう系の研究会の事務局を
担っていたりしますので、
それなりの知見があります。

そんな立場で2階リビングって
介護的にどうかというお話を
させていただきたいと思います。

まず、結論から言うと、将来の
予想されるリスクの種類によっては
どうにもならない事もある。

とは言っておかねばなりません。
加齢による次第に身体機能が衰える
状態とは違い、若い時の交通事故などの
不慮の事故での受傷による身体機能の
欠損障害や機能障害などでは、
1階リビングであれば何とかなったのに
2階リビングだと何ともならない
という事が起きることはあります。

首や背中にダメージを負うと、
受傷部位より下に麻痺が残ります。
肩より下なのか、胸から下なのか
下半身だけの事なのか。

できないのが「階段を上る事だけ」
なのであれば1階リビングであれば
何とかなったかもしれない。

という事例も起こり得る。

じゃあ、普通に年を取って、
身体機能が低下していったという
場合はいかがなものでしょうか。

まず、階段昇降というのは、
誰がどう考えても負荷の強い
行動になりますので、日常的に
階段を昇降しているのと、
そうじゃなくて1回だけで
暮らしているのでは、
身体の衰え方に差が出ます。

この辺は私が言わなくても、
誰でも直感的にそうだと
思えるでしょうし、
階段昇降や外出などの習慣が
ある高齢者とそうじゃない人の
身体機能の差を調べた研究は
あちこちにあります。

私の曽祖父は90歳になっても
かなり急な梯子を
上ってロフトの書斎で
本を読む生活をしていました。

日常的に昇降運動をしている
人の方が長く日常生活を
続けられやすいのでまずその点では
2階リビングの方が運動習慣を
維持しやすい面もあります。

じゃあ、いざ身体能力が
衰えてきたらどうか?

あなたが体調が悪かったり、
ケガをしたりして自宅で
療養をする際、生活の動作で
何から諦めるかと想像を
してみてほしいです。
特に水回りで行う動作を。

私の場合であれば、
まず最初が毎日の入浴ですね。
次が自分でご飯を作る事。
その次に諦めるのが歯磨き。
最後まで自分でやりたいのが
トイレに行く事だと思います。

あなたはいかがでしょうか?

2階リビングの場合でも、
1階のトイレは確保をしておくと
人間の尊厳の最終ラインを
ギリギリまで超えずに済む。

岐阜の場合、2階リビングだと
狭小地である事も多いですが、
トイレが上下階のどちらか
1つにしか作れないという場合、
LDKは2階、トイレは1階
という風に分けることを
なるべくお勧めしております。

介護状態になってもギリギリまで
自分でトイレに行けるように
という事ですね。

後は玄関ホールや将来的に
1階で過ごすであろう部屋に
どうやってアプローチするかを
新築時に考えておけると
後で楽だと思います。

スロープを長く作るのか。
それとも掃き出し窓などから
段差解消機で入るのか。

個人的には介護保険を使って
段差解消機をレンタルする方が
いいとは思いますが、そこは
それぞれの皆さんの考え方で
やっていただければと思います。

自分の体がどのように衰えて
行くのかというのは正確に
知ることは無理ですが、自分の
生活習慣などから推測する事は
可能になります。

今は80歳になっても元気に
歩き回る時代。

ぜひ、2階リビングにしたとしても
ギリギリまで自分の足で登れる事、
そしてどうしてもダメだった時に、
在宅での介護を希望するなら、
トイレだけでも1階にする事。

それを考えてみてはいかがでしょうか。
参考にしていただければと思います。

#未来コストを考える #長寿命住宅

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー