凰建設の森です。
本日は事務所の日。
図面を描いたり
執筆の打ち合わせをしたり
講義資料を作ったり。
頭を悩ませる日でした。
本日は質問箱から
↓ ↓
%url11%{https://peing.net/ja/q/811e5f90-8990-4d64-9817-c76cea8a80e7}
室内の防湿については、
イメージ的にはビニール袋に
水を溜めるのを想像して
いただければと思います。
完全に穴の無い状況ですと
水が漏れ出てくることは
ありませんが、どこかに針で
穴を開けると、そこから穴の
大きさに合わせて水が
漏れ出てきます。
それが冬の室内の湿気の話。
ビニール袋に水がたっぷり
入っていれば入っているほど
穴から出ていく水の量は増える。
家の中を加湿すればするほど、
防湿フィルムの穴から外に
逃げようとする湿気の量は
増えて行くと思っていい。
防湿フィルムにあく穴を
少なく、小さくする為に、
良心的な建築会社は
様々な工夫をしています。
防湿フィルムのある外壁面には
コンセントを作らないという
会社もあります。
3cmほどの厚みの配線胴縁を施工し
石膏ボードを留め付けるビスが
防湿フィルムを傷つけない
施工をしている会社もあります。
配線胴縁の工夫は引越し後の
お施主様のDIYによる壁の
穴あけからもある程度
防湿フィルムを守ってくれる。
なんなら配線胴縁はもっと
分厚いものにしておいて、
内付加断熱にしたりすると、
夏型結露への対策にもなる。
ビニールでできた薄いシートに
防湿の要の仕事を任せるのに、
その破れやすいシートを、
比較的穴の開けられやすい、
外皮の内側の層に配置するのは
それこそ長期目線で見て
心配になる部分になります。
しかし、そういう施工の方が
多数派を占めています。
30年持てばいい仮設住宅だと
配線層を設けるなんていう
手間のかかった仕事は無駄。
断熱材の厚みさえ確保出来てれば
その断熱材の性能が未来永劫
持つかどうかという事は、
検討される事すらありません。
これ、札幌版次世代住宅基準の
レベル別の外壁モデルの展示
↓ ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2022/07/33850509_10217196992936027_2752047410703237120_n.jpg}
トータル450mm厚断熱。
パッシブハウスにも引けを
取りません。
トップランナー基準だけ、
防湿シートの更に内側に
ロックウールが50mm施工され
防湿シートを守る層があります。
家の性能を長く持たせる
施工をしたいなら、こうなる。
それが、社会に求められている
住宅の仕様と性能です。
質問者さんのように、そういう事に
疑問を持つ人はマイノリティ。
世間の関心がそこにあるかというと
残念ながらほとんどない。
そんなことは地味過ぎて、
差別化の要因にもならなければ
売り文句にもなりません。
建築会社の経営戦略的には、
道端の石ころくらいの重要度。
しかし、長期の耐久性を考えると
防湿シートの穴は無い方がいい。
住宅良質なストックとして、
社会の資産にしたいのであれば、
防湿層の耐久性は重要です。
断熱材の厚みも大事ですが、
こういう基本的な技術が適当だと
全てが台無しになることも。
折角気づいてしまったのですから
防湿フィルムに穴の開かない
仕様の家づくりをされることを
強くお勧めいたします。
