これまでお届けしてきたお役立ち情報や業界のリアルなお話を振返りでご覧いただけます。最新のメールマガジンは申込後に購読が可能です。

付加断熱はした方がいい?

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日から子供たちが夏休み。
我が家の夏休みの幕開けは、
小2の長男が「夏の友」を
無くしたと言い出し、
家中の大掃除からスタート。

安定の混乱ぶりです。

世の保護者さん。先は長い。
長い夏休みを心穏やかに
過ごせるように頑張りましょう。

さて、本日の話題も質問箱から
↓     ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/efc4ebcf-3960-4b92-beb1-e87ae163eb79}

興味本位とありますが、
こちらとても良い質問です。

ネオマフォームの
熱伝導率は0.02W/mK
100mm(0.1m)の厚みだと
熱抵抗値は5m2K/W

グラスウールの
熱伝導率は0.038W/mK
150mmの厚みだと
熱抵抗値は3.95m2K/W

ネオマフォームの方が
1.2倍ほど良い計算です。

しかし、付加断熱にすると
また計算が変わります。

充填断熱の場合に、
柱の部分は熱橋になります。

付加断熱をすると、柱も
断熱材に守られますので
純粋な熱橋ではなくなる。

では、具体的にはどのくらい
付加断熱により補正されるか。

森林文化アカデミーの
辻先生のソフトに入れて
計算をしてみますと
↓     ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2021/07/f47442e1171ecf5e4279a7168d17b6a3.png}

このように、性能が逆転。

高断熱仕様になってきますと
柱などの熱橋が意外と
弱点になってきます。

付加断熱の重要性が
どんどん上がってきます。

もう一つ、柱が断熱で
守られていることの効果。

柱の部分だけの場合と、
柱+GW50mmの場合で、
同一気象条件、同一室内条件の
温度非定常計算をかけると
こんな感じになります。
↓     ↓
%url3%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2021/07/4ffdefd831d177e28f65677a2593a953.png}

柱の室内表面と屋外表面の
温度差がこれだけ違います。

だから室内の温度の安定化に、
付加断熱は役に立ちます。

冬は温度差が倍になるので、
柱が受ける内外温度差も
倍になります。

物質は、温度が変わると、
膨張したり収縮したりします。

柱の外側と内側で、
柱の幅が変わったりする
という事になります。

これが、内装材の割れなどを呼ぶ。

だから、付加断熱がきちんと
されている家の内装は、
比較的痛みにくいんですね。

柱や梁などの構造材が、
守られているというイメージ。

例え15mmでも20mmでも
付加断熱をしてみると良いですと
私がお伝えしているのは、
こういう理由になります。

柱の温度差が無くなるという点では
付加断熱は外側でも内側でも
どちらでも構いません。

まだまだ付加断熱に消極的な
建築会社さんは多いです。

しかし、試しにやってみて
内装のひび割れなどが、
てきめんに少なくなるのを
是非体感してほしいと思います。

後で何回も直しに行く
手間を考えれば、
付加断熱をやっておいた方が
会社の損失も少ないんです。

家がいつまでも美しい。
いいですよね。

質問の回答に戻りますと、
ご指定いただいた仕様であれば、
付加断熱案の方が、
温度ムラが少なくなるため
快適に感じる事が出来、
ほんの僅かながらも、
光熱費は安くなります。

見積が同じくらいなのであれば、
付加断熱案の方がいいですね。

是非是非、参考にしていただければ。

大変いい質問でした。
ありがとうございました。

#温熱は物理 #設備より建築 #電気を使い過ぎない暮らし

登録特典として、小冊子をpdfでプレゼント
+知って得するメルマガを毎日配信

メルマガ

メルマガに登録する

この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

Xアイコン facebookアイコン Instagramアイコン

国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー