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ギリギリ空調設計の功罪?

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は取材の日。
動画を撮ったり色々。

また後日ご報告が
出来るかと思います。

さて、本日は、
昨日のエアコンの調子が
悪いという件について。

一昨日の夜、お施主様から
連絡が入りました。
↓     ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/07/noname2.png}

Netatomoのデータを
確認してみると、
確かにお施主様の言う通りで
ちょっと暑いよねという
温室度になっていました。

昨年の同時期はこんな感じで
過ごしていただいてましたので
おかしいのは確実
↓     ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/07/13e9f2f4fababbec219b59dbe4df88d5.png}

で、見に行って対処した
結果を報告したのがこちら
↓     ↓
%url3%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/07/noname3.png}

エアコンの出力を実測しても
きちんとカタログスペック通りの
能力が出ておりました。

はてさて、私の予言が
当たったかどうかは
↓     ↓
%url4%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/07/noname.png}

夏にエアコンが効かない。

高性能住宅の環境に慣れてしまうと
これは非常につらい体験になります。

冬にエアコンが止まるよりも
夏にエアコンが壊れるほうが
遥かに精神的にも体力的にも
辛いです。普段が非常に
快適なだけに。

エアコンの設計というのは、
特に夏が難しいです。

ギリギリの空調設計をした方が
エアコンのイニシャルコストも
ランニングコストも安く上がる。

しかし、エアコンの能力が
ギリギリという事は、ゼロから
冷やそうと思った時には
非常に時間がかかるものです。

躯体の蓄熱性能があればあるほど
温度の下がり方は緩やかになる。

車で言うと、常時6速で
動いているようなものです。

トップスピードに乗った時の
速度や安定性、燃費は
非常に良くなります。

しかしスタートダッシュが弱い。

今回の様に、一旦温度が
上がり切ってしまった場合、
快適性を取り戻すまで
半日以上かかったりする。

これをどう考えるか。

トータルで安く上がるんだから
多少のリスクがあってもその方が
いいと考えるのも正解だと思う。

いやいや、トラブル時の
リスクヘッジのためにも、
150%~200%程度は
余裕を見て設置すべきだと
考えるのもまた正解だと思う。

今、普通に家を建てると、
高性能住宅である場合は、
期せずして500%~600%
程度の余裕率でエアコンが
設置されている場合が多い。

それらを全部動かした場合は
全部が中途半端にサーモオフと
湿気戻りを繰り返しながら
運転されるので、なかなか
湿度が下がらないというのは
よくある話です。

また、今回のケースのように、
フィルターの詰まり
(強制フィルターマシマシ状態)
が起きていたとしても、
他のエアコンが頑張るので、
トラブルに気づきにくい。

結果として電気代が大変な事に。
という事も起こり得るリスクです。

ギリギリで設計しているから、
異常が発生したらすぐにわかる。
そして今回の様に対処できる。

余裕たっぷりで設計していたら
エアコンがどこまででも頑張れるので
トラブルの芽に気づかないまま
過ごしている可能性もある。

暑い寒いのトラブルというのは、
様々な要因が絡んできます。
設計が悪い場合も有るし、
施工が悪い場合も有る。

今回の様に、生活の仕方が
設計の想定と違っていたり、
設備が正しく動いていない
という事も。

幸い、弊社のお施主様の場合は、
施工には絶対的な信頼がある。

トラブルがあるとしたら、
設計のミスか、運用のミス。

そして、どちらが原因なのかを
その場で実測して特定する
知識や技術もある。

家族数や生活スタイルが
変わった時の為のバックアップも
最初から考えてある。

だから空調のトラブルは
あまり怖くありません。

でも世間一般では、空調の
トラブルは何が原因なのか
さっぱりわからず唯々
困っているだけという
パターンが沢山あります。

その多くは無謀な設計が原因。
設計がギリギリとかではなく
そういう以前の問題。

ギリギリを攻めても良いのは、
分かっている人だけですので
そこはお間違えなく。

参考にしていただければと。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー