凰建設の森です。
本日、某雑誌よりZOOMで
取材を頂いておりました。
住宅業界の業界紙は
いくつかありますが、
それぞれに微妙に性格が違う。
ちゃんと読むと主義主張が
違ってくることが分かります。
現場寄り、設計寄り、
性能寄り、デザイン寄り、
色々なんです。
本日取材を頂いたのは、
どちらかというとデザイン寄り。
私がいつも言っている、
住宅の耐久性を高めるとか、
生涯コストで最も安くとか、
そういう事にはあまり関心が
無い所かと思っていました。
記事になるのかどうかは
分かりませんが、、、
さて、本日の話題は、
何やら穏やかじゃない感じですが、
住宅業界の伏魔殿についてです。
世の中に星の数ほどある
住宅系の建築会社。
工務店ハウスメーカー設計事務所。
実はなんと、これらを総まとめに
している団体があるんです。
それがこちら
↓ ↓
%url1%{https://www.judanren.or.jp/index.html}
今回、コロナを受けて新たな
補助金助成金が決まりましたが、
それもこの団体が要望を出したのが始まり。
え、国を動かすレベルの団体なの??
はい、実はそうなんですね。
その団体の理事構成メンバーを見ると、
何となくどんな団体なのかが分かるかも。
↓ ↓
%url2%{https://www.judanren.or.jp/about/pdf/2020/yakuin_202012.pdf}
これって、壮大なカルテル?
利害関係者が多すぎるので、
カルテル結成というところまでは
行きませんが、とにかく、
みんなつながっている。
この団体は総本山みたいな物です。
色々な会社や団体が集まって、
総本山を形作っている感じです。
通常の年であれば、8月か9月に
出てくる国交省住宅局の
概算予算要求に沿って、
補助金や助成金の予算が
割り振られます。
しかし今はコロナ禍の非常時。
こういう団体が声を上げて、
国の予算を引っ張るという、
イレギュラーな事も起きます。
今まではこの伏魔殿と国交省の
取り決めだけで政策が動いてきました。
志ある工務店がいくら場末の居酒屋で
山盛りポテトをほおばりながら
国はダメだと言ってもその声は、
全く届かないという状態です。
そりゃあ省エネも進まない訳で。
工務店や設計事務所の集まりである
新住協やパッシブハウスジャパン、
エネパス協会や1985等の任意団体。
これらも知名度は高いのですが、
国に声を届けるという性格のものでは
ありませんので、やっぱり場末の居酒屋。
これはヤバいぞという事で、
工務店の声を届けるために、
出来上がったのが、
Japan Builders Network
通称「JBN」という団体です。
2008年に立上り、苦節10年、
2018年に念願の伏魔殿入り。
↓ ↓
%url3%{https://www.housenews.jp/association/14229}
工務店として、国交省に
要望を出すことが出来るように。
弊社もJBNに加盟をしており、
実は私も一度、国交省の方と
意見交換をしたことがあります。
省エネ義務化が見送られたのが
発表された直後の事です。
メンバーからは義務化を早急に
進めるべきという意見もあれば
義務化はやめるべきという意見も。
頭数を揃えるために、とにかく
沢山の会員を集めたので、
やっぱり意見は分かれるんです。
省エネ義務化に関しては、
ハウスメーカーが足を引っ張る
という想像をされている方も
多いかと思いますが、実は
↓ ↓
%url4%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2021/01/89fa8fa3c7eb0eb915774aebaf66b9cb.jpg}
これが実情になります。
なんと、工務店として
省エネ義務化を進めるために
まずやらないといけなかったのは
身内の教育か粛清だったんですね。
おそろしや、、、
ちなみに、私が参加した際に
国交省の方にお伝えをしたのは、
義務化は今さら無理だと思うが、
せめてレンジを広げてほしい。
という要望です。
G1とかG2とかの基準、
実はあれは民間基準です。
国交省として公式に認めている
UA値は、大体1.54~0.6(6地域)
信じられます?1.54というUA値の
家を国交省は公的に認めてます。
1.54のUA値を認めるのであれば、
同じようにUA値0.1台や0.2台で
家を作っている私たちの事も
認めてほしい。
国交省として、世の中には
1.54というUA値も存在するし
0.1というUA値も存在する。
どのレベルを選ぶかは消費者次第。
せめてそういう状況を作って欲しい。
それなら出来るでしょう?
という意見を出させていただきました。
ラベリングの弊害なんですけども、
G2が0.46という数字を表すと、
0.46を下回ったらあとは全部一緒。
そう思っている人が殆どです。
UA値0.1台の家がどんな
住まい心地になるのか、
想像すらしなくなるんです。
だから、0.87未満の家の存在を
認めるのであれば、高みの家の
存在も同じように認めてよと。
昨年、国交省がUA値の
ラベリングの基準を見直すという
動きを見せてくれました。
なので、私としては、
伏魔殿入りして声が届くという
事は身をもって実感しています。
行政に対して、義務化を!みたいな
極論を言ったってまず無理。
どんな当たり前のことであれ、
義務化ってかなり重い言葉です。
例えば、挨拶を義務化したとする。
人に会ったときに挨拶をしなかったら
違法という事になる訳ですね。
殆どの人は挨拶くらい当たり前
と思ってくれるはずなのですが、
「挨拶しない権利だってある」
という人は必ず出てきます。
住宅の性能義務化も同じです。
時間はかかりますが、
出来ることから確実に、
日本の住宅レベルを上げていく動きを。
住宅の伏魔殿。
良い意味でも悪い意味でも
動きから目が離せません。
