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さて、エアコンの季節です。

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は社内打ち合わせの日。
これからのタスク管理や、
方向性の確認などを行います。
終わった現場の検証も。

夏至も終わりまして、
いよいよ冷房の季節に
なってくるかなという
感じですね。

ちなみに今年の夏至までの
気象を振り返ってみると
↓      ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/06/5487ce3b7389212bd0cfc09259ceddde.png}

岐阜は暑くて乾いている
というのが分かるかと思います。

1日の平均気温が25℃以下、
1日の平均絶対湿度が
14g/kgDA(16.8g/m3)以下
という気象であれば、
上手くやればエアコンを
使わずに通風で1日を
過ごす事は可能になります。

だから、高性能住宅に
住み慣れてきたのであれば、
夏至までは無冷房チャレンジ
をやってみてほしいと
提案をしております。

夜9時から窓を開けて、
朝8時くらいまでは通風。

日中は換気を弱めて温湿度の
流入を極力減らす。
そのサイクルがまだギリギリ
可能になってきます。

決して我慢をしてほしい訳では
ありません。エネルギーを
使わずとも、不快な環境じゃない
家で過ごす知識や技術を
身に着ける事は、将来あなたや
家族の助けになるので、
今のうちに練習しておくと
良いですよという話です。

そして、これからはさすがに
窓開け換気でしのぐのは厳しい。

いよいよエアコンの出番です。
梅雨も後半に突入してくると、
温度はそこそこだけど湿度が
やたらと高いという日がある。

家の中を冷やす必要はないけど
除湿だけはしたいなぁ。
という事になるんですね。

色んな方法がありますが、
大きく分けて除湿機かエアコン。

除湿の能力で見てみると、
普通はエアコンの方が圧倒的に
大きいはずになります。

27℃60%の空気を
16℃100%まで冷やして
480m3/h吹き出す機種だと
2.2kWの冷房能力、
1時間当たりの除湿量は1.15L
という事になります。
(1日だと27.49L)

6畳用エアコンが休みなく適切に
動くとこのくらいの除湿力です。

ちなみに、家の中の湿度を
13.5g/kgDA(16.2g/m3)
家の外が19g/kgDA(22.8g/m3)
で、換気が120m3/hで
動くと、1時間当たり0.79L。
1日で19.00Lの水が入る計算。

人や生活からの発生水分が、
1日に8L程度あっても、
6畳用エアコン1台でなんとか
足りるという事になります。

除湿器で、同じ条件の製品だと
↓     ↓
%url2%{https://item.rakuten.co.jp/unidy/288744/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868&icm_cid=18513380369&icm_acid=255-776-8501&gclid=Cj0KCQjwy9-kBhCHARIsAHpBjHiZiHEP4M5aCYXUzqjMWnOqmhMejbgZ7mx1tzGCmFlK8wA8QEf3EZMaAj71EALw_wcB&iasid=wem_icbs_&icm_agid=}

このくらいの除湿量なので、エアコンは
1.5倍以上の除湿能力があることに。

ちなみにちょっとずるいのが、
こちらの大型除湿器
↓     ↓
%url3%{https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=H518098F&utm_content=H518098F&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=sep_CPNID-PLAC001_ADGID-G001_639314565559_pl&gclid=Cj0KCQjwy9-kBhCHARIsAHpBjHjz6DlYVtk8veiOIrgP7Ytw5e4rt9W3wmxF9wYlo5brlkRnFHG8D48aAgULEALw_wcB}

その条件で良ければ、
2.2kWのエアコンでも、
1日当たり50L程度の
除湿量を見込めます。

なので、基本的にはエアコンでの
除湿の方が便利です。

除湿器を置いたりホースを
繋いだりする手間も無く、
ボタン一つでOK。

のはずなのですが高断熱の
家で除湿が思うようにできない
という話はよく聞きます。

何故かというと、エアコンが
止まってしまうから。
エアコンが半分の時間
止まってしまうと、除湿量は
半分以下に落ちてしまいます。

なぜ、エアコンが止まるかというと
エアコンは基本的に温度センサーで
制御されている機械だから。

室温が設定温度に達したなら、
もう私は動く必要がありませんね。
ちょっと休みますね。

と言って勝手に止まってしまう。
折角結露させた室内の空気が
排水されることなくエアコンの中で
再度蒸発して室内に戻ってくる。

本来持っている除湿能力が
全然発揮されずに終わってしまう。

高性能で省エネな住宅で
あればあるほどすぐに室温が
下がりますので、エアコンが
休む時間が長くなります。

という事で、家の湿度は下がらず
室温だけがどんどん下がり、
23℃80%みたいな空気になったり。

エアコンを止めない為には、
温度が下がらなければいい。
エアコンが運転して、
温度が下がる分の熱を
絶えず供給してあげれば、
あれ、この家全然室温が
下がらないんだけど、、

とエアコンは頑張ってくれる。
だから室温が下がり過ぎる場合は
暖房を同時に使って、エアコンが
止まるのを防ぐと、除湿が
よくできるようになるんですね。

また、除湿というのは、
冷たい物質を用意するほど
捗るものになります。

冷蔵庫から出した、
6℃位の缶ビールと、
冷凍庫から出した、
-5℃のペットボトルだと
後者の方が沢山雫が付く。

エアコンの内部も、
室外機で作った冷媒の
温度が低い方が効率よく
水蒸気を結露させられます。

エアコンは冷たい冷媒に
沢山の空気を当てて、
冷やしたり除湿したり
する機械になりますが、
沢山の空気が当たるほどに、
冷媒はぬるくなりやすい。
冷媒に当たる空気の量を
絞ってあげると、冷媒は
ぬるくなり過ぎずに、
いつまでも冷たいまま。

より絶対湿度の低い空気を
提供できることになります。

なので、エアコンの除湿を
強めたい場合は、風量を
絞ってあげると、除湿は
上手く行きがちになります。

だから、吸い込み口に
タオルを乗せたりフィルターを
乗せたりして、強制的に
風量を落として除湿が
止まらないようにするという
ライフハックがあったりします。

建物の性能やプランニング、
エアコンの選定や使い方が
上手く行くと、第三種換気の
家でも、このくらいの
環境を整える事が、可能に。
↓     ↓
%url4%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/06/5a4de237149af7b3fb4249df7866c3f3.png}

これ、冷房の無い寝室での
真夏の温湿度データになります。

余談ですがこちらの家は、
1月の大寒波の日には
窓を開けて遊んでいたご家族です
↓     ↓
%url5%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/02/d62c4a15a8585d811521863a0c656fe5.png}

これからの季節は
どうしても設備が必要に。
折角ですので、まずは
エアコンを上手に使う
方法を勉強してみてください。

どうしてもだめなら除湿器で。

快適な夏になりますよう、
頑張ってくださいませ。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー