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2021.08.04

手刻みの伝統工法の保存、継承についてどのようにお考えですか?また現代建築において、一棟建てる際のプレカットと手刻みのバランスは常に変化するものなのでしょうか?

鋭い質問をありがとうございます。現段階で弊社は手刻みの伝統工法の保存、継承については比較的積極的に取り組んでいる状態です。来月には弊社の20代の社員大工が2名、刻み技術の全国技能競技会に出場致します。

ただ、今後はどうかとなりますと、残念ながら仕事の必須スキルとしての継承は難しいと考えております。

これは大工技術に限らず、すべての伝統的な技術は次第に機械がその担いをすることになってくるからです。
昔は飛脚など走る事が職業になった時代もありましたが、現代では走ることはスポーツなどのレクリエーションの一環です。
弊社のある岐阜県では「鵜飼い漁」が有名ですが、昔は生活の糧を得るための一つの仕事であったのが、今は宮内庁が無形文化財として保護する観光資源です。
同様にカンナで木材の表面を美しく仕上げる技術も最近ではほぼ機械が行い、「削ろう会」などの有志の方が、本業と趣味の境界があいまいな中でなんとか技術の継承を行っている状態です。

今後、個人住宅の業界においては、伝統工法への回帰よりも、さらなるプレカット化、ユニット化が進みます。この流れの最も大きな要因は、人手不足による労働力を補う為です。
手刻みの伝統工法の技術継承は普段の仕事を通してではなく、20年おきに行われる伊勢神宮の式年遷宮などの行事により、担われていく事は想像に難くありません。

返答をまとめますと、伝統工法の保存継承は大切な事であると位置づけてはおりますが、仕事の必須スキルとしてとは考えておりません。
また、現代建築においては、プレカットの割合は今後ますます大きくなっていく一方で、手刻みの割合は減っていく一方になります。

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