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【日刊】OHが怖い怖い病に罹患

日本人の暮らし

凰建設の森です。

本日は、ラッキー。
というのも、地元のJBN系列の
団体の総会が予定に入ってたのですが
私じゃなくて父が行くという
申込内容になっておりました。

という事で午後からの予定が
まるっと空きまして、昨日
頑張って講演講座の資料を
上げたのもあり、余裕のある
一日となりました。

デスク周りの片付けや先々の
打合せの資料作りなどが
捗ります。やった。

という事で今日はさくっと本題に。

タイトルにありますOHとは
オーバーハングの略字です。

1階よりも2階の方がはねだした
構造になっているのが、OH
こんな事例とかですね。https://hash-casa.com/2023/07/26/formerkagawaprefecturalgymnasium/

住宅ではありませんが、
すごいオーバーハングです。

住宅で検索するとこんな感じhttps://www.google.com/search?q=%E4%BD%8F%E5%AE%85%E3%80%80%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B0&sca_esv=fd283996c2cdb00b&rlz=1C1VDKB_enJP1150JP1150&udm=2&biw=1920&bih=959&sxsrf=ANbL-n4MP7GH8u-_uHzc6YkdMZSA5JvKuw%3A1781578701988&ei=zbswap3vO4bc2roPxtO_6A8&ved=0ahUKEwjdia_t4YqVAxUGrlYBHcbpD_0Q4dUDCBM&uact=5&oq=%E4%BD%8F%E5%AE%85%E3%80%80%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B0&gs_lp=Egtnd3Mtd2l6LWltZyIe5L2P5a6F44CA44Kq44O844OQ44O844OP44Oz44KwMgUQABiABDIEEAAYHjIGEAAYCBgeSLYkUJgLWI0icAF4AJABAJgBX6ABrg2qAQIyMbgBA8gBAPgBAZgCEaAC1QrCAgYQABgHGB7CAg0QABiABBgEGLEDGIMBwgIKEAAYgAQYBBixA8ICCxAAGIAEGLEDGIMBwgIHEAAYgAQYBMICCBAAGIAEGLEDwgIQEAAYgAQYigUYBBixAxiDAcICCBAAGAgYBBgewgIGEAAYBBgemAMAiAYBkgcCMTegB7ousgcCMTa4B9EKwgcIMS4xMC41LjHIBzaACAE&sclient=gws-wiz-img

おそらくあなたの家の近くにも
同様のデザインの家があるかと。

そのオーバーハングが今日の話題。

というのもですね。弊社の施工事例に
OHの家ってほぼ無いんです。

直近5年に限って言えばゼロ。

まだわずかにバルコニーを
作っていた10年くらい前に、
少し存在していたくらい。

街中の狭小地であっても、
意地を張ってOHを採用しないhttps://www.ohtori.net/portfolio/54848/

なぜ、私がOHをしないかと言うと、
OH怖い怖い病に罹患しているから。

なんじゃそれ、と思いますよね。
何に対して怖い怖いなのかと言うと、
構造の安定性に対してになります。

それも、新築当初のではなくて、
50年以上先を見越した時というお話。

私自身、自分の設計であるなしに
関わらず沢山のOH物件を見てきたし
施工を手掛けてきました。

2002年当時なんて、バルコニーが
OHではねだすのはほぼ標準的な
家のつくり方でしたからね。

金物工法が当たり前になってから、
持ち出し部分もしっかりと金物で
緊結されてがっちりしているし、
バルコニーの防水を施工した後で、
構造が動いて防水が切れるみたいな
事もほとんどなくなりました。

OH部分を支える床梁が、内部から
貫通しているものじゃなくても
OHを支える技術ができております。

バルコニーどころか、リビングの一部を
OHにしてはねだしたとしても、
梁のせん断やモーメントが問題なく
許容応力度内に納まるのは計算上でも分かる。

しかし、平時は大丈夫であっても、
巨大地震の際に、OHのある建物は、
OHの付け根部分や、OHの無い側の
1階の柱脚に掛かる引っ張り力は、
確実にOHが無い建物よりも大きい。

建物に歪が残るとしたら、そういう部分。
また、建物の使用期間が長くなるほどに
地震に遭遇する回数も増えます。
構造部材が弾性域で納まる応力だったとしても
防水材などもノーダメージかと言うと、
そこはどうしても保証しきれない。

防水だって気密だって、
OHの無い建物に比べたら
破れやすい事は間違いない。

世の中はすべて程度問題ですので、
OHがダメだとは言いませんが、
設計者として100年以上大丈夫だと
自信を持って言えるかどうかという
問いかけを自分にした時に、
OHのある建物でも大丈夫だと
私は言い切ることができない。

それが、私の罹患している、
OH怖い怖い病なんですね。

とはいえ、OHのメリットも
重々分かっています。

狭小地で駐車場を取る際、
OHを作ることでなんとか
車を止めることが出来たり、
1階の庇と2階の床面を
同時に作ることができるので
南側に作ればパッシブデザイン的に
合理的だったりします。

40/100みたいな建ぺい容積の
狭小地だと1m未満のOHは
床面積を増やす強い味方に。

そもそも軒の出だってOHでしょう
みたいに言われたらその通りです。

だからOHをできる限り作らない
というのは私のこだわりの中でも
少し偏ったものになるかと思います。

私に限らず世の中の住宅設計者は、
どこかに偏った価値観を持っている。
それが尖った特徴となっていきます。

得意な事、やらない事。
おそらく依頼先にも様々な、
独自ルールがあるかと思います。

私はOH怖い怖い病ですが
あなたの依頼先がどんな病に
罹かっているのかを見極めるのも
家づくりの大変な所でもあり
楽しいところでもあります。

あなたの価値観と合うものに
罹患している設計者さんと出会うと、
ある意味余計な心配事をせずに済む。

この人は絶対こういう事はやらない、
って分かっているからですね。

そのためには、自分の価値観と、
自分のべからず集みたいなものと
自分が掛かっている病名が、
自分で言語化できるといいですね。

ぜひ、同じ病気に罹患、、、、
もとい、価値観の合う設計者さんと
巡り合えるように頑張っていただければ。

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー